「あれは…天野か」
(筆者も出す気になれば出せるじゃん
出せないって言っておきながら出せたってほうが何かいいじゃん(筆者)
(そういうものなのか?
カノン世渡り物語〜それぞれの陰謀〜
完結編
「よう、天野」
「おはようございます、相沢さん」
(それが天野の初台詞だった
「いちいち説明していただかなくても結構です」
「また口に出していたか…」
「はい」
「そういえば天野は栞と同じクラスだったらしいな…
あいつはほとんど学校に来れなかったからな、仲良くしてやってくれ」
「私もあまり友達はいないのですが…」
そう言って悲しそうに目を伏せる天野
その言葉に祐一は天野の頭を撫でながら
「あ、相沢さん!?」
「いいか?天野は最近表情が明るくなってきたんだ
だからすぐ友達だってできるさ」
「はい…」
( はぅ…面と向かってそんなこと言わないでください…
朝から心臓バックバクですよ
なでなでなで・・・・・
「…はっ」
「どうした?」
「いえ!何でもありません」
( あまりの気持ちよさに思考回路が停止してしまうところでした…
さすがですね、相沢さん
こんな大勢の人がいる中で夢心地にされてしまいました
「っと、そろそろ教室に帰らせてもらうわ、こっちから呼んでおいて言うことじゃないけど」
「いえ、こちらこそ(撫でていただいてたいへんうれしかったです)」
「ん、じゃあな」
( やっぱり相沢さんはいいです!
将来名前で呼び合いたいものですね(うっとり)
ここに祐一に毒されし者が一人増えてしまった…
・・・・・・・・・三の三へ移動中・・・・・・・・・・・・
祐一が天野と話をしているころ、名雪と香里はもう教室に着いていた
「それにしても始業式の後とかってよく時間が余るよね」
「そうね…で、名雪は式の間ちゃんと起きていたの?」
( この子のことだからきっと寝ていたでしょうね
「(ギクッ)いやだなぁ、香里。ちゃんと起きていたよ」
「ふ〜ん…じゃあ校長先生が何の話をしていたか説明できる?」
「う゛(汗)」
「やっぱり寝ていたのね」
ため息をつく香里
「天然で寝ぼすけな子は気楽でいいわね(フッ)
どこでも寝れるしうらやましい限りだわ」
「(ムッ)まぁ、確かに香里みたいに年がら年中素顔を隠していい子ぶってるのに比べれば楽だよ
・・
学年主席から学年次席に落ちたから肩の荷も落ちたかもしれないけどね」←このSSでは祐一がトップです(二年次)
「「フフフフフフ……」」
この気まずい雰囲気にクラスメイトの大半が冷や汗だらだらものであった
クラスメイトたちは
( 相沢(くん)、早く来てくれ…(泣)と切実に願うのであった・・・
とそこに救世主が……
「斉藤…貴様のせいで俺は…」「いや〜、僕は話に入れたからどうってことないんだけどね」
来なかった(笑)
( ってお前らかよ!?
みんなが思わぬ来客に心の中でつっこんでいた
やってきたのは北川と斉藤だった
「お前ら始業式早々から何やっているんだ?」
クラスメイトAは尋ねる
北川は「ふ…(遠い目)」 斉藤は「あ、やっぱりみんな気づいてた〜?まいっちゃうなあ(照)」
クラスメイトAは質問を断念した
そして教室にいる者の全員(名雪と香里は除く)は「「「「この二人のテンションの差は何なのだろう(汗)…」」」」と思った
「何とか間に合ったか、まだ先生来てないよな?」
と真の救世主相沢祐一が到着した
クラスの者たちは
「相沢ぁ〜」 「もっと早く来てくれ〜〜」 「お前がいないと…(涙)」 など様々であった
「ん?何かあったのか?」
状況が呑み込めない祐一
「…ここはいったんおあずけだね…」
「そうしておいたほうがいいわね」
ここに停戦条約が結ばれた…
そして全員揃ったところで担任がやってきた
「このクラスの担任の石橋だ、よろしくな」
はぁ、またあの問題児4人組み+おまけ(斉藤)か…
先が思いやられるな・・・
しかしどことなく石橋の顔は嬉しそうだった
「全員適当に席に座ったな?
今日は少し話をして終わりだから俺の話をしっかりと聞くんだぞ」
要注意の水瀬も起きているな…
「君たちはもう三年生だ、それぞれの進路を決めなければならない…
推薦でいくもの、私立、国立など様々だ
一人一人が何か目標を持って一年間を過ごしてくれ」
ああ…俺って熱血教師って感じでいいなあ←自惚れ
みなみんなもそれを理解したのだろうか、真剣な表情になる
この一年が勝負なのだ
「以上だ、あと相沢、水瀬
成績に響くからあんまり遅刻はするなよ」
「…はい」 「了解だお〜」
ゴンッ
無言で名雪をグーで殴る祐一
「だおっ、…あれ?」
「先生が(珍しく)真剣な話をしているんだから寝ちゃだめだぞ」
このやりとりで空気が一瞬で和む
初めて祐一と同じクラスになったものもいるが
不思議な奴だけど何か惹きつけるものをもっている
ああ、これが「あの」相沢なんだと実感するのであった
「起立、礼!」
そして各自解散した
「祐一、放課後だよ」
「ああ」
「今日のお昼は外で済ませてってお母さんが言っていた(大嘘)よ」←前編を見ればわかります
「秋子さんが?珍しいな…
まあ、そいういなら百花屋にしようか」
「そうだね」「そうね」
「って香里もか?」
「別に一緒に行ってもいいでしょ?ねぇ名雪(さっ)」
速攻で停戦条約にひびが入った(汗)
一瞬にして名雪の背後をとる香里
「うん、別にいいんじゃないかな」
ちっ、背後をとられたよ、さすがだね
断ったら何されるか分からないしここは仕方ないね
「それじゃあ決定ね」
「北川はどうする?」
「…俺は遠慮しておくっす…」
「なあ、北川
何で式の途中にあんなことしたのか分からないけど相談くらいになら乗ってやるから
元気出せよ」
こいつも(頭が)たいへんなんだろうな、きっと
心の中では意外とひどい事を言っている祐一であった
「あいざわぁ……
うわぁあああああん!!」
北川はにげだした←ドラ○エ風
「また声にだしちまったか?」
「相沢君は慰めただけで特に変な事は言っていなかったけど…」
「アンテナはほうっておいて百花屋に行こうよぉ〜」
よく本音をいうよなぁ名雪って
「そんなこと…あるかもしれないお〜」
そのころ北川は
「何で俺が相沢に慰められているんだー!!俺は…自分が情けない!!」
思わず相沢っていい奴だなぁって思っちゃったよ(泣)
・・・・・・・・・そして三人は商店街へ・・・・・・・・・・・
「香里は栞ちゃんと一緒に帰ればよかったんじゃないの?
なんなら今からでもいけば?
というかむしろ行きなさい」
( 祐一の知らないところで私を脅すなんて極悪人だよ
えげつなさもケバさもトップクラスだよ
「あなたこそ今日は大切な初日なんだから新入生の部活勧誘でもしてればいいでしょ
普段から後輩たちに迷惑をかけているんだからたまには役に立ちなさいよ
唯一のとりえの足の速さを生かして今から速攻で学校に戻りなさい」
( なんなら力ずくで消してあげてもいいのよ?(クスッ)
停戦条約は破棄されました
「・・・・・・・(汗)
なぁ二人とも・・・」
「なによ…?」 「なに?」
「商店街が全部閉まっているんだけど…(汗)」
「「え?」」
「あら、皆さんおそろいで」
そこには頬に手をあてて微笑んでいる秋子さんがいた
「わっ、お母さん」
( 青春真っ只中の高校生たちのなかにオバさんが混じってきたよ
場違いだよ、立場をわきまえてよ
「あらあら、名雪?
めったなことをほざくと娘といえども容赦はしませんよ(にっこり)?」
その笑顔のうらのプレッシャーに名雪は…
「(ビクッ)べ、別になにも考えてないよ(汗)!?」
かなりどもっていた(笑)
「そう…ならいいんだけど
それにしても珍しいわね、全店が休業なんて
偶然って恐ろしいわね」
「「そうですね(汗)」」
(私は秋子さんの権力のほうが恐ろしいです
きっとこのSSでも謎な人物なのね…
( ていうかぜったい犯人はお母さんだよ
いざとなったら本当に手段を選ばないね…○○才のオバさんができることじゃないよ
「本当ですね」
( 全店休業なら仕方ない…どっかのコンビニで何か買ってくるか
鈍感な祐一は素でそう思っていた
「その必要はないですよ、祐一さん」
「え?」
( ていうかまた声にでていたか…
「実はもうすでに家に自家製ジャァ「やっぱコンビニに行ってきます!!」
「ちょっと相沢君!…私は栞を迎えに戻らせていただきます!!」
「えっと…(汗)、私は部活の勧誘に行かなきゃ!!」
一瞬にして三人は散りじりに逃げていった…
マンポテトがありますって…皆さん?」
独りポツーンと取り残されたオバさ…もとい秋子さん…
「まさかこの私がオチに使わることになるとは(怒)」
何だか秋子さんの周りにどす黒いものが渦巻いて見えます
「…まあいいでしょう
あえてここはkanonの真のヒロイン水瀬 秋子が幕を下ろさせてさしあげましょう(フッ)
筆者の伝えたかった事も言っておきましょう←ありがとうございます(筆者)
カノン世渡り物語〜それぞれの陰謀〜はこれにて終了ですが
それぞれのヒロイン(脇役もあり)をメインとしたものを続けていく予定です
たまにサイトを覗いたときに更新されていると思います
そのときは見てくださいね」
( 説明は終わりましたね、では最後に一言あの台詞を使わせていただきます
…約束…だよ…?(核爆)
(完)
あとがき
…ギャグってほどのオチではありませんでしたね申し訳ないです
どっちかというと壊れかもしれなかったです
秋子さんがおっしゃっていたようにこれからも一年間を通したSSをに少しずつ
描いていきたいと思います
未熟ながらもカノン好きの一人として頑張らせていただきます
それではまた…