「スペース・カウボーイ」 00米 評価3.5(5点満点) メジャー度3

監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド他

 米ソ冷戦時代に作られた旧ソ連の通信衛星が故障した。この時代物の衛星を治せるのは、故障箇所の設計主であるフランクだけ。彼はすでに60代後半だが、40年前の宇宙開発計画時代に、計画の変更でチンパンジーに宇宙に先を越され、その後宇宙に行くことを夢見ていた当時のチーム・ダイダロスの3人のメンバーと行くことを条件にこの仕事を引き受ける。

 ストーリー的にはまぁまぁ面白いし、ハリウッド大作映画に見られるような気をてらった展開や、お涙ちょうだいな演出がないのも、さすがは俳優としてより監督としての評価のほうが圧倒的に高いイーストウッドで、新鮮な感じがする。また、自分らは老人だという開き直ったような悟りが映画の節々から感じられるのもいい。が、特に取り立ててよい映画とも言いがたいな。まぁ、監督としては文芸的な作品が多いイーストウッドが肩の力を抜いて、楽しんで作ったという雰囲気が感じられて、楽しむには申し分はない作品、というところか。