美しくも儚いもの…
「魔王など、どこにもいなかった」
相沢祐一がすぐ近くに横たわるストールの少女と魔術師の格好で同年代の死体を見て言った。
彼女の名前は栞、歌音王国の王女で祐一の婚約者であった。そのドレスは短刀が刺さり、血に染まっている。
彼の名前は北川、歌音王国の宮廷魔術師。祐一の親友でよき理解者だった。体は祐一の剣で切り裂かれている。
「いないのなら……」
すぐ近くにある魔王の像を見上げ、つぶやく。
「もう、相沢祐一という人間は存在しない…」
「我は………………………魔王」
「………我は魔王オディオだ!」
魔王像の眼が怪しく閃光を放った。
全ては、ここから、始まった。
オディオの暴走とそれに奔走される人々の物語、その人々の名は、
Snow・A・Snow
〜狂いだした 聖なる世界〜
「あなたみたいな人は!みんなの技と!!この私がぶっとばす!!!!」
「私は、魔物以外誰も殺さない。私は誓った、あの人と…」
「斉藤、久瀬、見ていて…いくよ!歌音拳奥義!!!」
「じゃあ!あなたが、この手配書の!!!」
「そんな体にならなくても・・・一つになれるんですよ!ねえ、そうでしょう!!!斎さん!!!!!!!!」
「私は、それでも!人を!信じてみたい!!!どんな結果になろうとも!!!!!!」
「けろろろろ!けろおおおおおおおおおおおお!!!!!」
続く
森部「察しのいい人は気づくと思いますが、このSSはLive・A・Liveとのクロスオーバーです」
栞「知っている人は知っている名ゲームですね」
森「いいゲームですよ」
栞「データよく飛ぶけど」
森「痛いとこ突いてくる」
栞「ところでまさか全編やるんですか?」
森「滅相もない、そんな時間的余裕はない。6編分…具体的には現代編、幕末編、西部編、巧夫編、中世編、最終章だな」
栞「そんなことより、なんで私が死んでいるのですか!!!!」
森「好きなキャラだが、企画のためだ。祐一とのラブラブはあきらめてください」
栞「えぅーーーーー!そんなこという人きらいですーーーーーー!!!!!」