――― 時は戦国 ―――

――― 全国に英雄達が群雄割拠し、誰もが天下を狙う乱世 ―――

――― これは、彼らの記憶……… ―――

 

 

――― 世は、乱世である! ―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦国メガミックス!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 戦場に舞い踊る蒼い嵐。

「悪いね、アンタの首………取らせて貰う」

 今までこんな人間が居ただろうか?

 否、いない。

 北条家に代々使える北川家の若き当主、北川潤五郎為定は戦慄していた。

 その戦慄を振り払うかの如く、刀を構える。

「………上等、かかってきな!」

 蒼い嵐が腰に差していた六刀を一息で全て抜く。

「奥州筆頭、相沢祐一………推して参る!」

 疾風とも言えるスピードで北川に斬りかかる祐一。

 まさしく、蒼い嵐だった。

 

 

 

 

 

 

 

 


 不意をつかれて焦っていた。

 真奈井家がこんな形で敗れようとは!

 雄壮を誇っていた真奈井家が敗れ去ったらもう後がない。

 後退しようにも四方をすでに囲まれている。

 そんな中、本陣内に声が響き渡る。

「いざ尋常に勝負! 結城源二郎大介が相手になる、来い!!」

 陣の頭上から飛びかかり、紅い十字槍が私の頭を砕く。

 頭を兜ごとかち割られては絶命するしかなかった。

「しゃああああ!」

 本陣の幕を下ろすと、紅い鎧に身を包んだ兵が辺りを包囲していた。

 全員で歓声を上げていたが、後方から声を潜め、兵達が一列に並び始める。

 そこには全身に紅い鎧を纏い、自分の身長以上の大斧を抱えた男が立っていた。

「おっ、親父じゃんか!」

 大介が親父といった人物に走り寄る。

 駆け寄ろうとして距離を詰めた瞬間、大介の身体が吹っ飛んだ。

「………っつ〜! 何しやがる親父!」

 駆け寄った瞬間に大介の鳩尾に鋭く、人が吹き飛ぶほど重い一撃をたたき込んでいた。

「おぉう! 大介よ慢心するな! 一時の勝利が、後の負けに繋がるという事を覚えておけ!」

「へへ、言われなくとも、親父ぃ!!」

「大介!!」

「親父ぃ!!」

「大介ぇ!!!」

「親父ぃ!!!!」

 二人の声が張り上がる敵本陣を見下ろせる位置で、

「はぁ………あの二人は飽きないねぇ………」

 小刀を腰に差し、大村翠が呟いた。

 

 

 

 

 

「たたたれか! まろを助けてたも!!?」

 街道一の弓取り、今川義元は完全に混乱していた。

 雨の中、わずか三千の兵力しかない田舎者が本陣を攻めるとは誰が予想出来たか?

「小賢しい! 虫けらが………愚かなり…………我は折原浩平ぞ!」

 白銀の鎧に深紅のマント、右手に持つ刀は禍々しく映り、左手の火縄銃は狂気を発する。

「天下は浩平にこそふさわしいもん」

 戦場にふさわしくない着物姿で現れる女性。

 手には戦場にふさわしい南蛮由来の火縄銃が二丁、背中には火縄銃を何本も重ねた大型の火縄銃を背負っている。

「なんだよ、瑞佳が来る事無いだろ?」

「私だって戦えるんだよ?」

 その背後からいきなり今川の兵が現れ、瑞佳に襲いかかろうとするが、

「ぎゃあぁぁぁ!!」

 無数の矢が身体に突き刺さり、絶命する。

「二人とも、油断しすぎよ?」

「あ、七瀬ちゃん」

「おや? 自称乙女がどうした?」

「主君の窮地を救う、乙女にしか成せない技よ」

 近くの木の上から降りてくるのは身の丈ほどもある大弓を背負う戦乙女。

「全く、折原君は油断しすぎだね」

「なんだよ、氷上まできたのかよ………勝ったも同然だな」

 両手に鎌を持ち、姿は死神同然の氷上が笑った。

 四人は冷酷に今川義元を見つめていた。

 

 

 

 

 


 南蛮由来のハンモックに揺られて一人の青年が寝ていた。

 静かな波の音が響き渡る。

 日差しの中、木陰に付けられたハンモックが揺れ、時折青年を木陰から追い出す。

「うぅん………」

 軽く目を覚ましたのか、手探りで置いてあった徳利を取り、中に入っている水を飲む。

「まだ未成年だからな………」

 その瞬間、近場の火山が噴火した。

 その音を聞き、目を見開く。

「………山もわかったか、戦の匂いを!」

 格好付けて言うも、ハンモックから落ちる。

 頭をさすりながら落ちている刀を拾う。

 刀と言うには、並大抵の人よりも大きく、幅も大人が優に二人入るほどある。

 刃の部分ものこぎり上になっている刀を構える。

「はっはっは! 天下はこの朝倉純一が貰う!」

 丁度飛んできた火山弾を一刀のもとに真っ二つにしながら叫んだ。

 

 

 

 

 


 私は世界という世界を歩いてきた。

 栄光への道、信仰の道。

 そして、

「私はたどり着いた、この、日の国へ!」

 近場の山に登り、山頂から叫ぶ。

「愛を信じなさーい! 愛を信じなさーい! 愛を信じなさーい!」

 突然、一丁のバズーカを構える。

「信じないと、天罰!!」

 女は、広原月子と呼ばれる電波だった。

 

 

 

 


 女性が領内の政治を纏めるために書状を書いている頭上、

「これが、私の仕事………宮小路、いえ鏑木瑞穂、覚悟!」

 一人の女性が降り立ってきた。

「あら? お客様ですか?」

 振り向いた瑞穂は、とても綺麗だった。

 思わず短刀を落としてしまうほどに。

「あなたの、名前は?」

「あっ、貴子………厳島、貴子……………」

「貴子、良い名前ね………」

 髪を撫でる瑞穂。

 それをうっとりとした目で見つめる貴子。

 二人の出会いはこうして始まった。

 

 

 

 

「あ、雪希。おかわり。大盛りで」

「うん、お兄ちゃん」

 しゃもじで受け取った茶碗にご飯を盛って行く。

 そのとき、中庭から桜の家紋が上がった。

 出陣の合図だ。

「さて、行く前に腹ごしら………え?」

 渡されたのは兜だった。

「マジ? 腹減ってるんだけど?」

「さ、早く行かないと間に合わないよ? お兄ちゃん」

「ほらぁ! 健二、さっさとしなさいーーーー!」

「うるせえ、でかい竹とんぼ! 今行くから待ってろ!」

 手早く準備される装具一式。

 それを手早く装備し、馬にまたがる。

「さあ! 者共、行くぞ!!」

 ぐぅぅーーーー…………

「ゆっくりな………」

 そんな情けなくも優しい兄を見送る雪希。

「さて………」

 手早く雪希が着替え、刀を一本取り出す。

 細身でしっかりとした造りである。

「お兄ちゃん一人じゃ大変だろうから、私も手伝わないと!」

 中庭に用意していた馬にまたがり、走り始めた。

 

 

 


「わたしの研究の成果なの。いっぱいお米が実ってるの」

 一人の女の子が無邪気にはしゃぎ回っていた。

 しかし、

「………焦げ臭いの。丹誠込めて育てた畑が燃えてるの………」

 戦乱は遙か北にまで飛び火していた。

「いやなの。このままじゃ朋也君も渚ちゃんもみんな戦にかり出されるの………」

 ――― 優しい心を持つあなた………私が力を授けましょう……… ―――

 ――― この力を使って戦うのです。そして私の元にヒトデを………ほわ〜……… ―――

「神様がトリップしてるの。たぶん、これは夢なの」

 そう告げた瞬間、目が覚める。

 そして、寝ていた隣には星形のハンマーが置かれていた。

 

 

 

 


 進藤に、過ぎたる物が、二つあり。

 唐の頭飾りに、

 メカ進藤。

「私は誰も殺したくないのに………奇襲が成功していれば相手が降伏してそのまま終わりだったのに………」

 進藤が振り向く。

「こうなったら………」

 進藤の後ろに控えていた何かが動き出す。

 そのずんぐりむっくりした身体が前に出る。

 手についているドリルが回転する。

 落ちてきた枯れ葉がメカ進藤の身体に触れた瞬間、跡形もなく燃え尽きた。

 不気味に、目が赤く光った。

 

 

 

 

 

――― 様々な思惑が交差する戦国時代 ―――

――― 最後に栄光を手にするのは誰なのか!? ―――

 

 


「独眼竜、天下無双!」

「結城大介、いざ参る!」

「我往くは覇の道! 天下に武を布く者! 目指すは天下布武!」

「私の力、見せてあげるもん!」

「これぞ結城家が誇る最強の戦法、啄木鳥戦法よ!」

「毘沙門天の加護ぞある!」

「七瀬、まいります。綺麗な挨拶………乙女にしか成せない技ね」

「戦乱を持ってくる悪い人たちをお仕置きなの」

「さて、忍び参りますか………あー、あんたも馬鹿だね。超えてみなよ」

「ふふふ、人はいつか忘れ去られる物なのにね………座興だよ、全て、ね」

「死んでも私の胸で眠れるわよ?」

「さて、ゆるりと行くか?」

「これら俺らの兄妹道!」

「二人揃えば………最強伝説!」

「瑞穂様、どうか私をお使いください!」

「メカ進藤こそ最強よ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦国メガミックス!?

近日連載!(嘘です。本気にしないでください)

 

 

 

 

 

 

 

 

 


再びやってしまいました。

今度は戦国BASARAです。

風呂場で電波を受け取り、戦国自衛隊を読んで妄想を固めました。

では、各人の役割を一覧に。

 

伊達政宗:相沢祐一(KANON)

真田幸村:結城大介(ショコラ)

武田信玄:大介の父(ショコラ)

猿飛佐助:大村翠 (ショコラ)

織田信長:折原浩平(ONE)

濃姫  :長森瑞佳(ONE)

森蘭丸 :七瀬留美(ONE)

明智光秀:氷上シュン(ONE)

島津義弘:朝倉純一(D.C.)

ザビー :広原月子(3Days)

上杉謙信:宮小路(鏑木)瑞穂(処女はお姉様に恋してる)

かすが :厳島貴子(処女はお姉様に恋してる)

前田利家:片瀬健二(みずいろ)

まつ  :片瀬雪希(みずいろ)

いつき :一ノ瀬ことみ(CLANNAD)

徳川家康:進藤さつき(みずいろ)

本多忠勝:メカ進藤(みずいろ・諸葛瑾)

 


えーと、戦国歴史好きな方、バサラファン、並びに各タイトル好きの方、


ごめんなさい!


反響次第では連載考えるかも。

では、この辺で!