(何か新学期から思いやられるな…

  けど香里と栞は何で朝からあんなにハイだったのだろう?←原因はあんただ

  まあ、喧嘩をするほど仲がいいっていうしいいことかな




  祐一の見当はずれの呟きに答えるものは誰もいない……

























                                  カノン世渡り物語〜それぞれの陰謀〜   


                                              後編























  「というわけでクラス掲示板の所に着いた」



  「誰に言ってるの?祐一」



  「このSSを読んでくれる人みんなにだ」


  
  「ふーん、大変だね」



  あっさり返してくる名雪


  さすがは天然だ

  やはりここは香里に振るべきだったか…



 「はいはい、そんなことより早くクラス割を見ましょう」


  
 「と!そこに思いもよらない事態が!!」 ←終わっちゃいましたね…ガ○ンコ



 「くだらないボケはやめなさい、後編でも終わらなくなるわよ」

   冗談抜きでそうなるかもしれません(汗)、taiさん申し訳ないです←筆者より


              ・ ・ ・ ・ ・
 「え〜〜っと…わっ、私と祐一は一緒だよ」

 よっしゃあと心の中でガッツポーズの名雪




 「名雪…?私も同じクラスなんだけど」


  ちょっと青筋の浮いている香里さん



 「あっ…ごめんね〜、気づかなかったよ(ふっ)」


  と、悪びれた様子もなくおっしゃる名雪

  ちなみに出席番号で美坂と水瀬の間には一人もいない

  はっきりいって気づかない方がおかしい


  (香里はジャマだよ、いると祐一と二人っきりになれないよ)



  「そっか、香里も一緒か、三年になってもよろしく」

  と、香里の左手をギュっと握る祐一


  「え!?ちょ、ちょっと相沢君!!?」


  「あ、ごめん。嫌だったか?」

  「そうだよ!香里は嫌がっているからわたs「バキっ」だおっ「そんなことないわ、これからもよろしくね」

   うるさい虫を右拳でなぎ払いつつも頬を染めて祐一の手を握り返す香里
   

   
  「あ、ああ…」


  眼前の出来事に少々引き気味な祐一


  「う〜、そんなとこで手をつないでないで二人ともさっさと教室へいくんだよ!!

  そうしないと祐一は紅しょうがの刑だよ!」


  なんとも言い難いオーラを漂わせる名雪


  「う゛…(汗)、じゃ、じゃあ早く教室へ行くかー」


  (なんとか二人を引き離したよ…香里ったらあんなに名残惜しい顔をして…やっぱり要注意だね
   
  
  「(残念だけど)そろそろ行きましょうか。確か私たちは三組ね」


  (さすが名雪ね…あの一発を喰らっておいてすぐに目を覚ますなんて

    腐っても「あの」秋子さんの子ということかしら

  



  「ちょっと待ってください!こっちにも話題を振ってください!!わたしは天野さんと同じクラスです!」


   忘れられていたせいか少々語気が強めの栞



  「そうは言っても今回の物語とは関係無さそうだぞ」


  「えぅ!そうなんですか!?筆者さん!!?」


   ごめん、たぶん関係ない


  「そんなこという人嫌いです!」

  まあ、俺はサブヒロイン推進派だから栞に嫌われてもいいけどね(ニヤリ)


  「えぅうううう〜〜〜〜!!」


  栞の雄叫び(?)をよそに教室へ向かう三人……



  



     ・・・・・・・・・・・・教室へ移動中・・・・・・・・・・・・・・・・・






   「ここが三の三か…」

   特に二年の頃の教室と変わっているところないな…


   「そうね…、あら?席は勝手に座っていいらしいわよ」


    
   ・・・・・・・・・席決め中・・・・・・・


   
    言うまでもなく、祐一の両隣には名雪と香里がいた…



   「よう、相沢。またお前の後ろの席になったぜ、よろしくな」


    そして後ろの席にはいつの間にか北川がいた…


   「というか北川も同じクラスだったんだな、全然話題にならないから違うクラスだと思っていたぞ」


   「大きなお世話だ!相沢は気づかなくても美坂や水瀬は気づいていたぞ!!

   俺ら三人は付き合いが長いもんな?」


   「(ギクリ)え?…ああ、そういえばいたかもしれないわね(汗)」

    (ごめんね北川君、私はア行とミ行のところしか覚えてないわ

   

   「わっ、すごいよ香里。私なんて北川君のキ行さえ見てなかったもん」


    あっさり本音を暴露する名雪


   こういうときの天然とはたいへん人を傷付けるものである…



   (実は北川って勝手に名雪や香里のこと友達だと思っていたんじゃ…?)
   



   「(グサッ)うわぁぁあぁぁああんんんん!!」


   

    哀れ北川


   「香里はともかく、名雪のはひどいな」



   「相沢君…、あなたも充分ひどいと思うわよ」



   「え?」


   香里はため息を一つしてから


   「声にでてたわよ」



   またやってしまったか

   まあいいか、北川だからすぐに復活するだろう

   そんなことより体育館に行こっと



   …そして始業式をするため、体育館へ行ったがもう北川は何事もなかったようにそこにいた

    いや、北川はそう装っていたのだ


  「相沢、お前は俺の前にいろよ」


  「??何でだ?」



  「まあいいからいいから」



  「何か企んでないか?」



  「(ギク)、そんなわけないだろ、俺のこの純粋な目を見てみろ!」


  「濁り過ぎていて真意が読み取れない…」


  「やかましい!とっとと俺の前に並べ!!」


  「お、おい!北川!?」


  半ば強制的ながらも北川の前に並べさせられる祐一



  …クックックッ相沢ぁ、さっきの恨みは忘れてないぞ(ニヤッ)


  名雪や香里としっかりとした友人関係を築けなかったのは自分のせいなのに何ともご都合主義な奴である


  
  うっさいわい!俺が登場するのが遅かった理由はこれだ!!(ババーン!!)


  懐から取り出したのは何かのスイッチだ


  読者のみんなにも説明しよう、これはスイッチを押すと音声が出るという装置だ

  そんなにも過激なものだとやばいからな、今回はとりあえずa○の着歌だ

  もちろん発信装置は相沢に着けてあるぞ…

  そのために俺は相沢の後ろの席にいたんだぞ、俺はなんて天才なんだ…(うっとり)

  あの校長が喋っている途中にこのスイッチを「ポチッ」だ

  相沢…お前に「恥」ってものを教えてやるぜぇ(ケケケッ)…


  
  その不気味な笑みは隣にいるクラスメイトの女の子をも半泣きにさせた…


  「おい、北川」

  北川に話しかける斉藤


  初登場ですが皆さんもご存知のとおり苗字しかないあの斉藤です


  「(ドキッ)な、何だ斉藤か。急に話しかけるなよ」


  「いや、スマン。後ろから見ていて気になったんだけどその手に持っているのは何だ?

  ボタンみたいのが付いているみたいけど。

   ちょっと貸してくれよ」



  「あっ、てめぇっ!急にでてきた脇役ふぜいがジャマするんじゃねえ!!」


  「わっ!北川、声が大きいって!!」


  

  (何か後ろが騒がしいな…

   あの声は北川と…自信ないけど…斉藤…かな?

   出番が来たからって始業式中に北川にからむとは…なかなかやるな斉藤(仮)



   ドンッッ  ポロッ


   「いてっ、ったく始業式中に何暴れているんだ?北川」

   じろっと北川を見る祐一


   「ああ、わりぃ」

    しまった!今ので相沢に付けた発信機が!!


   「今だ!!」 ポチッ  「あっ!!」


   斉藤(仮)が北川の持つスイッチのボタンを押してしまった…


   (何だか分からないけどこれで話にからめるぞ!!

   あと僕は斉藤だ!(仮)なんかいらないよ!!

   〜それぞれの陰謀〜ってのはヒロインたち女の子だけじゃないんだ!!(拳をグッ)



   そして音楽が流れ始める…


  ぎ〜〜んいぃ〜ろ〜ぎ〜〜んいぃ〜ろ〜も〜も〜いぃろぉと〜いき〜…


  北川はがっくりとうなだれる…

   「え?」    斉藤はまだ固まったままである…

 (さっきのボタンのせい?

  北川はこんなので何をしようとしていたんだ?



  「おい、そこの三年生の二人、ちょっとこっちに来なさい」



 (てゆーか僕も共犯?

  まあいいか、話に入れたし



  斉藤は相当のポジティブ野郎であった…


  (これから怒られるのに何でうれしそうなんだ?)

  斉藤の表情を見て思うクラスメイトたち



  そして二人は 美空 ひ○りの ももいろ○いき とともに体育教師に連行されていった…哀れ北川

   脇役の暴挙に計画が水の泡となってしまった…


  対照的な二人の態度に首をかしげる体育教師



  下手をすると被害者になっていた祐一はそんなこと知るべくもなく

  あの鳥ってやっぱCGなのかなぁと一人呑気に悩んでいた


  

  「〜・・・これで始業式を終わりにします。生徒は各教室に戻ってください」


  その言葉の終わりとともに大きく屈伸をする祐一

  (やっと終わったか…

  それにしても北川と斉藤は何をやっていたんだ?

  それにしても 美空 ○ばり とは俺たち高校生にとっては渋いとこだよなぁ



  「まあいいか、とにかく教室に戻るか…お、あれは…」

  と、そこで祐一は顔見知りの二年生を見つけた

  


    ・・・続く



  
   あとがき



  …え〜都合によりもう一話増やすことにしました、申し訳ないです

  もうその一話も8割仕上がっていますがオチは期待しないで下さい(爆)

  そのことを前提に次の完結編を読んでください

  ではまた…