いい天気のようだ。
空は蒼く澄み渡り雲一つ無い 快晴
今日は絶好の洗濯日和だろう
(最近雨が続いていましたからね・・・)
水瀬秋子は食器を洗いながらそんなことを考えていた。
(とにかく・・・・今日から夏休み・・・毎日のご飯を考えるのが大変ね・・・)
ふう・・・
ため息を漏らす
主婦と言うのはとにかく大変なのだ。
「さて・・・これが終わったら名雪を起こしてこないと・・」
そう言いながら食器を洗うスピードが増す。
(そう言えば・・・真琴ちゃん達がまだ来ませんね・・)
秋子は自分の甥である
相沢祐一を起こしにいった二人がまだ下に降りてきてない事に気付く
瞬間
「うぐぅ〜〜〜〜〜〜!!?」
「あうぅ〜〜〜〜〜〜!!?」
上から二人の声?が響く
(どうやら手紙を読んだようね・・・)
秋子は食器を洗う手を休め
彼女達の朝食を作り始める
その顔はまるで悪戯に成功した子供のような顔だった。
Kanon大走査線
〜相沢祐一を確保せよ!〜
一回目
ドドドドドドドドドドド・・・・
二匹の野獣が階段を駆け下りる。
一匹は肉まんが主食で
鳴き声が「あう〜」
もう一匹はたい焼きが主食で
鳴き声が「うぐぅ」
ちなみに世界的記録を所持している(らしい)
この二匹の野獣はある特定の場所にたどり着く
リビング
台所でもいい
そのどちらかに居る人物に伝えなければ!!
「「秋子さん!! 大変!!」」
リビングのソファーで今日の天気を見ている彼女
水瀬秋子に
二匹の野獣もとい
沢渡真琴と月宮あゆは叫んだ
「あらあら」
彼女はただこの事態をおもしろそうに微笑んでいるだけであった。
少し時間が経過する
秋子は慌てふためく彼女達をとりあえず席に座らせ朝食を食べさせた
「それで一体どうしたの? あゆちゃん、真琴ちゃん」
苦いコーヒーを飲みながら秋子は二人に問う
「それが大変なのよ!! 祐一が何処にも居ないの!」
真琴が叫ぶように言う
「ああ・・・その事ですか・・・・」
(まぁ・・・そうでしょうと思っていたけど)
「秋子さん何か知ってるの!?」
あゆは驚いたように言った。
秋子はコーヒーを一口飲み
(ぬるい・・・)
「秋子さん!!」
あゆは何も言わない秋子に再び問う
「ええ・・・知っていますよ・・・でも名雪が起きてからね?」
だがその名雪が起きるまであと四時間かかるとは
この場にいる誰もが思わなかった。
おまけ
ざっぱ〜〜〜〜ん
豪快な音と共に大きな波が剥き出しの崖へと舞い落ちる
そして
岩の上に立つ男が一人
その男の名は
相沢祐一
その人であった
彼は
海に来ていた。
「海か・・・・・・」
つづく
つづくったら続く
ATOGAKI
というわけで
確保せよ! 一回目お送りいたします
さて今回秋子さんが主婦じみてると言うか普通の人っぽいですが
あれは仕様です
祐一が海に来ていますが別に
未確認生物がいたり近くの自販機にどろり濃厚しりーずあったりする所ではないのであしからず
もしかしたらオリキャラが進行上でるかもしれません
それでは
確保せよ! 二回目でまた会いましょう。