「モンスターズ・インク」 01米 評価3(5点満点) メジャー度5

監督:ピート・ドクター
出演:アニメ

 人間の住む世界とは別世界に、モンスターの住む世界がある。モンスター達は人間の子供を驚かし、その悲鳴により生活するためのエネルギーを得ていたが、逆に人間に触れられると死んでしまうと言い伝えられている。そんなモンスターの世界に2歳の女の子が紛れ込み、その子を人間の世界に戻そうと、驚かしNo.1のモンスターコンビが奮闘する。CGの進歩は素晴らしく、話もわかりやすいし、キャラクターもかわいく愛嬌があり“子供向け”映画としての完成度は非常に高い。

 メディアや映画ファンのHPなどで結構絶賛されている作品である。しかし、感動するとか、何かを得れるという質のものではなく、ただ、見ている時間が楽しいというものではないか?それはそれで否定しようとは思わないし、十分存在価値のあるものだとは思う。でも“大人”がだよ、大人の視点から絶賛する映画なのか?HPに意見を書き込む人、雑誌の評論を書く人は少なくとも“大人”ではあるだろう。こんな簡単な映画でないと感動できないのか?いつまでも忘れることの出来ない映画か?50,60年代に傑作を送り続けてきた国の住民はそこまで落ちたのか?この映画の評論から外れてしまうが、最近の日本の映画鑑賞者の質にはそんなことまで危惧させる。

 最近ピクサーの作品とかを観るようになって気づいたのは、確かに子供と一緒に見るには良い映画、満点に近い映画だが、私個人で見に行く映画では決してないこと、評論家(まがい?)筋の評価は全く当てにならないということだ。っていうか、満点をつけるのは絶対におかしいよ。