ときめきメモリアル for Kanon Ladies
(Kanon:)
 プロローグ 
written by シルビア  2003.10 (Edited 2004.3)

(注)このSS連載は「ときめきメモリアル for Ladies」と一部クロスオーバーしたつもりですが、結局、以て異なるものとなってます。
   タイトルにだまされないように気を付けてください。
   「ときめきメモリアル for Ladies」をクリアしたことのない方も安心してお読みください。

 

ここは……私立きらめき学園の姉妹校である華音高校。

華音高校は「ものみの丘」と呼ばれる小高い丘に隣接した野原にあります。
そこには昔、ある大きな教会と、その教会に敷設された孤児院がありました。
華音高校はその教会と孤児院の施設が改まって建てられた学校で、今年で開校5周年を迎える。。
今でも華音高校の敷地内にある教会と、独特の女子の制服の形にその名残が見られます。

キリスト教、プロテスタントの流れを汲む作りのこの教会は、割と質素でシンプルである。
そこに、1体の女性の像と伝説を記した1冊の本がありました。
他に、寄贈された1冊のアルバムがあり、伝記のような恋愛を果たした1組のカップルの写真や言葉が記されていた。

いつしかこの高校では、一つの伝説が生まれました。

---卒業式の日に教会で愛を告白し合う二人は、再びこの教会で永遠の愛を誓う。---

その伝説は単なる言い伝えに留まらず、この教会は在校生の憧れを象徴となってます。
例えば、

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その1 告白アイテムである限定販売シルバーリング

告白に際して二人で指輪の交換をするのが慣習となっている。
学校の購買で限定販売される対のシルバーリングは、伝説のある王子と
ある姫にちなんで、男性用にサファイアと女性用にエメラルドがそれぞれ
埋め込まれているデザインとして人気があった。

その2 卒業生限定の教会式挙式

この教会では、卒業生に限り、本人達の希望でここで結婚式を行えることに
なっている。毎年20組ほどの卒業生カップルが、ここで式を挙げている。

その3 女生徒による花嫁のブーケ争奪戦

卒業生カップルは多くの在校生の祝福を浴びつつ、その花嫁からブーケを
在校生に投げ渡すのが恒例となり、
"このブーケを受け取った人は皆、卒業の時に告白する相手になぜか恵まれた"
という不思議な実績に裏付けられていた。
これは挙式をあげたカップルで、初代カップルを除き、すべて例にもれない。
美男美女に限らないこの実績は、全ての恋を夢見るはかない乙女心を捉えて
離さないのである。
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伝記に基づくこういった一連の伝統行事は「KANONメモリアル」と呼ばれ、
華音高校の在校生や職員でこの「KANONメモリアル」を知らない生徒はいないほど有名となっている。
そして、教会の女神像の台座に張られたプレートには、「KANONメモリアル」の初代カップルである一組の名前と彼らからのメッセージが今でも残っている。

-------この物語は

伝説のいい伝えのごとく恋を成就させ、「KANONメモリアル」伝説の礎をつくった初代カップルの為した、恋の軌跡を描いたものである。


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