生き物とは大なり小なり争いながら生きている。
ここに人間という知姓を持つ生き物がいる。
彼らは同じ姿形をした同じ種族であるにもかかわらず、些細な考えの違いから争いに発展する。
ここに魔族と人間が総称する知性を持つ種族達がいる。
彼らはそれぞれの種族が別の姿形をしており、それぞれば異なる思想の元生きている。
人間は同じ種族間で争う、ゆえにこの人間と魔族たちは・・・。
お互いがお互いの存在を認識した時、彼らと争い始めるのにさしたる時間は必要なかった。
幾度となく争われ人間も魔族も死ぬ。
しかし決して彼らは自らの滅びを望んで争うわけではなかった。
生きていて、生きていたくて、それでも違う考えから自らという存在を『生かす』為に争いつづけた。
しかしそんな争いも、ある第三者の存在が明らかになったことにより、いつしか彼らは手を結ぶ・・・とまではいかなくとも争いつづけることはなくなった。
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第三者につけられた名称である。
すべての生き物を、ただ破壊の為に襲う「魔物」や「魔獣」と呼ばれる狂った動物達。
そして、それぞれの種族に稀に現れる狂ってしまった・・・強大な力を持ち・狂い・破壊を招く、今では「感染者」と呼ばれるもの達。
その原因たるもの。
今まで明確な存在理由が分からなかった原因が姿をあらわした。
・・・違う。
姿をあらわしたのではなく、納得せざるおえない程に確認件数が、彼らの絶対数が増えたのだ。
生きていて、生きるため、自らの存在を守るために戦う人間と魔族。
生きてるかも分からず、ただ存在し、ただ破壊・滅びの為に、すべての物を争いに巻き込む<
片や生きるため、片や滅びのため。
両者は今も争いつづけている。
これはそんな世界での物語。
嫌われることに、独りになることに、ずっと怯えてた、怯えつづけてた、ある少年の物語。
はじめにみたいなもの
おそらくはじめまして、mayというものです。
一応二作目の連載物なんですけどね。
KANONのファンタジー物です。
タイトルがえらくオドロオドロシイですけど別にそんな事もありません、たぶん。
それと、KANONのヒロインは全員出る予定ではあるんですけど、あゆと真琴が出るのは結構先です。
真琴はまだましなんですけど、あゆはホントにホントに最後の方まで出てきません。
後、一章が終わったら一応そこまでの話の設定集みたいな物を書くつもりですけど、出来うる限り『一章を読んだらある程度の事は分かる』というようにしたいので、一章は凄まじく説明が多くなると思います。
・・・とか何とか言いつつ、前提条件を少し。
まず、一月から十二月まであります。
日にちも一月28日だったり31日までだったりして私達の住む世界と一緒で、1年365日。
日曜日から土曜日まで有り、日曜は基本的に休日。
一日24時間。
秒、分、時、もこの世界と同じで、長さとかの単位も一緒です。
お金は円。
それと、電気的なエネルギーは一切存在してないとされています。
蒸気とかもです。
後、帝都と呼ばれるところが世界の中心であり、ここで定められた資格はほぼ全国で通用します。
と言っても小さい世界ですけどね。
もしかすると海の向こうには別の世界(大陸)があるのかもしれませんが、この世界にはあいにくコロンブスのように思い切った事をしようとした人が居なかったので。(ちょっと違うか)
そしてこの物語は一月から始まるのではなく、後少しで十月になる九月末から始まります。
・・・こんなとこです。
後は出来る限り物語中で説明しますので。
それでは色々到らない所があると思いますが、よろしくお願いします。