「ハスラー」 61年米 評価3(5点満点) メジャー度3
監督:ロバート・ロッセン
出演:ポール・ニューマン、ジャッキー・グリースン、パイパー・ローリー、ジョージ・C・スコット他
ハスラーであるエディは伝説的なハスラー、ファッツと対決するためカリフォルニアからミネソタを訪れる。はじめは勝っていたエディだが、酒をかなり飲んでいたため、丸一日が過ぎた後あたりから負け始め、2日目の朝にはついに払う金がなくなり完敗。どうしてもファッツと再戦したいエディはその町のアル中女性の部屋に住み着く。小金を稼ぎながら再戦をうかがうエディにファッツのエージェントでもあるバートが別の金持ちとの戦いを持ちかけ、それに勝ったエディは再びファッツとの戦いに挑むのだった。
エディの負けから再戦までの過程で、負かした相手の仲間に指を折られたり、一緒に住んでいたアル中女性からの愛の告白、その女性の自殺等いくつかのエピソードを交えているが、どうも表面的な感じがして深みが無い。確かにビリヤードのシーンは見応えがあるものの、話の展開自体は陳腐で平穏である。そしてこの時代の若手俳優に共通して言えるのだが、リー・ストラスバーグのアクターズ・スタジオ出身俳優(ポールやジミーなど)の演技、しぐさ等が、同じくそのスタジオを出た大先輩マーロン・ブランドにそっくりであり、どうもそれが気になって仕方が無い。