3月29日―――PM3:45 海鳴市 さざなみ女子寮 102号室
時間は今から15分前に遡る。
雨流桐花は髪をおろして、着ていたシャツを脱いで他所行きの服に着替える。そして、アクセサリーに十字架のネックレスを首にかけた。
そして、バッグに10数枚に及ぶ呪符と2丁の銃(ベレッタM92Fとシグ・ザウエル)を入れた。
「よし、これで準備完了と。」
桐花はそう言って玄関に出たその時だった。
「おい、雨流。こんな雨の日におめかししてどこに行くんだ?」
後ろから仁村真雪に声をかけられる。
それに対して桐花は…
「デート…です。」
と表情を変えずに言った。
「そ…そうか。な、なら傘は忘れず持って行けよ。」
さすがの真雪もそれ以上何も言う事が出来なかった。
「はい…。」
桐花はそう言うとそのまま外に出た。
「…場所は矢後市の矢後サイドビル水族館。今日は定休日じゃないから急いだ方がいいわね。被害が拡大するから。それに、あいつ等が…『夜の一族』が約束を守るとは思えないし。」
そう言って思案顔になるが、バッグから呪符一枚取り出す。
てんそうきょう
「だとしたら…相沢くんが危ない。ならば一気に行くか。秘術・転送鏡!!」
桐花はそう叫ぶと呪符が大きな鏡に変わり、それからそのままその鏡をくぐった。そして、桐花が鏡をくぐると鏡は消えた。
だが、その時一匹の子狐がその一部始終を見ていた。
「ウリュウ・トウカガサンセン…。ウミナリヲサル…。マコトサマニホウコク…。」
子狐はそう言うとその場を離れた。
Tear...
Story.23 Joker
PM4:30 電車内
『え〜っ間もなく矢後サイドビル水族館前。』
電車からアナウンスが流れる。
乗客は風音しかいながったが彼自身その事は全然気にしていなかった。
(美魚さん…真魚さん…絶対に助けます。)
彼の思考は只それだけだった。
そして、電車が止まる。
「よし…行きますか。」
風音はそう呟くと電車を下りた。
そして…舞台は戦いの場へと移る。
PM4:45 矢後市 矢後サイドビル水族館入口付近
風音は電車から下りてから水族館まで走る。
それまでの間に幾人もの黒服のエージェント達が風音を襲撃したが、その全てが彼に倒される。
だが、水族館の入口付近まで来た時だった。
「えっ…。な、何だ。この死体は…。」
そう。入口の近くに黒服の男達の死体が転がっていた。
そして、壁には血で「J」と書かれていた。
「これは…血文字のようですが、一体誰がこんな事を…。」
そう考えていたその時だった。
「この手口は…恐らく『死神』の仕業ですね。」
「えっ…。死神。」
風音は後ろからの声に反応する。
「はい。『J』と言う血文字ですが、これは『Joker』つまり『死神』と言う意味ですから。」
「でも、それじゃあ自分達の正体をバラしてるようなものだから違うのでは。」
「いいえ。違いませんよ。『死神』は正体をバレる事は恐れていませんから。」
「成る程。勉強になりました。で、そろそろ振り向いてくれませんか?ことりさん。」
風音は自分の後ろ側にいる人物に言う。
「あっ、バレちゃいました?」
「はい。と言うよりも最初から気付いてましたよ。」
ことりは風音のその言葉を聞いてやっと振り向いた。
「どうも、こんにちわっす。昨日ちょっと気になることがあったのでここに来たのですが。」
「そうですか。でも、これからどうします?僕は美魚さんと真魚さんを助ける為に此処に来ましたけど。」
風音はことりに質問する。
「それなら、私も手伝います。彼女達の事で気になる事がありますし、それに…友達を放ってはおけませんから。」
「じゃあ、よろしくお願いします。」
「はい、こちらこそお願いしますね。」
二人はそう言うと握手をした。
PM4:50 矢後市 矢後サイドビル水族館入口
それから、5分後…風音とことりの二人は水族館の入口に到着する。
「何とか間に合いましたね。まだ約束の5時まで10分ありますし。」
「そおっすね。でも、油断は禁物です。」
二人はそう話し合った後、入口をガードしている係員に話しかけた。
「すみません、高校生2枚でお願いします。」
ことりはそう言って入場チケットを買おうとしたその時だった。
「はい、ありがとうございます。お代は…貴方達の命でお願いします。」
係員は不気味な事を言う。
「「えっ!?」」
風音とことりはその言葉に驚く。
その時だった。
ヒュン!!
「くっ!!」
係員がことりに攻撃を仕掛けてきた。だが、ことりはその攻撃を当たる寸前で止める。
「チッ!!やるじゃねえか。俺の攻撃を止めるなんてよお。」
「貴方…その動きからしてこの水族館の係員じゃありませんね。」
ことりは冷静に言う。
「ああ、そうさ。俺は『夜の一族』の信奉者でありお前等を狩るハンターさ。」
バッ!!
係員はそう言うと制服を脱ぎ捨てる。其処には…サングラスに少し無精髭を生やした男が立っていた。だが、姿は髪は黒いが東洋人ではなく西洋人だった。
「ふう。生き返るぜ。依頼とはいえこんな暑苦しい制服着て係員なんてやってられねえもんな。」
男はそう言って一歩前に出る。
「さあ、『ゲーム』の始まりだ。ここから先に進みたきゃ俺を倒さなきゃ駄目だぜ。」
そう言ってポケットからカードを取り出してことりに目掛けて投げつける。
「くっ、こ…これは?」
ことりは投げつけられたカードを見る。そのカードには檻の中に入った二人の人魚の絵が書かれていてカードの下に『人魚の堅牢』と書かれていた。
「さて、ルールの説明だ。ここ『闘争の階段』をクリアするには俺 デュボルク・ゲルゼンに勝利しなければならない。つまり、俺に勝てば先に進めるが…俺に負けたら…と言うか殺されたらさっき渡した『人魚の牢獄』のカードを頂く。そのカードはお前等に掛かっている懸賞金との引換券だからな。」
デュボルクはそう言ってクスクスと笑う。
「さあ、どっちが俺の相手をしてくれるんだ?そっちの黒髪の男女か?それとも赤い髪の姉ちゃんか?それとも2人まとめてか?」
デュボルクは興奮状態になって言う。
その間に風音とことりはどうするか話し合った。
「ことりさん、どうします?」
「ここは私が行くよ。」
「えっ?」
「あれだけの挑発行為…断じて許せません。だから、私が行きます。」
ことりはそう言って前に出る。
「ちょ…ちょっと待ってください。これは僕の所為で起こった事ですから僕が戦うべきなのでは…。」
風音はそう言ってことりを引き止めるが…。
「風音くん。一人で何でも背負おうとしないで下さい。私達に頼っても良いのですから。それに、何か嫌な予感がするのです。だから、風音くんは先の戦いの事を考えて休んでて下さい。」
ことりは風音の手を振り解き…笑顔で言った。
「こ…ことりさん。」
「大丈夫っすよ。私は絶対勝ちますから。」
こうして、初戦はことりと決まる。
「はん。40億ドルの賞金首である白河ことりか。面白い。」
「悪いけど、時間が無いので全力で行きます。出でよ。旋律を奏でし剣 「風雅」!!」
ことりが叫ぶと空間が歪み一振りの太刀が姿を表す。
そして、数秒後…二人の戦いが始まった。
戦闘開始から直ぐにことりはデュボルクを目指してダッシュする。
(相手の能力は分かりませんが、5時まで後9分弱…。余り時間が無い。だから、一気に決める。)
ことりはそう心に決めると剣を抜く。
なだれ
「一気に行きます。姫神流 「攻」の章六の曲 雪崩!!」
ドコッドコッドコッ!!
「風雅」を振る事によって現れた無数の雪の塊ががデュボルクを襲うが…。
「はん。甘えぜ!!『リフレクター・ゲート』!!」
デュボルクがそう叫ぶと、彼の前に一つの城門が現れる。そして、門が開いてことりの雪崩を飲み込み消えた。
「私の…雪崩を飲み込んだ。」
ことりはその光景に驚く余り呆然となる。
「驚くのはまだ早えぜ!!」
風音はデュボルクのその言葉の意味に気付き叫んだ。
「ことりさん、後ろ!!」
「えっ!?」
ことりが風音の声に反応して後ろを振り向くと、そこにはさっき消えた筈の城門があった。
そして、城門が開くと…
ドコッドコッドコッ!!
ついさっきことりが放った雪崩が出てきてことりを襲う。
おとよみ
「くっ!!『音読』!!」
だが、ことりはそれを予測していたのか「音読」を使って雪崩による無数の雪の塊を避わす。
「ちっ!!上手くいくと思ったのによお。」
「当然です。『リフレクター・ゲート』と叫んだ時点でどの様な能力か予想出来ましたし。」
ことりはそう言ってフッと笑う。
「まあな。だが、俺の能力『城門』はそんなに甘い物じゃないぞ。これは予想できたか?」
デュボルクはそう言うと、自分の前に再び城門を出現させて門を開けた。
「…?」
ことりは城門が開いたと同時に驚愕した。門が開いた先には一門の大砲が存在していたからである。
「フッ!!どうやら今度はすぐに予測出来なかったみたいだな。じゃあそのまま死にな。『ヒューマノイド・カノン』!!」
大砲から弾が発射された。だが、よく見るとそれは弾ではなく周りに放置されていた黒服の死体だった。
「くっ、避けられない。」
驚きの余り数秒間動けなくなったことりは弾を避ける事が出来ず、そのまま当たってしまった。
「きゃああああっ!!」
ことりは痛みの余りに膝をついた。
「ことりさん!!」
風音はことりを守る為にことりに駆け寄ろうとしたが、ことりはその手を跳ね除ける。
「風音くん…私は…まだ大丈夫っすよ。だから、手を出さないで下さい。」
「で…でも。」
「心配しないで下さい。まだ、戦えますから。」
風音は其処まで言われるともう何も言う事が出来なかった。
「分かりました。でも、どうしてもって時はちゃんと言ってくださいよ。」
風音はそう言うと引き下がった。
「さあ、戦闘再開です。」
ことりはそう言って立ちあがるが、よく見ると足がフラフラだった。
だが、それに気付かないデュボルクでは無かった。
「はん、あの男女と代われば良かったのによお。お前、馬鹿だぜ。」
そう言ってことりをあざ笑う。
だが、当のことりはそんなデュボルクを見て怒るどころかフッと笑う。
「な、何が可笑しい!?」
それを見てデュボルクは怒る。
「可笑しいからですよ。自分の弱点に気付かずに自分の能力を過信しているのですから。」
「何っ!?」
そうらん
「どうやら自分の能力の弱点に気付いていないみたいですね。なら、教えてあげますよ。『奏乱』!!」
ことりは『神速』と同等のスピードでデュボルクに向かって走る。
「な、何っ!?」
それを見てデュボルクは驚く。
「は、速い。僕の『神速』と同等の速さだ。」
そして、風音もことりの『奏乱』を見て驚く。
だが、デュボルクは冷静になり再び構える。
「成る程。これだけ速ければ確かに『ヒューマノイド・カノン』は使えんな。何せ当たる確率が低いからな。だが、まだ俺には『リフレクター・ゲート』がある。」
そう言って、再び『城門』を出した。
だが…
「いいえ、それももう無意味です。」
「何っ!?」
「私はもう貴方の目の前にいますから。」
「!?」
デュボルクの目の前にはことりがいて風雅を突き立てていた。
「くっ、俺が『リフレクター・ゲート』を出すより早くここまで来ていたとは。出した時にはもう既に遅かったって事かよ。」
「ええ、そうです。」
デュボルクは自分の能力が破られたのがショックだったのか膝をつき戦意喪失した。
「俺の…負けだ。止めを刺せ。」
デュボルクはそう言って自分の死を覚悟する。
だが、ことりは風雅を振り下ろさず鞘に収めて消した。
デュボルクはそれを見て呆然となった。
「何故…殺さない。俺はお前達の敵なのに。お前達を殺そうとしたのに。」
それに対してことりは笑顔で答えた。
「私達の目的は二見さん達を助ける事です。貴方を殺す事じゃない。」
デュボルクはことりのその言葉を聞いてクスッと笑う。そして…
「お前…甘すぎるよ。だが、完敗だ。先へ行きな。」
そう言って、スイッチを押して扉を開いた。風音とことりは先へ進もうとするが…。
「おい、ちょっと待て。」
デュボルクに止められる。
「何、只忠告したいだけだ。次からの戦いは…どんな奴でも迷わず止めを刺せ。容赦はするな…じゃないと自分が死ぬぞ。」
風音もことりもそれを聞いて何も言う事が出来なかったが、少ししてから頷いた。
「…ああ、それでいい。忠告はそれだけだ。じゃあな、負けんじゃねえぞ…。」
デュボルクはそう言うとその場を立ち去った。
そして、風音達も先へと進む。
風音達が去ってから数分後…
「ぐっ…傷跡が疼きやがる。」
デュボルクは胸を抑えて倒れる。
「だが…当然か。俺はバトルに負けたのだからな。『信奉者』に敗北は許されない事は分かってる。じゃあな…氷村。先に地獄で待ってるぜ。」
そう言って覚悟を決めたのか目を閉じた。そして…
「がはああああっ!!」
口から血を吐きそのまま絶命した。だが、彼の顔は何故か笑顔だった。
PM4:57 矢後市 矢後サイドビル水族館
「何とか間に合いましたね。」
「ええ、そうですね。でも、ギリギリでしたね。」
風音とことりは何とか5時までに水族館に入った事を喜ぶが、すぐに浮かない顔になった。
「でも、あの黒服さん達を殺した死神は一体何者なのでしょうね?あの信奉者さんも何も知らなかったみたいですし。」
「そうですね。味方かもしれませんし、敵かもしれませんし。」
「でも、今は…。」
「美魚さんと真魚さんを助ける事が第一優先ですね。」
「ええ、風音くん。そうです。」
ことりはそう言うと風音の肩を軽く叩く。
「じゃあ、行きますか。」
「はい。」
風音とことりはそう言って先へ進む。
だが、この時二人はまだ気付いていなかった。
「夜の一族」が既に約束を破っている事に…。
そして、沢渡真琴と雨流桐花との悲しき再会に…。
同時刻 矢後市 矢後サイドビル水族館 中央ホール
「…あの風芽丘学園で見た黒髪はやはりあいつだな…。」
ソフィアはそう儚げに呟く。
「まあ、すぐに気が付くべきだったが…。」
そして、言うと目を閉じる。
「やっぱアイツは…私の裏人格が7年前にあの雪の街でよく遊んだ男の子だな。名前は…確か。」
だが、その時だった。
「グッ・・・。」
「はあっ…はあっ…はあっ…。」
「く、苦しい…。」
「た、助け…。」
自分の周りにいる観光客がバタバタと倒れていった。
そして、数秒後には平然と立っているのはソフィアだけになる。
「なっ…又か。」
この光景を見てソフィアは戦慄した。
だが、その時だった。
「くああああっ!!」
「ぐええええっ!!」
「きょえええっ!!」
さっきまで倒れていた観光客が立ち上がり次々に彼女に襲いかかったのである。
「ちっ!!さっきは自分の部下で今度は観光客をウィルス感染させるとは。あいつら…「夜の一族」の馬鹿共、何処まで人間を馬鹿にすれば気が済むんだ!!」
ソフィアは暴走している観光客の攻撃を避けながら舌打ちする。
「だがな、まだ私は死ぬ訳にはいかないんだよ。まだ、償いは終わっていないから。私と…私の裏人格だった月宮あゆの罪を償いがな。」
ソフィアはそう言うと前に出る。
「…出でよ。終焉を司る剣『カタストロフィ』!!」
ソフィアは黒い大剣を出して暴走した観光客二人を一気に切り裂く。
「安らかに眠れ。」
ソフィアはそう呟いて次の暴走した観光客の前へと走る。
そして1分後…其処にいたのは『Joker』もとい『死神』であるソフィアだけであった。暴走した観光客は全て彼女に斬られて消滅した。
「…よし、行くか。」
彼女はそう呟くと中央ホールを後にした。
PM5:00 矢後市 矢後サイドビル水族館 司令室
「マコトサマ…カンナイゼンイキニウィルス『BERSERKER』ヲサンプシマシタ。』
一匹の狐がツインテールの少女 沢渡真琴に報告する。
「ふうん。」
だが、それに対する真琴の返答は素っ気ないものであった。
だが、入口に設置された監視カメラからの映像を見てニヤリと笑う。
其処には…信奉者のデュボルクが血だらけで倒れていたからである。
「どうやら、最初のステージはクリアしたようね。」
真琴は肉まんを食べながら嬉しそうに言う。そして…
「そう、『信奉者』やウィルス感染者達を倒してここまで来なさいよ。あんたは真琴が殺すんだから。」
監視カメラに写っている風音に向かって呟いた。
「あんたを殺さないと祐一が何処にいるのか教えてくれないんだから。」
それから真琴は一旦席を外そうとするが…『南国魚フェア』をやっている西館に設置された監視カメラからの映像を見て殺意が湧いた。
「この女は…確か『ゲーム』の時に祐一を掻っ攫った泥棒猫ね。あの時は髪の色が黒かったけど、この顔は…間違いないわ。」
真琴はそう言うと西館に設置された監視カメラに写っている銀髪の少女 雨流桐花を睨みつける。
「…アンタも殺してあげるわ。いや、アンタだけは真琴の手で殺してあげる。アンタさえ最初からいなければ真琴達はずっと幸せだったんだから。ずっと祐一と楽しくやっていけたんだから。ううん、名雪もあゆも秋子さんも。でも、アンタはすぐには殺さない。アンタは神楽と白河の二人を殺してから殺してあげる。だって、その方がアンタにとっては地獄でしょう。」
真琴はそう言うと席を外した。
to be continued ・ ・ ・
あとがき
菩提樹「どうも菩提樹です。今回から矢後市編ですが…又色々あって完成まで1ヶ月もかかっちゃいました。すみません。でも、今回は久々のことりのバトルにしたので勘弁してください。で、今回のゲストは…。」
あゆ「どうも、月宮あゆです。やっとボクの名前が本格的に出てきましたが…。」
菩提樹「やっぱ…意外でしたか。ソフィアの裏人格という設定は。」
あゆ「うん。普通は逆じゃないの?ボクが主人格で、ソフィアちゃんが裏人格ってするのが普通だと思うんだけど。」
菩提樹「別にいいじゃないですか。」
あゆ「それに何で『死神』なんだよ。ボクなら普通は『天使』じゃないの?」
菩提樹「それは考えましたが…よく使われてるネタですので。」
あゆ「うぐぅ〜!!」
菩提樹「…暴走したみたいですね。それでは次回も又宜しくお願いします。」
あゆ「待ってよ〜!!まだ、聞きたい事いっぱいあるのに〜!!雨流さんの事とか。うぐぅ〜!!」