「情事」 60年伊  評価1.5(5点満点) メジャー度1

監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
出演:モニカ・ビッティ,ガブリエル・フェルゼッティ他

 倦怠期の恋人同士アンとサンドロはアンの親友クラウディアや友人数人たちとクルージングに出かけるが,ある島でアンは姿を消してしまう。行方不明になったアンを追ううちに,サンドロとクラウディアは情事にふけるようになる。いつしか,クラウディアはアン自身の状況に陥っていく。

 "愛の不毛"を描いた作品として評論家筋の評価が高いが,正直言ってつまらない。物語に起伏がない。眠ってしまいそうである。こういう映画こそ,評論家には受けるが一般人には受けない。「面白くなければ見る価値はない」という信念からは,とても高い点はつけられない。

 また,当時としては少々スキャンダラスな話の展開だったかもしれないが,今現在,このような内容のことは日常的に行われていて,特に珍しくもなんともないので今このような内容の映画を作ってもさっぱり評価されない。40年前だから評価されたと言って言い過ぎではないだろう。