「突然<Yr>の言葉で深い穴から金切り声が上がった<罪はない、罪はない>
とたんに、自由の世界からデボラ・ブローはまっさかさまに二つの世界のぶつかりあいのまっただなかに落ち込んだ。
例によってそれは音もなく、言葉もなく、無気味な崩壊の瞬間だった。彼女がそれまで生きていた世界の太陽は突如として砕け散り、地は噴きあげ、体は粉々に砕け、歯と骨は折れて散った。
もう一つの世界では、車はハイウェイからそれて、古い煉瓦ずく理の見物を目指し進んでいった。」
ハナ・グリーン著「デボラの世界:分裂病の少女」より
夢と現の物語
第一話「始まり〜日常〜」
目を開けると深紅の夕焼けが、街の背後へと沈みかけていた。
夕暮れの空の秋風が気持ちいい。
この場所で見るこの光景が相沢祐一は大好きだった。
この場所…学校の屋上で見る夕日だけは飾らずに美しいという表現ができた。
「ねえ、夕焼け……きれい?」
後ろから、不意に声をかけられた。
寝そべっている祐一はその声の主を知っているのか確認のため首だけをその声がした方に向ける。
そこにいたのは祐一の知り合い先輩。
夕日の光を浴び、吹き抜ける風に黒い艶のある髪を押さえながら立っていた。
「ええ、今日も綺麗な夕焼けですよ川名先輩」
この学校内で立入禁止と書いてある屋上に夕日を見に来る人間は自分を入れて二人。
祐一の一つ上の先輩、川名みさきだけである。
「今日の夕焼けは何点ぐらい?」
みさきが訊ねた。
川名みさきは盲目で夕焼けを見ることができない。そのために夕焼けの日は毎日のように祐一に夕焼けの点数を聞くのだ。
「今日は……75点ぐらいが妥当ですよ。」
そう言って起きあがり祐一は軽めのストレッチをする。
午後の授業の始まりから今までずっとここで寝ていたので、体中の間接がゴキゴキ音をたてる。
「さてとそろそろ帰りますか。」
「え、もう帰っちゃうの?」
昇降口に向かう祐一にみさきはたずねる。
例外が2〜3人いるが祐一は基本的には人と関わることを嫌う。みさきと合ってここ数ヶ月の付き合いで、なぜこの時間帯にみさきが来たのか、そしてこれから何が起こりうるのかをある程度理解できるようになった。
故に人と付き合うのを嫌う彼はこれ以上ここにいると嫌でも何かに巻き込まれる、という事を悟っているのだ。
「みさき〜っ!」
何やら、下の方からだ。
「………」
ピクッと体を震わせた後、硬直するみさき。
「みさきっ! どこよっ!!」
屋上の扉の向こう側、4階の廊下からだろうか。
再び、女性の声が聞こえてきた。
「時すでに遅し……か。」
そう呟き盛大にため息をはく。
「えっとえっと」
それとは対照的にみさきはアタフタ慌てだし隠れられそうな場所を探している。
「私はいないって言ってね。」
そう言い残して、扉の反対側へと隠れていく。
それと同時に扉が勢いよく開き一人の女生徒が現れた。
「……あれっ?」
目的の人物は隠れているためか、不思議そうに屋上を見回している。
背の高い、ウェーブの長い髪の女生徒…深山雪見である。
「あら、相沢君。みさきこなかった?」
祐一を見つけ親友の居場所を尋ねる。祐一はこの質問をされるのは何回目だろう?と考えながら先ほどみさきが隠れていった扉を指さした。
「み〜さ〜き」
「酷いよ祐一君。」
恨みがましい殺気を祐一の方にぶつけるみさき。しかし、祐一は全く動じず今度こそ昇降口から帰ろうとするが……
「相沢君ちょっと良いかしら?」
そうは問屋がおろしてくれないらしい。祐一の制服の襟を捕まえて極上の笑みを浮かべる雪見。
祐一はため息を付き雪見の方を振り返った。
「離してもらえませんか深山先輩?」
「これ♪」
「……何度言ったら分かってくれるんですか?僕は部活に入る気はありません。」
祐一に突きつけられたのは入部届けの用紙。
深山雪見はこの学校にある演劇部の部長だ。
祐一は演劇部部員が少なく存続の危機だと聞いたこともある。
そこで何としても部員を入れたい雪見が考えた結果、お鉢が回ってきたのが祐一なのだ。
本人の自覚があるかどうかは分からないが祐一は美形だ。
そのため祐一とお近づきになりたい女生徒や男子生徒は、山ほどいるが祐一自身のだす人を寄せ付けようとしない威圧感のせいで祐一と正面切って話せるものは少ないのだ。
そんな祐一が演劇部にいるとすればどうか?答は簡単。部員はすぐに集まるだろう。
だが、祐一は団体行動が苦手で、なおかつめんどくさいことも嫌いなため部活には入ろうと思っていない。
「まぁ、そう言わずに。」
「いやです。僕は部活に入る気はありません。」
断固として拒否し続ける祐一。
雪見は様々な手を使い祐一を部活に入れようと努力している。
たとえば、後輩の上月澪を使って勧誘したり。
一回みさきの場所をしっていているにもかかわらず、言わなかっただけで、文句を言うついでに入部届けを書かせようとしたり。と、本当に様々な努力をしているが祐一は部活に入ろうとはしない。
そろ〜り、そろ〜り
「ん……」
昇降口に向かってゆっくりと音を立てないように、見つからないように逃げようとしているみさき。
祐一はそれを見過ごすはずがなく……
「深山先輩。川名先輩が逃げますよ。」
「ちっ…み〜さ〜き。」
雪見は舌打ちをして、みさきの方を振り返った。
「ははは…落ち着こうよ雪ちゃん」
乾いた笑いを浮かべながら一歩また一歩と逃げるみさき
「じゃ、僕はこれで。」
階段を大急ぎで降りていく祐一。
何や後ろの方から「裏切りもの〜」だとか「極悪に〜ん」聞こえてくるが祐一はあえてそれを無視。
鞄のおいてある自分の教室へと向かった。
(……この時間帯なら教室には誰もいないだろう。)
時計で時間を確認してみると、おそらくは帰りの掃除も終わった頃の時間だった。
(……厄介ごとはご免だ。)
そう思いながら祐一は教室に戻ることにした。
二年の自分の教室に。
祐一は自慢ではないが高校二年になってから一回も午後の5・6時間目の授業に出たことがない。
そのため、数人を除いたのクラスメイトや教師は彼を不良と思いこんでいる。
祐一はそちらの方が、面倒ごとが無くて良いと思っている。
が、ところがどっこい。教師陣は彼に会うたびに授業に出ろと言うし、クラスメイトは何で午後の授業だけでないのと興味津々に訪ねてくるし逆にうるさいのだ。
「……何よりあいつが一番うるさいからな。」
と、自嘲気味な笑みを浮かべる。
彼の頭の中に、人好き合いが苦手なのに祐一には人好き合いを良くしろと注意する幼なじみの顔が過ぎった。
考え事をして歩いているといつの間にか教室の前まできていた。
祐一はふっと教室の中から人の気配を感じた。
(んっ?)
そっと、教室の中を覗いてみる。
そこには、教室の窓からさす夕焼けの光を背負った女性がいた。
ご自慢の艶やかな金色の髪を三つ編みで束ねた、祐一の良く知る女性…里村 茜が祐一の鞄を持ち祐一が来るのを待っていた。
彼女は教室を除いている祐一の姿を確認すると、にっこりと頬笑んだ。
その微笑みは彼女の幼なじみにしか浮かべないもの極上の微笑みだった。
大抵の男はその微笑みを見れば彼女の虜になるだろうが祐一は違った。
祐一にはその微笑みは、『…遅いですね祐一。』と言う言葉と静かな怒りに感じられた。
「……遅くまで残ってるんだな茜は…部活か?」
祐一は茜が部活に入っていないのを知っていながら、わざとたずねた。
茜は笑顔を崩さないで祐一をにらむ。
「あなたを待っていたんですよ祐一。今までなにをやっていたんですか?」
「何時もどおり夕焼けを見ていただけだ。それに待っていてくれと頼んだ覚えはない。」
「……………」
二人の間に流れる氷のように冷たくいたい沈黙。
その沈黙を破ったのは祐一の方だった。
「いつもありがとう………帰ろうか。」
祐一は感謝の気持ちを小声で呟き、このときに思った。
いつものことながら俺は茜に甘えているな…と。
自分の鞄を取ると茜に背を向け。廊下へと向かった。
「あ、待って下さい祐一」
茜は祐一の後を追い、教室から出ていった。
学校を出た後、祐一は茜にお礼を言うため山葉堂に立ちよった。
そこで彼は驚くべき行動をとった。
甘い物が嫌いなのにも関わらず『今日は気分が良い』と練乳ワッフルを茜と一緒に食べたのだ。勿論祐一のおごりで。
その行動に、茜はかなり驚いていた。甘い物が一番嫌いという祐一が自分と一緒に練乳ワッフルを食べたということに…
結局、茜と別れ、買い物などをして帰路につくと、午後七時をすぎていた。
空には漆黒の闇が広がり、月と街灯の光が彼の行く道を照らしている。
疲れたのか、鞄が妙に重く、家に帰ったらすぐに寝よう…と考えながら祐一は帰宅路を歩いていた。
突然だが、今現在相沢祐一が住んでいるのは、この町でもセキュリティーでは街一番と言われている社宅マンション。
このマンションに入るには、管理人から最初に渡される暗証番号とカードキーが必要である。
故に、マンションの住人でない者は、簡単にはマンション内には入れない。
「何をやっているんだ?」
祐一はマンションの前で、げんなりした声で訪ねた。
彼の眼前にいるのは、祐一が着ている制服とは違う他校の制服を着た少女。
茜と同じく祐一の幼なじみ…柚木詩子が巨大なリュックを背負いマンションで体育座りをしていた。
彼女は祐一の姿を確認すると目を輝かせ、にんまり笑みを浮かべた。
「遅いよ〜祐一君。」
「すまない。ところで……家出じゃないだろうな?」
何故謝らなければいけないのだろうかと疑問に想いながら、詩子に訪ねた。
彼女がこの時間に巨大なリュックを背負い、家の前にいるなど彼には家出意外考えられなかった。
「察しがいいね、そのとおりだよ祐一君。と言うわけで………」
どうやら、祐一の考えは当たっていたようだ。
祐一はため息を付くと、ポケットからカードキーを取り出し、スキャナーの機械に暗証番号を打ち込んだ。
「……いつものことだが、まあいい。来いよ」
祐一の家には必要最低限の家具しかそろっては居ない。
3LDKの使い勝手が良いマンションにも関わらず、彼は必要最低限の物しか置かなかった。
「何故茜の家ではなく、俺の家なんだ?」
今日買った食材を、冷蔵庫にしまいながら祐一は訪ねた。
何故茜の家ではなく、こんあ殺風景で何もない自分の家なのか?祐一には疑問でしかなかった。
詩子はリュックを置き、ソファーでくつろぎながら祐一の疑問に解答した。
「茜の家には、もうお母さんから連絡が伝わっていてね」
「………なるほどな。」
祐一は詩子の答えに何故茜の家では無いのか納得したが、まだ他に納得していない部分もあった。
詩子は、自分や茜と違い人好き合いは上手い方だ。ならば他の友人お家でも…と詩子に訪ねようと思ったが祐一は訪ねなかった。
「…晩飯喰ってないんだろ。何か喰いたい物はあるか?」
祐一は時計を見ながら詩子に訪ねた。時間はそろそろ八時を指そうとしている。
「う〜ん、久しぶりに炒飯頼める?」
詩子も祐一同様時計を見ながら答えた。
「了解だ。」
「そう言えば祐一君…今日は機嫌がいいみたいだね。」
鼻歌交じりに料理をする祐一に訪ねる。
いつもならば、ただ黙々と機械のように料理をするだけなのに今日に限っては鼻歌まで歌って楽しそうに料理をしている。
それに、家出してきても先月は玄関前で口喧嘩になるほど家出の理由を問いただされたのに、今日はすんなりと家に入れてくれた。
「ああ、今日は機嫌がいい。聞きたいことや言いたいことがあるなら今日中にいっとけよ。また明日から…無愛想な俺になっているかもしれないからな。」
できあがった炒飯を、お皿に移し替えながら祐一は答えた。
彼も自分で不思議に思っていた。
今日は多弁だ。それに……いつもより機嫌がいいと。
「じゃあ、ズバリ祐一君の好きな人は?」
からかい半分と言った感じで訪ねる詩子。
「いきなりか。」
祐一は苦笑しながら、何の迷いもせず答える
「里村茜と柚木詩子。俺はこの二人の幼なじみを俺は誰よりも信頼し、そして……愛している。」
「ふ〜ん………」
詩子はさほど驚いた様子はない。
彼女が祐一のこのセリフを聞くのは、今回で五回目。
最初の内は赤面したが、五回目ともなればなれてしまう。
それよりも彼女にとって大事なのは、次の質問だった。
「その言葉、茜に言った事ある?」
「ある分けないだろ。こんな恥ずかしい言葉…あいつの前で口に出来ると思うか?」
そこで、詩子は軽くため息を付いた。
「茜は、祐一君のその言葉をまっているんだよ。」
「分かっている。鈍感のフリをするのはこれでもかなり辛いんだ。それに――」
そこで祐一は口ごもった、詩子はキョトンとしながらその言葉の続きを待った。
が、その場では答えず、詩子の耳元まで行きささやいた。
「俺らの関係を崩したくないだろ?」
納得といた表情をする詩子。ただその数秒後、祐一の意図を悟り顔を赤く染める。
まぁ、二人はそう言った関係なのだ。
「ふっ……今日はいつになく多弁だな。」
何処か感慨深く呟いた祐一の声が、無人の部屋に響く。
夕食も食べ終わり、詩子はお風呂に入っているので、祐一はこれと言ってやることもなく、珈琲を煎れて、ソファの上でくつろいでいた。
「俺は、詩子と茜と今の関係を続けて良いのだろうか……なぁ、司?」
祐一が行方不明になってしまった友人の名を漏らす。
司…本名、城島 司は、詩子や茜どうよう祐一の幼なじみだった少年だ。
だが、彼はある日を境に消えてしまった、この町から…いやこの世界から、皆の記憶から。
彼の存在を覚えているのは、祐一のみ。茜も、詩子も司の親でさえ存在を覚えてもいない。
「司…お前は、何処に行ってしまったんだ?」
その言葉と同時に、飲みかけのコーヒーから、僅かに湯気が上がる。
つい先程、煎れたばかりのコーヒーを一人静かに飲む…かなり嫌いではない。
祐一は一人で居るのを好む。だがそれは孤独とは違う…何か。
誰も居ない空間の中で、黒く苦い液体を飲み干す。そんな、他人から見れば意味の無い、どうでもいいような行動が、祐一は堪らなく好きだった。
プルルルルル………
合成電子音が、祐一の好む空間を壊す。
「電話か…詩子の母親か、それとも茜か……しょうがないな。」
祐一はソファから立ち上がると、電話を取る。
「はい…もしもし、相沢ですが―――――!!」
電話機を通して聞こえてくる女性の声。
その声は、祐一が最も嫌い、最も聞きたくない声
「……水瀬春海!!」
それは、自分の母親であった者の名。
柚木詩子は、お風呂に浸かりながらぼんやりと考え事をしていた。
自分と祐一、そして茜の関係。
俗に言う三角関係と言う物なのだろうか?
否…多分それよりも複雑だと思う。
「私は祐一君が好きで…茜も祐一君が好きで…祐一君は二人とも好きで……」
彼女のつぶやきを聞けば、祐一が優柔不断なだけでと判断できるが…
「祐一君は昔から、優柔不断だとは分かっているけど……」
昔から、相沢祐一という人間は優柔不断だ。それは幼なじみである自分と茜は理解している。
理解しているが、納得はいかない。
彼女は、柚木詩子は祐一の一番大事な人になりたいと思っている。たとえ、友人の茜を蹴落としてでも……
「まぁ、今はそんなことを考えてもしょうがないか。」
うん、とうなずき自分の考えを自己完結してお風呂から上り、バスローブに着替えることにした。
刹那、祐一の怒鳴り声が脱衣場に響いた。
「ふざけるな!!……何がいまさら!!」
あまりにも感情をあらわにした声に、詩子は思わず躊躇う。
詩子は、リビングの入り口付近に身を隠すと、恐る恐るリビング内に目を向ける。
すると―――
(祐一……?)
祐一が電話の対応中であった。
しかし、今の祐一はいつもの祐一ではない。
まるで、『祐一のような誰か』に見えてしまうほど、今の祐一は普段と変わっていた。
豹変――まさにその言葉どおり。
何時ものような、感情を押し殺している祐一ではない。
自分の感情をおもいっきり表に出す…それは柚木詩子が知る七年前の相沢祐一である。
「今更何が一緒に暮らそうだ!!何がこっちにこいだ!!……俺は、あんたの――」
そこで、祐一の声が突然止まり―――詩子の居る方向に、視線が向けられる。
射抜くような、串刺しにされるような眼。
それはあまりに突然だったので、詩子はその場を動く事も出来ず、それこそ蛇に睨まれた蛙のように、その場に立ち尽くした。
「悪いが、切らせて貰う」
がちゃん―――と、苛ついた手つきで、電話を切る。
「……すまない、変なところを見せてしまった」
「祐一君…今のは誰からだったの?」
祐一をここまで怒らせる人間に少し興味を持ったのか、詩子は訪ねた。
「水瀬春海……俺の、母親だった奴だ……」
祐一は吐き捨てるように答えた。
詩子が知る限り、祐一の両親はたしか、七年前の冬休みの旅行中に離婚していたはず。
そのときからだ、相沢祐一という少年が感情を表に出さずに押し殺すようになってしまったのは。
七年前彼に何があったかは知らない。知りたくても彼は教えてくれない。
それを知ることが出来たなら、自分は祐一の一番になれるかもしれない。
柚木詩子はそう思っている。
「あいつは、今更になって一緒に住もうなどと抜かしてきた、俺の気持ちなど知らないで……七年前もそうだ、俺はあいつらのせいで…あいつらのせいで……」
祐一は、まるで何かに耐えるように顔を手で隠した。
(…泣くのをこらえているの?)
詩子のは、まるで祐一が涙をこらえるかのように見えた。
しかし、それは半分当たりで半分はずれ。
顔手で隠してから数秒後、何かに気づいたのか祐一は手で覆い隠すのを辞め、詩子の方を見た。
「詩子……すまないな、愚痴いっちゃってさぁ……」
「ううん、別にいいよこれぐらいは」
「……ありがとう。」
祐一は詩子に微笑んだ。
彼の微笑みはどこか悲しげだった。
後書き
バルドル0329「お初にお目にかかります、バルドル0329ともうします」
北川「どうも、アシスタントの北川です。って何で俺?」
バ「いや〜この物語の祐一君ノリ悪いし〜(苦笑)他のはなせそうなキャラまだ未登場だしさぁ〜」
北「けど、予定だと登場するKANONキャラは少ないんだろ?」
バ「まあね、下手したら出ないかもね〜ONEキャラと祐一君メインだし」
北「おいおい……」
バ「まぁ、以後長いおつきあいになるか短いおつきあいになるかは知りませんか以後よしなに……」