***   小ネタの寄せ集め   ***

ふと思いついた、一会話シーンなどの小ネタなどをまとめてみました。今後何処かで使う事が
あるかも知れません。あるいは一本のSSになるかも。

ネタが何処かとかぶっているような事があるかも(汗





****   酷いこと   ****


「う〜二人とも、酷い事言ってない?」

「そんな事無いぞ。酷い事っていうのはだな、
 『 <自主規制> で <検閲により描写削除> だぞ』みたいな事を言うんだ」

「そうよ名雪。ついでに言わせて貰えば
 『本当に <とても表現できません> ね』みたいな事も言うのよ」

「私……もう笑えないよ」




****    パターン破り    ****


「相変わらず天野は……」

「(またですか。またこのパターンですか? そんな酷な事は無いでしょう)」

「相変わらず天野は、物腰が上品だな」

「失礼ですね。おばさんくさいと言って……」

「……」

「……そんな酷な事は無いでしょう……」




****    車にひかれる    ****


秋子さんが車にひかれた

「祐一、私……もう笑えないよ」

「秋子さん、目を覚まして下さい!」

「……」

「秋子さん!」

「はぁ……素敵です。このフォルム、ハンドルを握った時の高揚感、相手の車と競う緊張感、
 それを抜き去った時の爽快感……素敵です」

秋子さんが車に惹かれた


「名雪、日本語って難しいな」

「うん……」




****    コツを掴む    ****


「祐一さ〜ん」

(だきっ……むにょん)

「こ、この背後に当たる感触は!?)さ、佐祐理さん?」

「はい。佐祐理ですよ〜」

「急にどうしたんですか?」

「はぇ、迷惑でしたか? (うるうる)」

涙目になる佐祐理さん。イカン!

「イ、イヤ。全然迷惑じゃないですよ! ちょっと驚いただけです」

「あはは〜、良かったです……祐一さん……」

静かになる佐祐理さん。彼女の両手は俺の腰に回されて、彼女の体が更に密着していく。

「はい……」

「祐一さん……『ジャーマンスープレックスって臍で投げる』んですよー!」

「はい?」

「あはは〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

ブゥン! という風を切る音と共に後方へ投げられた俺は、見事な弧を描いて地面に叩きつけられた

「……さ、さゆ……り、さん?」

「ジャーマンのコツを掴みましたー。今度は舞に教えてきますね。では失礼しますね、祐一さん」

「…………」





****    名産品    ****


懸賞に当たった。

『様々な土地の名産品、というか有名な食べ物』が貰えるというものだ。

その日、水瀬家のリビングは戦場だった……


「○○産の”イチゴ”だよ!」

名雪が叫ぶ

「いいえ!○○の新鮮な牛乳をふんだんに使った”バニラアイス”です!」

栞も負けじと叫べば

「違うわよぅ!○○の有名なお店の”肉まん”よぅ!」

真琴が第三勢力とばかりに参戦する

「○○産の牛肉で作った”牛丼”……かなり嫌いじゃない(チャキ)」

舞が剣をチラつかせながら呟いた横では

「うぐぅ……”たいやき”の名産地ってどこ?」

あゆが参戦できないでいた

そして俺は

「あの、みなさん……当てたの俺なんですが?」

「(ギロリx5!!)」

「……ナンデモナイデス」

無力な存在だった……


その後……水瀬家に届いたのは……

『オレンジ色の甘くないジャム』だった

勝者曰く

「この”ジャム”は『カノンの名産品、有名な食べ物』じゃありませんか」

「食べ物?」 という言葉は誰も言えなかった……





****    予告(のみ)編風に    ****


「戦闘妖精 名雪」


水瀬家で繰り広げられる壮絶な死闘!

必要なのは人か? アレか?


「う……な、なゆ……き(バタッ)」

「祐一、ごめんね。”アレ”の犠牲になるのは嫌なの」

『名雪』に課せられた使命は一つ

”味方を犠牲にしても帰還せよ”

戦闘妖精 名雪 〜オペレーション1


『ジャム』は、そこにある……


*元ネタファンの方、ごめんなさい(汗




****    予告(のみ)編風にpart2    ****

カノン曲署捜査一係……ここの刑事達は皆、特別な名前で呼ばれていた

「ジリリリリーーーーン!」

静寂を破って、”ボス”のデスクの電話が鳴り響く

「はい、捜査一係……何! 3丁目で殺し!?」

”ボス”の叫びに、捜査一係の空気が一変する

「うむ……うむ、よし分かった」

受話器を置くと、刑事達が”ボス”のデスクに集まる

「”ボス”……殺しね?」

”ウェーブ”が声をかける

「ああ、場所は3丁目の○○だ。”ウェーブ”、”アイス”と”イチゴ”を連れて

 現場に急行してくれ」



現場に駆けつける刑事達

「……拳銃が使われてますね。死亡推定時刻は……」

”アイス”が鑑識結果を報告する

「とにかく周辺の聞き込みからはじめましょう。”アイス”、”イチゴ”。行くわよ」

”ウェーブ”の指示に、”アイス”が

「はい!」

返事を返す。そして”イチゴ”は

「く〜〜〜〜。にんじんたべれるよ〜〜〜〜」

寝ていた



「あう〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

事件の手がかりを求めて”肉まん”が走る

「あう〜〜〜〜どうして、あのコンビニに肉まん売って無いのよ〜〜〜〜!」

……肉まんを求めて走っていた



「うぐぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

事件の手がかりを求めて”たいやき”も走る

「食い逃げだ〜〜〜〜!」

え?

「うぐぅ〜〜〜〜! お給料前借りできなかっただけだもん!」

オイオイ……



「ふう……今のところ有力な手がかりは無し、か」

捜査は難航し、事件は混迷の度合いを深める……が、

「話は全て聞かせていただきました」

”オバサン”の華麗な推理が冴え渡る

「……そんな酷な事は無いでしょう」




そしてついに有力な情報を得る

「あはは〜っ、捜査のコツを掴みましたから〜」

”お嬢”と

「私は、犯人を「撃つ」者だから……」

”牛丼”の活躍でついに犯人の下へと……しかし、一発の銃弾が刑事達を襲う



「なんじゃこりゃあ〜〜〜〜!」

撃たれた”アンテナ”が、自分から流れた血を見て絶叫する……



「”アンテナ”……」

報告を受けた”ボス”が、ブラインドを指で下げて外をみながら呟く



「ふう……強情な人ですね。いい加減、話してくれませんか?」

犯人は捕まり、”ジャム”による取調べが行われていた

「黙秘ですか……少し休みましょう。何か食べます? カツ丼はありませんけど、
 『甘くないジャム』ならありますよ」

オトシの名人”ジャム”にかかれば自供しない者はいない



事件のある限り、カノン曲署捜査一係の刑事達に休息は無い




「カノンにほえろ」    完

注)”ボス”が通称の為、特別な呼び名はありませんがあえて付けるなら”ハーレム”です

  ”アンテナ”がどうなったかはあえて書きません(基ネタだと有名なシーンなのですが)  

  元ネタファンの方、ごめんなさい(汗




****    真琴、過去との邂逅 〜祐一    ****


注)このネタは殆どが作者の記憶によって書かれています。事実と食い違いがあっても
  追求したりせずにネタと割り切って読んでくださいませ
  
注2)妙に真琴が知的ですが、これもネタと割り切って読んでくださいませ

注3)よくあるALLエンド後、という設定でお読みくださいませ


日曜の昼下がり。水瀬家の祐一の部屋の静寂は破られた

「祐一ーーー!!」

喧しく、ノックもせずに入ってきたのはこの家の居候、沢渡真琴だ。

「うるさいぞ真琴! それといつも言ってるがノックをして入れ! そんなんじゃ立派な大人の
 レディにはなれんぞ、まこピー。少しは天野を見習ってだな……」

「あうー。ま、真琴はりっぱなレディよ! それに美汐を見習ったらオバサンくさくなっちゃう
 じゃない!」

「(私は物腰が上品なんです!!)」

「(ビクッ!!)」

「どうした、真琴?」

「な、なんでもないわよぅ。(美汐の声が聞こえた気がするけど。き、気のせいよね?)」

いつもの(?)二人の会話だった。

「で、真琴。一体何のようだ? 俺はこれからまったり過ごすので忙しい。イタズラなら他をあたれ」

「あぅ、ちがうわよぅ。祐一パソコン(PC)もってたよね? このゲーム遊びたいんだけど」

そういって真琴が取り出したのは、明確な表記は避けるが所謂”美少女ゲーム”に分類される物
だった。さらに念のために言っておくが、小さなお子様でも安心の全年齢対象版である。

「これか……真琴よ、残念だが俺のPCではこれは遊べんぞ。DVDが使えないからな」

「あぅ、ひょっとして祐一のPCってCD−ROMじゃないとダメ?」

「CDならドライブを外付けすれば可能だぞ」

「外付けって……じゃあ、祐一のPCって何ならできるのよ?」

「決まっているだろう。これだ!」

そう言って祐一が取り出したのは……

「何なのよ、この”薄くてペラペラした四角いカードみたいなもの”は?」

「フロッピーディスク(FD)だ。見た事ないのか? あのドクター○松の発明品だぞ」

「あ、あぅ。FDくらい真琴だって見た事あるんだから。こんなにペラペラじゃないし、丸い穴
 なんて開いてないし、だいいちこんなに大きくなかったわよ! 真琴をだまそうとしても
 ダメなんだから!」

「???……ああ、そりゃ3、5インチFDの事だな。これは5インチFDだからな。
 昔はやたらと高価で一枚3千円ほどしたらしい。純正ブランドなら一箱ウン万だったそうだ。
 因みにな、8インチなんてのもあったらしいぞ」

真琴は言葉をなくしていた。だが、最後の望みをかけて祐一に聞く。

「あ、あぅ……じゃあこのゲームのCD版買ってきて、CDドライブ増設すれば遊べるの?」

「無理だな……スペック云々は勿論だがハードディスク(HD)の容量も足りん」

「祐一のHDの容量ってどのくらいなの?」

「170だ」

「170GBもあれば十分じゃない」

「違うぞ真琴。170メガバイト(MB)だ」

1GB=1024MB。真琴の頭にその公式が浮かんだ。

「あぅ!? それってCD一枚分より少ないじゃない! それっぽっちで何ができるのよぅ!」

真琴の絶叫に祐一も声を荒らげて返す

「昔はそんなに大量のデータなんか無かったんだ! ゲームだってFD3枚組なら
 3MB位だったんだ。だから170MBもあれば『そんなに容量あって何に使えばいいんだ?』
 って思えたんだ!」

真琴に返す言葉はなく、祐一の話を聞くのみだった

「それにな、メインメモリだって640が普通だったんだぞ?さらに言えば昔はもっと
 少なかったんだ」

「あぅ、640って……MBじゃなくって……」

「キロバイト(KB)だ」

1MB=1024KB。真琴の頭に……以下同文
もはや「じゃあCPUは? OSは?」などと聞く余裕もなく、ただ呆然としていた。

「という訳だから真琴、無理なものは無理だからさっさと部屋からでるんだ。俺はこれから
 このゲームを遊ぶからな」

部屋を出て行く真琴に、祐一の

「むう、必要容量が20MBか。残りの空き容量を考えるとちょっと厳しいな……」

という言葉は聞こえなかった。


続く




****    真琴、過去との邂逅(その2) 〜美汐    ****


注)↑の祐一編の続きです。こちらも寛容な心でお読み下さい


水瀬家を飛び出した真琴は……

「あう〜、美汐、みしおーーーーー!(ドンドンドン)」

天野家のドアをノックしていた。やがてドアが開き、美汐が顔をだした。

「真琴、もう少し静かに行動しなさいといつも言ってるではないですか。それでは相沢さん
 にも嫌われますよ。……今日はどうしたのですか?」

「美汐〜。あのね、祐一がね、PCでね、DVDじゃなくってね、KBでね……」

「真琴、ちょっと落ち着いてください。とにかく上がって。中で話を聞きますから」

美汐はそう言って、真琴を家に上げて自分の部屋に通した。真琴を落ち着かせて
聞き出した話をまとめると……

「成る程。真琴はPCゲームを遊ぼうとしたのですが、相沢さんのPCでは出来なかったので
 私の所にやってきたと。そういう訳ですか?」

「そうなの。美汐もPC持ってたよね?」

「はい、ありますよ。尤も私はマイコンと呼んでいますが」

「舞妓さん?」

「違いますよ、マイコンです。『マイ・コンピュータ』の略です。因みにPCは
 パソコン、『パーソナル・コンピュータ』ですね」

「あぅ……それで、美汐のマイコンならこれ遊べる?」

真琴が先程のゲームを美汐に見せる

「……残念ですが私のマイコンでも無理ですね。DVDもCDもありませんから」

「じゃあ祐一みたいにFDじゃないとダメなの?」

「FDもありません。別途に拡張すれば使えますが」

真琴の頭に先程の祐一とのやりとりが浮かぶ。はっきり言って嫌な予感しかしなかった。

「じゃ、じゃあ美汐のマイコンって何使ってるの?」

「勿論これですよ」

そう言って美汐が持ってきたのは四角くて内部にリール状の磁気テープが入った……

「あぅ、カセットテープ? 音楽でも聴くの?」

「違います。音楽の録音などに使うカセットテープには違いありませんが、これでデータを
 記録したり、読込んだりするんです。FDに比べて安価でしたから」

「あぅ……美汐のマイコンって……」

「これですよ」

美汐が示すその先にあるコンピュータは……

「美汐、これディスプレイもキーボードも全部くっついてるよ? 
 ディスプレイの横にカセットデッキ付いてるし」

「一体化されたオールインワン・タイプです……さて、今日は新しくプログラムを組もう
 と思っていましたので使いますよ」

美汐はそういってテープをセットして、本体の後ろにある電源スイッチをいれた。

「美汐、なんで先にテープをいれたの?」

「このマイコンは電源を入れただけではすぐに使えないんです。基本のプログラムーー現在で
 言うところのOSですねーーが本体に入っていませんから。現在のPCも入っていないのは
 一緒ですが、HDからOSが起動しますので電源を入れればすぐ使えますね?」

「うん」

「これにはそのHDもありませんから、こうして毎回プログラムを読込ませる必要があるのですよ」

そう話している間もテープのロードは続く

「美汐ー、まだなの?なんでこんなに時間かかるのよ?」

「約2分ほどで済みますよ」

「あぅ、じゃあゲームで遊ぶときも?」

「はい、ゲームだともう少しかかる場合もありますけど…………読込みが終わりましたね」

カチャカチャ……と美汐のキーを打つ音が響く。真琴は暫く様子を見ていたが、ある事に気づいた。

「あぅ? 美汐、画面が緑一色(リューイーソーじゃありませんよ)なんだけど?」

「グリーンディスプレイですから」

「ぐりーんでぃすぷれい?」

「緑色でしか表示されないディスプレイです。カラーディスプレイもあるのですが
 これも別途に必要なんです。でも緑色というのは目に優しい色なのですよ」

TrueColorとか65536色とかいう単語はこの場には存在しなかった……

「……美汐、今日はもう帰るね」

「そうですか。大してお構いもできませんでしたね。水瀬家の皆様に宜しくお伝えください」

「うん……」

真琴の念願が叶うのはいつ?


続く




****    真琴、過去との邂逅 〜名雪    ****


注)↑の美汐編の続きです。こちらも寛容な心でお読み下さい



真琴は天野家から水瀬家に帰ってきていた。

「あう〜、どうすればいいのよぅ〜。後は栞の所かな?」

このゲームを進めた本人の所にいこうか? とリビングで考えていると水瀬家の家主
ーー秋子ーーの娘の名雪がやってきた。

「あれ真琴。出かけてたの?」

「あぅ、名雪。これから……」

栞の所へ行ってくる。そう言おうとしたが目の前の名雪もたしかPCを持っていた事を思い出した。

「名雪。名雪もたしか前にPC持ってるって言ってたよね?」

「うん、持ってるよ」

「ゲーム遊びたいんだけど、いい?」

「OKだよ。じゃあ私の部屋に行こうか」

そういって二人は、2階の名雪の部屋へ向かった。

「それで、どんなゲームを遊ぶの?」

「これなんだけど」

真琴が先程からもっていたゲームを名雪に見せる。名雪は暫くゲームのパッケージを
眺めていたがやがて、

「う〜ん、これは私のPCじゃ無理だよ。DVD無いし」

と残念そうに答えた。

「あぅ、CDじゃないとダメ?」

「う〜ん、CDも無理だよ」

真琴の中を、悪い予感が再び駆け巡る。

「あぅ、じゃあ名雪のPCって、祐一や美汐のヤツみたいにFDやテープじゃないとダメなの?」

「あ、FDやテープも使えるよ。けどゲームで良く使うのはコレかな」

そう言って真琴に見せたものは……

「何よ、この四角い物は?」

「ROMカセットだよ〜。ファ○コンでも使われているやつだよ」

「あぅ! 名雪のPCってファミ○ンなの!?」

「違うよ。たしかに○ァミコンにも『ファミ○ーBASIC(ベーシック)』っていうのが
 あったけど。……私のはね、これなんだよ」

名雪が手に持ってみせたのは、FDの差込口、それにROMカセットを差すと思える
スロットのついたキーボードだった

「キーボードしかないよ。本体は?」

「う〜これが本体なんだよ。本体とキーボードが一体化してるんだよ」

「ディスプレイが無いじゃない!」

「家庭用のテレビを使うからいらないんだよ。専用のディスプレイもあるけどね」

「……名雪のPCって、何?」

「○ムエス○ックスだよ」

「M○X?」

「うん。私の持ってるのは○SX2+(ツープラス)だけどね。これはね、いろんなメーカーが
 規格を統一して出したPCでね。MS○のソフトならどのメーカーのヤツでも使えるんだよ。
 それにね、OSを読込ませる必要なくて電源入れるだけですぐに使えるんだ。あとね……」

名雪の説明は続いていたが真琴の耳には届いていなかった……


続く




****    真琴、過去との邂逅(完結) 〜あゆ    ****


注)↑の名雪編の続きです。こちらも広い心を持ってお読み下さいませ


名雪の部屋からでた真琴は廊下でばったりと、同じくこの家の居候、月宮あゆと遭遇した。

「真琴ちゃん、どうしたの? 元気ないよ?」

「あゆあゆ……あゆあゆじゃPC持ってないからダメよね」

真琴とあゆは一緒の部屋だったのでお互いの私物は大概把握していた。

「うぐぅ、あゆあゆじゃないもん。それに、ボクだってPCもってるよ!」

あゆの口から出た答えは、真琴にははっきりいって驚きだった。

「う、うそよ! あゆあゆがPCなんてもってる訳ないでしょ! 部屋に置いて無いじゃない!
 真琴は知ってるんだからね!」

「うぐぅ、本当だもん。ボクのPCは(ゴソゴソ)……これだよ」

そういって背中のリュックから取り出したのは……
(家の中でリュック?というツッコミは勘弁してください。ご都合という事で……)

「あぅ、電卓?」

テンキーを含むキーボードの上に僅かばかりの液晶画面がついたソレはたしかに、電卓か?
と思わせる物だった。

「電卓じゃないよ。これだって立派なPCだもん! ポケコン、『ポケットコンピュータ』だよ」

「あ、あぅ。そうなの?」

「そうだよ。ちゃんとプログラムだって出来るよ。電池だから電源切っても打ち込んだプログラム
 消えないし。それにカセットテープにデータを記録することだって出来るんだから」

「……」

「それで真琴ちゃん。PCが必要なの? ボクので良かったら貸してあげるよ」


真琴はその後、美坂家に入り浸り念願を果たす。
後に真琴の願いを聞いた秋子さんの『了承(1秒)』によって、水瀬家&天野家のPC事情が
大幅に改善されたのは別の話である。








↑についての後書きとか言い訳とか


つい思いついたネタを書き上げてみました。もう少し詳しくかけば一本の短編SSになるの
ですが、それだと固有名詞や具体的なPCの名前、メーカー名などが沢山出てきてしまいそう
だったのでこの辺で。詳しい方にとってみれば穴&不満だらけのSSかもしれませんが
ひとえに作者の知識&力量不足です、ご容赦下さい。また丸っきり理解できなかった方、
懐かしい想いをされた方も、単純にSSとしてお読みいただければ幸いです。
では。

〜追記

この話を書く際に一応参考にしたPCがあるのですが、全部分かった人は相当古くから
パソコンを使っておられた方とお見受けします。m(_ _)m




 終わり




後書きという名の言い訳

こんにちは、うめたろです。また投稿させていただきました。

いかがでしたでしょうか? 本文中にも色々書いてあるのでここで改めて書く事もありません(ぉ



文面その他諸々と、精進あるのみですね。努力します。

では。