・ 錆研ぎ  
 蒔地を3回行い切粉地を付け錆付け後の水研ぎ。この後中塗りを数回行い加飾へ進む。
 
・図案制作   
 螺鈿の図案を創作する。 
・置き目カット   
 図案が決まったらコピーをとって1ピースごとに切り分ける。このためコピーは最低3枚とる。隣り合うピースが接していると片方のピースを切ることになるから。コピーの一枚は確認用の配置図にする。 このとき対応するピースに番号を入れどのピースがどこに入るか解るようにする。
・置き目貼り   
 切り抜いたコピー紙を厚貝に貼る。光の良い部分に貼るように注意する。厚貝の厚みは1mm。
 ・貝切抜き  
 置き目の線の外側に接するように切り抜く。線の上や線から離れてもだめ。 糸ノコの刃は金工用の40〜80を状況によって使い分ける。
 ・ヤスリかけ    
 糸ノコのバリを取る程度で、形の修正は行わない。切り抜く段階でほぼ形は決定しているため。
 ・伏せ彩色    
 厚貝でも裏側の色が影響するので、伏せ彩色を行う。今回は金消しと銀消しを使う。
・ 伏せ彩色固め    
 消し粉蒔きが乾いたら、固めを行う。
・ 置き目取り    
 中塗り研ぎをした上に置き目をとる。白のチャコペーパーを使う。
・大体彫り     
 置き目より若干大きめに彫りこむ。深さは厚貝の厚みより浅く掘る。
     
 実際にはめ込み、深さを確認する。この場合布着せの布まではがす。
 ・接着    
 大体彫りが終わったら決められて場所に接着していく。
 ・地埋め  
 貝の輪郭に若干の隙間が空いているので、そこに地を埋め込む。いきなり厚みをつけると膿んでしまうので何回かに分けて入れる。
 ・荒研ぎ    
 地を研ぐこと同時に貝を中塗り面の高さまで砥石で研ぎ下ろす。荒砥からカーボン砥石へと段階を踏む。
・ 荒研ぎ終了    
 ほぼ高さが同じになるまで研ぎつけた状態。
・ 錆入れ  
 微妙な隙間の凹みを錆で埋める。 
 ・錆研ぎ    
 錆研ぎは駿河炭で行う。このとき貝の表面を蝋色研ぎの傷のない状態ほどに研ぎつける。
 ・透き中塗り入れ    
 中塗り面まで貝も隙間も研ぎあげたら透き漆で中塗りを入れる。
・透き中塗り   
 中塗りを透き漆で入れると貝の形がはっきりと確認でき次の作業が大変やり易い。 貝の上の漆を切れない刃物などですべて剥がす。
・ 黒中塗り    
 二回目から黒漆で中塗りを入れ、貝の上の漆は乾いた後毎回剥がす。
 ・粉蒔き  
  中塗りが出来たら蒔絵で調子を入れる。乾燥後は研ぎ出し蒔絵の工程を行う。
 ・研ぎ出し    
 蝋色上げの前の摺り漆。
・ 蝋色上げ    
 艶上げを行う。
 ・付書き     
 枝や葉などを付書きで表現する。今回は銀粉で行う。
 ・露玉入れ    
 付書きを磨き終えてから、花の芯に金消しを焼き付けた露玉を入れ完成。

螺鈿蒔絵箱「小花」 制作工程

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