仮面ライダーSAGA

#.16 メビウス




















【9/5 22:39 御禰市 山中】


浩平は一人、山の中を進んでいた。終わらせなければならない。ただ、それだけを思いながら。

自分に差し向けられた最大の刺客も倒した今、彼を止められる存在は組織には存在しない。それを知っているからこその行動だった。彼らはどこにでもいて、どこにも存在しない。そんな矛盾した存在だったが、逆にそれがありがたくもあった。

彼らとの戦いは他人には認知されない。誰も知らない、そんな場所で誰にも知られることのないまま戦う。それでいい。

もう、浩平のことを忘れてしまった人たちに新しい傷をつける必要などない。

そして、願った。

(来い…!)

願えば来る。願えば叶う。それが、組織。

浩平の前に歪みが生じた。

「量子変換実行」

歪みを前に、浩平は自身の変身を実行する。

「ONE、発動」

真紅の鎧に身を包んだONEが歪みの中に姿を消した。

歪みの先は、先程までとなんら変わることのない山中。だが、空がなかった。ただ灰色で、雲も、星も何も見えない。そこには何も存在しない。

浩平が山だと認識しているからこそ風景は山のそれとなっているだけ。それが組織が作り出した別世界、えいえんだった。

「さぁ…来いよ。ONEが決着をつけに来てやったぜ」

拳を突き上げると同時に、周囲から異形の怪人たちが殺到した。

























【23:44 御禰市 市街】


御禰市内を走っていた翔矢は得体の知れない何かを感じていた。こういうときは得てしていいことはない。

そういう予感に限って当たるものだ。

翔矢はヘイムダルを路肩に寄せ、携帯電話を取り出した。

「…」

呼び出し。相手が出てくるのを待つ。

『…何だよ』

祐一だった。

「お前、今から御禰市に出てこれるか?」

『いきなりそれかよ。まぁ、用件は何となく察しがつく。わかったよ。今から行く。40分ぐらいあれば着くだろうから』

「わかった」

電話を切って、翔矢は山のある方向へと目を向けた。

そこで、何が起きているのかを知っているかのように。

























【9/6 01:11 えいえん】


ONEは劣勢に立たされていた。

相手の個々の能力はONEよりも遥かに劣る。しかし、数が違った。

一体叩き伏せたかと思えば、すぐに次が飛び出してくる。それを繰り返しているうちに、ONEに疲労が溜り、次第に後退していった。

「ち…ここまで来て」

舌打ちするが、そこに覇気はない。それでも拳を握り、相手を見据える。

相手の繰り出してきた拳をいなし、逆にカウンターを叩き込む。直後、倒した相手の影から怪人が飛び出し、ONEを弾き飛ばした。

「ぐぁ…」

地面に叩きつけられ、苦痛に喘ぐONE。

そこに怪人の群れが押し寄せてくる。

「終わってたまるかぁああああああああああああああああっ!!」

上体を起こし、迫ってきていた拳を掴み投げ飛ばす。

「はぁ…はぁ」

肩で息をしながらも立ち上がった。ここで終わるわけにはいかない。まだ、やらなければならないことがある。

やり残したことがある。もう、立ち止まれない。

もう一度拳を握りなおす。

その時だった。爆音が響き渡った。

ONEの後ろにあった岩壁の上から大量の怪人が落ちてきた。直後、岩壁を飛び越える2つの影が飛び出した。

ヘイムダルとクルーセイダー。

「な…!」

ONEは驚いていた。この世界を認知した挙句に進入してくる規格外の存在たちに。

「おおおおおおおおおおおおおおっ!!!」

ヘイムダルから人影が飛び出した。

「ふっ…!」

空中で回転しながらそのままの勢いで怪人に対し踵を振り下ろす。その一撃で怪人はねじ伏せられ、そこに彼とヘイムダルが降り立った。

クルーセイダーはそのまま着地し、勢いのまま走り回り怪人の群れを蹴散らして回り、ONEの隣で止まった。

「テンペスト…」

「いくぞ」

彼らは各々の姿勢をとった。

「「変身ッ!!」」

同時に光となり、テンペスト、クロスとなった。

「お前ら…」

ONEは自分の両脇に立つ2人を交互に見ながら呟く。この馬鹿が。その言葉は口には出せなかった。

自分は一人ではない。それを、まだよく知らない連中に教えられた。一人ではないことが、これほどまでに心強いことなのだと、教えられた。

まだ、待ってくれている人もいる。共に道を歩もうとするものもいる。

「一気に行くぞ」

ONEの言葉に、テンペストとクロスは頷いた。

クロスはクルーセイダーに搭載していた回転衝角を自身の右腕に固定した。その上から被せるように盾を装着し、駆け出す。

「貫け!!」

先頭にいた怪人の腹部を貫き、そのまま駆ける。直線上にいた怪人を串刺しにし、それを振り払う。

「止められるものなら止めてみろ!!」

その叫びと共に、クロスは回転衝角を振った。

テンペストは何も言わずに、ヘイムダルに装着されたケースから棒を取り出した。それを一瞬で剣に転じさせるとその姿をフェンサーフォームへと変えた。

「せあっ!」

気迫の篭った声と共に怪人を切り捨てる。斬り、蹴る。確実に自身の周囲を屠っていく。

「邪魔はさせない」

底冷えのする声で呟き、駆け出した。

「俺も、負けてはいられないな」

ONEは天に向かって拳を掲げた。

「もう一度…俺にチャンスをくれ」

直後、ONEの両腕にはゼロに破壊されたはずのインストールキャノンが装着されていた。

そのインストールキャノンの一方、左腕のものを外し、右腕のインストールキャノンと合体させる。

左のインストールキャノンのドライブ部分を起こし、掴む。

「ドラムカノン…セット」

ONEが腰を落とし、衝撃に備えて脚を開く。

「ファイアッ!」

そして、ドラムカノンが火を噴いた。圧倒的なまでのエネルギーの奔流が怪人の群れを飲み込んでいく。そのエネルギーはONEがイメージとして作っていた山という概念すらも打ち砕き、そこを無の空間へと作り変えた。

これが、えいえんの真の姿だった。

ここで望む世界を作り出し、虚像と共に生きる。それは、浩平が否定した世界。一時は受け入れながらも否定した世界。ここでは、何も失わない代わりに、何も得られない。そんな人生に意味はない。そんな世界ならば、必要ない。

「さぁ…出て来い!!裏切り者が態々戻ってきてやったんだぞ!!」

ONEが叫ぶ。

それに呼応するかのように、ONE、テンペスト、クロスの前に光に包まれた怪人の群れが現れた。

――あなたは、何を残しますか?

そんな声が、届いた。

「俺は…俺を残す。俺と、俺と一緒にいてくれる人と作っていく想い出…それが、俺だから。俺は、それしか残せない」

――それが、反逆者の答え。では、そちらの2人は?

ONEの回答に納得したのか、声はテンペストとクロスに意識を向けた。

「俺はただ、大事な人たちがいる世界を残せればいいって思う。そこに、俺もいたいけど」

クロスの答えだった。彼にとっては、今が最も大切で、今を守ることで未来を守れるということを知っているが故に答えだった。

――最後に、あなたです。

最後に残ったのはテンペストだった。彼の答えがどのようなものなのか、それはクロスにしても興味があった。

過去に固執している部分すら見受けられる彼が、何を残すのか。それを、知りたいと思った。

「何を残すかと言われれば、何を残せるのかがわからない。ただ、俺がいて、大事な奴もいて。それだけあれば、きっと何か残るだろう。俺が残そうとして残るものじゃないだろうが、それじゃ不満か?」

意識してまで何かを残そうとは考えない。それが彼の答えだった。如何にも、彼らしい。クロスは素直にそう思ってしまった。

それによって、いい意味で全員から力が抜けた。

――お願いが、あります。

声は、最後にそれだけ言うと、その姿を現した。同時に、怪人の姿が一瞬で消えた。

まだ幼い少女の姿をしているが、その背中には半透明の触手や、宙に浮いた半透明の刃など、危険さを周囲に認識させる姿ではあった。

何より、その姿に対し最も大きな動揺を示す者がいた。

「まさか…みさお」

ONEは、嘗て自分が殺したはずの妹の姿をその目で再び見ることになった。またしても、自身の敵として、人ならざるものの姿として。

「うん。お兄ちゃん。お願いがあるの」

「待ってろ、今助けに行くから」

ONEはみさおに駆け寄ろうとする。

だが、直後にみさおの触手がONEを弾き飛ばした。

「み…さお?」

地面に倒れたままONEはみさおの姿を見た。

「ごめんなさい。私の制御下にあるのは、意識と言葉を話すことぐらいなの。だから、近付かれると攻撃してしまうの」

みさおは淡々と言葉を紡いだ。それは、自身に残された時間は少ないのだと語っているかのようだった。

「お兄ちゃん。お願い…私を、殺して」

そして、みさおはお願いを、告げた。

自分を殺してほしい。それは、本来、兄には受け入れられない言葉で、当然ながらONEは拒否の姿勢を示した。そんなことは出来ない。自分で殺したと思っていた妹が実は生きている。それは、まだ間に合うかもしれないという思いを抱かせるには十分すぎた。

「私はね、ゼロと一緒なの。ゼロ、氷上さんはその力を使って離反者の処分を行っていたけど、本来の完成型Eマターの用途は、他人の記憶を喰らうことなの。そのためのディスクシステム。そのためのONEだったの。ONE…他の個体もそうだったけど皆、一番強い絆を持っていた人の記憶を持って、それをディスクにするの。それが限界を迎えるまではその個体はディスクシステムを使った戦士になれる。

 でも、それがなくなれば後はさっきまで戦ってたみたいな怪人の素体にしかなれないの。

 そしてね、皆が使い潰した記憶は、全て私のコアになってるもう一つの完成型Eマターに吸収されていくの。それを全て吸収していくことによって、私は強くなっていく…だけど、もうこんなのは嫌。自分の意志とは関係なく記憶が流し込まれてくるの。もう、嫌なの…お兄ちゃんの大切な人たちの記憶も、全部…私の中にある……お願い。私を殺して、記憶を返してあげて」

「みさお…」

涙を流しながらみさおはONEを見つめた。

ONEは、そんなみさおから視線を逸らすことなく、言葉を紡いだ。

「みさお…俺は、まだお前と一緒にいたころ、お前が羨ましかった」

変身を解き、折原浩平として、妹、折原みさおの前に立った。

「お前は、どんなに辛くても自分の力で歩き続けた。物理的な意味じゃない。お前は…俺達の誰よりも強かった。それが、羨ましかったんだ。

 そんなお前が、自分の力で歩き続けられるみさおが、自分で死を選ぶのなら」

浩平はそっと右腕を上に、左腕を下へと伸ばす。

「みさお…俺、大事なものを見つけられた。今から、その大事なものの為に、変身する。最後が、お前のためじゃないこと、許してくれ」

両腕を時計回りに半回転させる。

「うん」

「瑞佳…見てろよ。これが、俺の…変身」

右腕を高く突き上げ、左腕で胸をカバーする。光と共に、ONEがそこにいた。

「全てを受け入れる。みさおをこの手にかけること、瑞佳の元へと戻りたいということ、皆に、忘れられたということ」

ONEの心は穏やかだった。その穏やかなまま、虚空に向かって手を伸ばす。

インストールキャノンが姿を消し、巨大なフォトンキャノンが握られている。同時に装甲がより引き締まった形となり、より洗練されたイメージになる。

『ONE FOREVER STARTING UP』

ONE、フォーエバーフォーム。これが、ONEの最終到達点にして、全ての始まり。

ゼロは何をしても存在しない。だが、ONEは1。確かにそこに存在しているものなのだ。そして、始まりを示すものでもある。ONEは前に進む存在。だからこそ、進化する。

「…相沢。時間はかけない。一気に行こう」

「わかった」

ONEの後方でテンペストとクロスが言葉を交わす。

「ヘブンストライカーッ!」

「限界を、超えるッ!」

テンペストがヘブンストライカーを掴むのと、クロスの装甲が展開されていくのは同時だった。

クロスの装甲の展開が終わるころ、テンペストはテンペストオーディンへと変化を遂げていた。

「テンペスト、オーディン」

『CROSS OVER LIMIT 5CLOCK STARTING UP』

「クロス、オーバー」

テンペストオーディンとクロス・オーバーが同時に駆け出し、ONEフォーエバーよりも前に出る。

「俺達で道を切り拓く」

「あんたはタイミングを見て一気に飛び出せ」

迫る触手をヘブンストライカーで切断し、押し寄せるエネルギーの本流をバーンナップクロスで相殺する。

「わかった…恩に着る」

ONEフォーエバーは頷くと、フォトンキャノンを構えた。

「相沢。一気に打ち抜くぞ」

「了解だ」

テンペストオーディンがヘブンストライカーを地面に突き立て、クロス・オーバーが静かに腰を落とした。

「ヘブンストライカー…」

「ジャッジメント…」

2人が同時に跳躍する。そして、みさおの本体を交差するようにして脚を突き出した。

「グングニルッ!」

「ディストラクターッ!」

テンペストオーディンのヘブンストライカー・グングニル。クロス・オーバーのジャッジメントディストラクター。その必殺の一撃が触手などといった障害物をすべて排除する。その機を、ONEフォーエバーは逃さない。

フォトンキャノンのトリガーを引く。

『FINAL BLOW BRIGHT SEASON』

電子音声と共に、光球と共に、ONEフォーエバーが打ち出される。

「うぁああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」

絶叫と共に、みさおに迫る。その一撃がみさおを貫こうという瞬間、みさおは瞳を閉じ、穏やかな表情を浮かべたままONEの一撃を受けた。

口が、小さく動いていたことにONEは気付いた。それが何を言おうとしているのかはわからなかったが、敢えて「ありがとう」と言っていたと思うことにした。

そうでもしなければ、自分にもみさおにも救いも何もない。それでは自分は兎も角、みさおがあまりにもかわいそうだった。

「…今度こそ、さよならだな」

呟き、ONEは着地後に後ろを向いた。

そこには炎に包まれるみさおの亡骸があった。

同時に、えいえんが崩壊していく。テンペストとクロスはONEの腕を掴み、駆け出した。それは、まだ死ぬなと伝えているかのようだった。

























【9/6 06:11 御禰市 山中】


えいえんから脱出した3人は朝日に染まる山道にいた。

浩平は自分達が飛び出してきた空間をただぼんやりと見つめている。翔矢は既にヘルメットを掴み、ヘイムダルの元へと向かっていた。

祐一は先に翔矢に声を駆けることにした。

「帰るのか?」

それは、浩平には何も言わないのか、と暗に言っているようなものだった。

祐一にしても翔矢にしても、突入の前にみさおのEマターがどういうもので、それを破壊することでどうなるのかを知らされていた。それを伝えたのは他でもない、みさおだった。

彼女は浩平に躊躇などは一切させたくなかったからこそ、黙っていることを選んだのだ。そうでなければ先に祐一たちに接触するようなことはしていないだろう。

「俺から言うことはもうない。折原は、取り戻せたんだ」

それだけ言い残し、翔矢はヘイムダルに乗ったまま山道を降っていった。

その後姿を見送ると、祐一は浩平に声をかけた。

「お前、どうするんだ?」

「帰るさ。話をしなきゃいけない奴もいるしな」

ポツリと呟くように言葉を返す。祐一は、みさおの語ったことを伝えるかどうかで悩んだが、今は胸の内にしまっておくことにした。いつか、本当に話すときが来る。何となく、そう思えた。

「気をつけろよ。お前とは、また会ってみたい」

祐一はただ死ぬなとだけ、伝えたかった。だが、言葉に余分なものが多すぎた。

「気持ち悪いんだよ。そういう台詞は女に向かって吐くもんだ」

苦笑しながら、浩平は返した。

その笑顔が何となく嬉しくて、祐一も自然と笑顔になった。

「…違いない」

























【9/6 00:25 御禰市 山中】


祐一と共に山を登っていた翔矢の前に、みさおが姿を見せた。その存在の異質さに、2人とも気付いていた。

そして、みさおは自己紹介をするでもなく、ただ言葉を紡いだ。

「ONEやミストが力の源にしてるエターナルマターは、記憶を喰らう魔石です。そして、その完成型の私のものとゼロは他のエターナルマターが使い潰した記憶を喰らうことで力を得ていくんです。今、私のエターナルマターはかなりの力を蓄えています。それだけの記憶を持っています。

 ONEに、お兄ちゃんに伝えてください。私を、殺してくださいと。そうすることで、お兄ちゃんの大事な人たちもおにいちゃんのことを思い出すんです。お願いします」

それだけを言い残し、みさおはえいえんへと続く道を作り出し、その中へと消えた。それを追い2人もその中へと飛び込んでいったのだった。

























【9/10 10:19 御禰市 住宅街 長森家】


浩平は、緊張していた。

ずっと、待たせてきた一番大切な人である長森瑞佳が、本当に自分のことを忘れていないかどうか、不安もあった。いくら留美が「大丈夫」と言ったところで不安は早々拭いきれるものではなかったのだ。

だが、やはり瑞佳に会いたいという気持ちを抑えることは出来ず、呼び鈴を鳴らした。

暫くして、「はい」と、返事が返ってきた。それは、彼女の母親のものだった。同時に不安がよみがえる。彼女も、自分のことなど忘れてしまっているとしたらどうなるのだろう。即刻不審者扱いされてしまうのが関の山だ。

「どちらさまで…」

そこまで言って、扉を少しだけ開けたところで彼女は言葉を失った。そこにはただただ驚きだけがあった。

「浩平くん?」

「はい…折原、浩平です」

まだ、不安はある。瑞佳がずっと、話していただけかもしれない。

しかし、次の瞬間、その不安も吹き飛んだ。

「瑞佳!!浩平くん、帰ってきたわよ!!」

彼女は迷うことなく扉を開け放ち、彼を家の中に引きずり込んだ。彼女は覚えていたのではないだろうが、思い出していた。それは、喰われたはずの記憶。それが戻っているということは、また、昔のように戻れるかもしれないということ。

不安は、霧散していた。

そして、再会を待った。

























【9/10 15:33 御禰市 住宅街 里村家】


茜は、浩平のことを思い出した。だが、詩子とは気まずい関係が続いていた。

一時のこととはいえ、自分は浩平のことを忘れてしまっていた。同時に、詩子は司のことを思い出した。

詩子は何故、茜が待ち続けていたのか、苦しんでいたのかを理解した。

今更だった。

詩子には忘れないでいてほしかった。だが、忘れてしまった。それを、今になって思い出してしまった。

「司…浩平……あなたたちが、絶望さえしなければ」

それだけではないのだろうが、そう思ってしまう。

そんな茜の手元には、司のEマターが残されていた。何故か、必要になる気がして。

























次回予告

一つの戦いに決着がつき、一時の安息を得た。

その中で、祐一と美汐はついにあゆとの対面を果たす。

一方で、衛次は全く違う種類の怪物が現れ始めたことの捜査を開始していた。

その中で、赤と白というキーワードを手に入れる。

翔矢は遂に、自身の持っていた考えを衛次にだけ伝えることを決めた。

それは、彼がたどり着いた真実で…

次回、仮面ライダーSAGA

#.17 あゆ























後書き

セナ「はい、ONE編終了」

梓 「なんか、中途半端じゃない?」

セナ「いや、だってこれ…後のために用意したシナリオだから」

梓 「じゃ、終わってないの?」

セナ「いや。ONEの戦いはこれでおしまい。ちなみに、今回のONEの戦いは仮面ライダーTHE NEXTのインスパイアです」

梓 「パクリ?」

セナ「いや、浩平とみさお、志郎とCHIHARUの関係で、みさおが怪人化してしまうのなら、みさお=CHIHARUもありかと」

梓 「…それは兎も角、次回は何なの?」

セナ「え、幻影あゆ、退場」

梓 「……」