「1900年」 76伊・仏・西独 評価4(5点満点) メジャー度1
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
出演:ロバート・デ・ニーロ 、ジェラール・ドパルデュー 、ドミニク・サンダ 、ドナルド・サザーランド 等
日本では「ラスト・エンペラー」が有名なベルトルッチの6作目で、若干35歳の若さで撮りあげた5時間を超える大作。1900年の同じ日に生まれた地主の子アルフレードと百姓の子オルモの友情を軸に、1900年から半世紀にわたる第一次大戦、ファシズムの台頭、第二次世界大戦を背景としたイタリアの農民たちの実情を丁寧に描いている。
上記4人の他にもバート・ランカスター、スターリング・ヘイドン、アリダ・ヴァリなど、主役、準主役級のイタリア系の名優をそろえ、彼らの名演と起伏に富んだ展開で5時間という長さを感じさせない(2日に分けてみたのだが)。ただ、映画の評価には関係なくすべきなのだろうが、やはり時代の背景にわかりづらいところはあり、それがさらに評価が上がらない理由ではある。
心に残る音楽はやはりエンリオ・モリコーネ。イタリア系の映画に彼の音楽は特によく融合し、情感を盛り上げる。