「栞、俺は今お前とつき合えない。俺は栞にふさわしくないから」
それは、昨年のクリスマスのデートでの、祐一が栞の告白に答えた返事だった。
「相沢君、【しおりん改造計画】の答え、聞かせてくれない?
栞とつき合うのを止めたって、本当なの?
栞ね、一人きりの時はいつも泣いているわよ」
「すまん、香里。しばらく一人で考えさせてくれ」
「相沢君……分かったわ。
でも、必ずもう一度、相沢君から栞にきちんと気持ちを伝えてね。
このままでは、栞が可愛そうなの」
「ああ、約束するよ」
しおりん改造計画
(Kanon) |
第9話(最終話)『しおりん、卒業?』
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written by シルビア
2003.11-12 (Edited 2004.3)
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祐一はそれからもずっと悩んでいた。
祐一のために栞が努力していたこと、それを祐一は誰よりも良く知っていた。
栞は驚くほど変身した。
祐一の好みの女性になろうと努力した結果が、栞を変えたのだ。
栞の祐一への想いの強さが今の彼女にした、それは明白だった。
だが、ここ1年を振り返ってみて、祐一はそれに応えられるだけ努力をしていなかった。
栞の想いの強さに応えられるだけの資格は今の自分にはない、祐一はそう感じていた。
クリスマスの最後のデート以来、祐一は栞と会っていなかった。
祐一は栞に会いたかったが、会えなかったからだ。
何度も電話をしようとした、何度も美坂家に行こうとした、だが、祐一は行けなかった。
祐一は3年の3学期、学校でもつい栞を避けてしまった。
栞の誕生日も、かつて約束していた舞踏会への参加も、祐一は何ひとつしてあげることがなかった。
やがて学校は自主登校となり、受験シーズンに突入すると、時はあっという間に過ぎ去っていった。
高校の卒業を間近に控えたある日、秋子は祐一に声をかけた。
「祐一さん、少しよろしいですか?」
「はい。何でしょうか、秋子さん」
「栞ちゃんの事、聞きました。本当にこのままでいいのですか、祐一さん?」
「それは……」
「祐一さん、恋愛は人を育むものですよ。
たとえ実っても実らなくても、恋する気持ちはその人の生きる糧になるんじゃないかしら?
それに、祐一さんはそれを良く知っているはずです。
栞ちゃんにとって、祐一さんへの想いは、彼女にとって生きる糧だったのですから。
結果がどうなろうと彼女の気持ち応えてあげる、それは祐一さんの義務ですよ」
「秋子さん。でも、俺は自分に自信がなくて」
「最初から恋愛に自信を持っている人などいません。
みんな恋愛を通じて心が成長していくのです。
誰かを好きになって自分の想いの全てをぶつける、それが恋。
自分の全てをかけて、誰かの幸せのために尽くす、それが愛。
だから、恋愛は人を育むのでしょうね。
そんな風に悩んでも、何も解決しませんよ、祐一さん」
そして、季節は春……華音学園、卒業式の日。
教室で最後のHRが終わった。
(もう、この教室ともお別れね)
香里は名残惜しげに、窓から外を見つめた。
(あら?)
そして、視線を近くにいた祐一の方に向けた。
(栞……今日、来てないのかな?)
祐一はぼんやりと考え事をしていた。
祐一のその様子を見た香里は、しばらく思案して、何かを考えついた。
「北川君、頼みがあるんだけど、いい?」
香里は北川に声をかけた。
香里は北川にだけ聞こえるような声で、ひそひそと北川に話した。
「なるほどね。わかった。えーと、確か、あの時は……お〜、そうそう!」
「相沢、見ろよ。あの娘、さっきからずっとあそこに居るぜ……」
(そういえば、昔もそんなことが……って、まさか?)
相沢は席から立ちあがって、教室の窓の先を見つめた。
(やっぱり!)
祐一は教室を急いで飛び出した。
「あ〜、祐一!
……今日は一緒に帰ろうと思っていたのに。
母さんも今日、来ているんだよ」
「名雪、大丈夫よ。相沢君の行ったところはね……ほら、あそこ」
教室の窓越しに香里の指さした先を見て、名雪はなるほどねと納得した。
「名雪、気になる? 私達も行かない?」
「うん」
その頃、祐一は教室を急いで飛び出し、中庭に出るドアに続く廊下を走った。
中庭には、制服姿にストールを羽織っている少女がいた。
「こら♪」
(えへっ♪)
「ここは関係者以外立ち入り禁止だぞ♪」
「それなら、大丈夫です。私はここの生徒ですから♪」
「確かにな。
それで、今日はここで何してるんだ♪♪」
「今日は人に会うために、こっそり出てきたんです♪♪」
「誰に♪♪♪」
「それは……秘密です♪♪♪」
「秘密と言われると余計気になる。♪♪〜♪♪」
「いいじゃないですか。病気で長期にわたって休んでいた女の子の秘密……
ちょっとドラマみたいで格好いいじゃないですか。♪♪〜♪♪
私、美坂栞(みさかしおり)です。……栞って呼んで下さい」
「あ、俺は相沢……『祐一さん、ですよね』」
栞は笑顔を浮かべて、続けた。
「いかにも恋が”再開”しそうなシチュエーションだと思いませんか?
えっ、あっ……きゃっ!」
突然吹いた春風が、栞の制服のスカートをめくりあげた。
「はは……楽しそうだな」
「えぅ〜、恥ずかしいです〜! そんな事いう人、嫌いですよ……祐一さん」
「本当に元気になったよな、栞。今では制服も、すっかり似合っているし」
栞の表情が急に暗い顔つきになった。
「祐一さん……私、嘘をついていました。
私の病気、やっぱり治っていませんでした。
どんな薬や手術でも治せなかったのです」
「えっ?」
それから、栞はゆっくりと祐一に語り始めた。
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祐一さん、覚えていますか、幼い時のこと。
そう、あれは私が6才の時でしたね。
新しい洋服を着て、祐一さんと楽しそうに過ごしていた時でした。
私が雪道で足をすべらせ、転んでしまい、あげくに頭から雪崩を浴びてしまって……
私、その時、服は泥まみれに濡れてしまい、泣き出してしまったんです。
困った私に優しく手を差し出してくれて、
「元気だしな、服が汚れても栞ちゃんは可愛いよ」、
そう言ってくれました。
1年前、祐一さんと再会した並木道、突然降ってきた雪崩で困惑してしまった私に手を差し出してくれたのも祐一さん、そう、あの時のままの祐一さんでした。
その時、私は死の病に冒されていて、本当はその日、自殺しようとしていたのです。
でも、祐一さんの差し出してくれた手の暖かさを、楽しそうな雰囲気を思いだして、
私、どうしても自分の手首を切れなかったのです。
私、思いだしたのです、幼い頃、祐一さんと過ごした楽しい日々のことを。
改めて思い出すと恥ずかしいんですけど、あの頃の私、『将来、祐一さんのお嫁さんになる』なんて事も言っていたんですよ。
大好きだったのにいつからか祐一さんと会えなくなって
……ずっと心の中で会いたいと思っていました。
再会した時、私の命は残り少ない、私は病弱な少女になっていました。
それでも祐一さんは私の気持ちを汲んでくれました。
誕生日までの1週間だけの恋人になってほしい、そんなお願いを祐一さんは叶えてくれました。
私、きっと、欲張りなのですね。
病気を克服してもう一度祐一さんの彼女になりたい、そしてずっと側で生きていたい、
そんな風に思ってしまいました。
そんな私に、運は味方してくたんですね。
あれから、病気も治って、もう一度、祐一さんの側に戻れるようになりました。
「栞、俺は今お前とつき合えない。俺は栞にふさわしくないから」
そう、祐一さんに言われてから、私、最初は泣いてました。
幼い時も、再会してからも、私は祐一さんをずっと見つめてきました。
祐一さんが私に相応しくないなんて思っていません。
私が自分の気持ちのまま、わがままばかり言ってきたのです。
私が希望を失う時、いつでも祐一さんは私に手を差し伸べて助けてくれました。
こうして、今、私が祐一さんの前にいるのは、きっと祐一さんが居てくれたからです。
だから……
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「こんな所で覗き見とは、いい趣味ではありませんね、香里さん、名雪さん。
人の恋路を邪魔する者は馬に蹴られてしまいますよ?
でも、面白そうですね、あの二人」
「あはは〜、こんにちは。香里さん。二人の様子はどうですか?」
「天野さん、それに佐祐理さんも」
「……つい気になって」
香里と名雪は、祐一達の様子を遠目に眺めていたが、背後から美汐と佐祐理に声をかけられた。
「卒業式の日に、中庭で、相沢さんと栞さんの二人きりですか。栞さんもやりますね」
「栞にとって、ここが相沢君との一番の思い出の場所なのよね」
「佐祐理、栞ちゃんを応援しちゃいます。あの娘、本当にけなげで一生懸命だったから」
「栞さんなら、きっと相沢さんの真琴への気持ちを断ち切ってあげられるでしょうね。
だから、私も二人の事、見守ってあげたいです」
「でも、祐一はいつも自分の気持ちをはっきり言わないんだよね。
それって、とっても優しいけど、とっても残酷なんだけど」
「……1年前から……私、”恋の病”に冒されました。
私、祐一さんが好きです。
だから、祐一さんにお願いがあります。
……一生でいいです。
私を”特別な女の子”として扱ってください!」
栞の話をじっと聞いていた祐一は栞の話が終わったのを見計らって話した。
「……あまり、俺をびっくりさせないでくれ、栞。
それに、まるで恋愛の告白というよりプロポーズみたいだぜ」
栞は真っ赤な顔で祐一に詰め寄った。
「仕方ないです。
でも、私の心を盗んでいった祐一さんがいけないのですよ。
もう、私は祐一さん以外の男の人を好きにはなれません。
だから、きちんと責任をとってください。
祐一さん……これを。今、読んで下さい」
栞は1通の手紙を祐一に渡した。
祐一は手紙を開封して、本文を見た。
1枚の紙、タイトルは【祐一さん改造計画】と書かれていた。
「これ、俺に?」
「【しおりん改造計画】のこと、お姉ちゃんから聞きました。
最初はとても腹が立って、お姉ちゃんに文句を言いました。
でも、今は、お姉ちゃんに感謝しているぐらいです。
だって、……少しでも祐一さんに好みの女の子だと思って貰えたこと、嬉しかったから」
「栞……」
「でも、祐一さん、私も1つだけ祐一さんにお願いすることにしました。
いいですよね?
祐一さんにもひとつだけ性格を変えて欲しいのです」
「責任をとれと言われても……栞……俺は……」
栞から視線をそらした祐一は、扉の方に視線が止まった。
「……栞、その前にちょっと時間をくれないか?」
「うーん……今日は相沢君をとっちめてあげちゃおうかな。
妹の気持ちまで無下にしたら、ただじゃ置かないから。あっ!」
香里は自分達の方に近寄ってくる祐一に気が付いた。
「覗き見とは趣味が悪いぞ? それもこんなに大勢で何をしてるんだよ」
「だって……姉としては気になるのよ。大切な妹の事だもの」
「だとしても……」
「祐一、栞ちゃんにちゃんと気持ちを伝えた?
隠してもだめだよ、私、分かっているんだからね」
「いや……それは……」
「ふーん、それだと、佐祐理にもまだチャンスがありますね。
祐一さん、佐祐理と付き合ってくれませんか?」
佐祐理はそう言うと、祐一の頬にキスした。
「あ、佐祐理さん、ずるい〜。
私だって……祐一の事を好きな気持ちは負けないんだから」
名雪も、祐一の頬にキスした。
「相沢さんは人として不出来ですね、一度も私の気持ちに応えてくれないのですから。
だからこれは罰です」
美汐も、祐一の頬にキスした。
「相沢君、妹と付き合わないなら、私は引き下がらないわ。
今日こそいい返事を貰うわよ。私とつき合ってくれる、相沢君?」
香里も、祐一の頬にキスした。
「む〜! みんな、何をしているんですか〜〜〜! 何を!
それに祐一さんまで一緒に!
そんな事をする人、大・大・大嫌いです!」
祐一の背後から、栞の叫び声が聞こえた。
「し、栞……これはだな……その」
慌てる祐一の手から手紙がこぼれ落ちた。
「あら、これは?……へぇ〜、栞もなかなかやるわね。【祐一さん改造計画】か」
「あっ、お姉ちゃん、見ちゃだめ!」
「遅いわ、栞。もう見てしまったもの。相沢君も観念しなさい、年貢の納め時よ。
まだ【しおりん改造計画】の相沢君の答え、ちゃんと聞いてなかったし」
香里は祐一の胸元を、手紙で叩いてから、祐一に手紙を手渡した。
「あの〜、【祐一さん改造計画】って何が書いてあったのですか?
佐祐理、気になります」
「栞、公言してしまいなさい。ここにいる皆の前でね」
「えぅ〜……その〜……
『私の料理が美味しかったら素直に褒めてください。
私のこと綺麗だと思うなら、綺麗だと褒めてください。
何よりも、
私の事を好きだと感じた時は、いつでも好きだと言って下さい』
……なんです」
「相沢君、返事はどうするのかしら? ここまで栞に言わせて答えないのはナシよ」
「俺は……俺は……栞の事が好きだよ、誰よりも好きだ。
俺は栞とこれからもずっと一緒にいたい。
これが……俺の答えだよ、栞」
「祐一さん♪」
栞は祐一に飛び込み、その口元に思いのすべてを込めてキスをした。
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エピローグ
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(思えば、不思議な運命の巡り会わせでしたね、祐一さん。
でも、あの頃の胸のときめき、今でも変わっていません)
栞は久しぶりにアルバムを開いて、祐一との出会いからの日々を想いだしていた。
……幼い頃に出会ったお兄ちゃん的な存在だった祐一。
……祐一さんに再会した時の病弱だった私
……祐一さんに憧れて、自分を変える努力をしていた高校時代
……祐一さんと恋人として過ごした大学時代
……そして、プロポーズ
(こんな風に、今の私が幸せなのは、きっと、あなたがいてくれたからですね。
あんなに憧れ続けたあなたの笑顔の側にいられるから。
あなたのために……【しおりん改造計画】、これからも続けますから)
「わー、これがパパとママ?」
祐一と栞の娘達、祐実と愛梨がママの許にやって来て、祐一達夫婦の結婚式の写真を見ていた。
思い出の写真の中には、祐一さんを側で見つめている栞がいた。
最近の堅物な祐一に似たしっかり者の祐実と、どこか愛嬌の残る栞に似て可愛らしい愛梨がはしゃぎながらアルバムを眺めた。
「ふふ……そうですよ♪ 祐実、愛梨」
「ママ、綺麗。それに、とても嬉しそう♪」
「いつもは固い表情ばかりのパパもこんな大胆なことをするんですね。驚きました」
「それはね、私の大学の卒業式の日、ママがパパにお願いしたのよ。
結婚式当日も、パパはとても照れていたけど、ママとの約束を守ってくれたの。
ママ、とても嬉しかったわ♪」
「ママ……顔、赤いよ。……あっ、パパが帰ってきた。お帰り、パパ!」
「ただいま。……うん? みんな揃って何を見ているんだい?」
「教会の前で撮ったパパとママの結婚式の時の写真です。素敵ですね、パパ」(笑)
「えっ……それって……栞、ちょっとそれは……」
「えへっ♪ 見せちゃった」
栞が笑顔で舌をぺろっと出しながら、祐一に言った。
「あ〜、パパも顔が赤くなった! ママと同じだ〜♪」
「本当ですね。パパがとっても可愛く見えます♪」
祐実と愛梨は祐一の赤い顔を見て、にこやかに叫んだ。
「ね〜、パパ、ママのことをアイシテル?」
「愛梨、なんてこというのよ……」(ポッ)
「ああ、パパはママの事を世界の誰よりも愛しているよ。
祐実と愛梨はその次だね」
栞は高校を卒業して祐一と同じ大学に進学した。
祐一と二人過ごした大学の卒業式の日のこと、祐一は栞に会いに来ていた。
心に秘めた想いを伝えるために。
「あのな……栞。
これ、俺の卒業祝い……もしよかったら、将来俺と一緒になろう」
その日、祐一は栞の卒業祝いを兼ねて、エンゲージ・リングを贈った。
社会人になった祐一だったが、長い交際を経て、祐一はようやく栞にプロポーズした。
「嬉しいです。でも、結婚ですか、どうしようかな……」
「……駄目か?」
「いいえ、お願いを1つ聞いてくれるなら、祐一さんと結婚してもいいです」
「お願いって?」
「……ちょっと恥ずかしいのですけど、
今、ここで私を抱きかかえてキスしてくれて、
それと、結婚式の時に同じようにキスしてくれること。
なんていうか……その……憧れだったんです……お姫さまのようにキスして貰うこと。
今の気持ちのままで、これからも私を愛してくれる、その証が欲しいです」
「ここでか……」
祐一は辺りを見渡した。
(なるほどね……)
自分のいる場所の意味を理解した祐一は、栞を抱きかかえ、その唇に熱いキスをした。
辺りにいた人は突然の二人の行為に最初は驚いたものの、やがて、二人に拍手と喝采を浴びせた。
1年後、二人は大学に付属する教会で式を挙げた。
かつて二人がキスした場所、そう、教会の入り口の前で、大勢の参列者を前にして二人は再現シーンのキスをした。
アルバムの写真には、その時の二人の幸せな姿があった。
栞を笑顔で抱き上げる祐一と、その祐一と視線をあわせながら微笑む栞の、二人の唇はぴったりと重なっていた。
〜『しおりん改造計画』 Fin〜
いかがでしたか?
私はハッピーエンド作者を自称していますから、最後は必ず誰かを幸せに描きます。
だから、エンディングはいつもどうするか、とても悩みますね。
気に入って貰えれば嬉しいです。
『ときめきメモリアル for KANON Ladies』を執筆した時に、
祐一のために栞の努力する姿をもう少し書きたいなと思っていました。
それで書き上げたのがこの作品です。
だから、最終話はときメモ風(詩織かな?)にしたいな〜と今回のような話にしました。
無論、祐一が美坂姉妹と幼ななじみだった、という部分は本編にはありません。
科白などは祐一と最初に出会った時の情景や、中庭を最後の舞台にして、ライバルの女の子の思いを描いてみました。
すこしふざけが入っていますが、栞SSはできれば明るい話にしたいと思っていたので、
こんな感じに仕上がってしまいました。
余談ですが、この最終話のエンディングのBGMを選ぶとすれば文句なしに、
金月真美さんの「二人の時」になります。
皆さんも聞いたことあると思いますが、これは、ときめきメモリアルのトゥルー・エンディングの時の曲です。
また、下段にこのSSのメッセージとなる、サブ・テーマを書いておきます。
〜Making all possible efforts to get your pleasure, of Shiori with love.〜
これがこのSSのメイン・テーマ、計画の本当の意味です。
ネタバレになるので、表記からはずしましたので、今、お話しておきます。
好きな人のために、勉強とかスポーツとかお洒落に勤しむ、そんなときメモの世界って
有る意味でとても現実的だなと思います。
『しおりん改造計画』ほどではないにしても、自分がそんな努力をしていた日々をいつか
振り返る時、照れるような恥ずかしいような、だけど、自分に誇れるような
……そう、「恋をしたな〜」という実感すると思います。
栞に負けず、皆さんも素敵な恋愛をしてくださいね。(笑)
ご愛読、ありがとうございました。
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『しおりん改造計画』
〜Making all possible efforts to get your pleasure, of Shiori with love.〜
私に出来る全ての事であなたを喜ばせてあげたいの、栞のすべてで愛をこめて
2003.11-2003.12 written by SILVIA
--------------------------------------------------------------------
is now finished.
Thanks for your reading.