高3で免許を取った。可愛くない後輩と夏旅するハメになった。 裕時悠示(GA文庫)
可愛くない後輩とおくる、ひと夏の甘旅という名の青春冒険ラブコメストーリー。
旅模様を主軸に置いた、オンリーヒロインで進行するタイプのラブコメものですね。
主人公もメインヒロインの鮎川あやりも、お互いを憎からず思ってはいるものの、素直になれない。
つまりは、双方がツンデレであり、それゆえに無自覚バカップル兼ケンカップルになっている二人による
正に「喧嘩するほど仲が良い」の一言に尽きる掛け合いにとにかくニヤニヤできます。
ラブコメ面は年頃の男女が二人きりで旅行とか、傍目にはもう明らかにカップルですが、さて。
主人公は学生生活最後の夏休みに「自由な旅」をすべく免許を取得した高校三年生の少年。
父親の遺した自動車で北海道を目指すも、後輩である鮎川あやりを旅の相方として連れていくことに。
適当なところこそあるも、明るく家族想いな性格のお人よし。
亡くなった父親の影響から「今」を生きることに懸命で、普通を嫌い、自由を好んでいる。
異性に対しては年上好みであり、峰不二子のような大人の格好いい女性タイプ。
高二の時、家出少女をナンパから助けているが、それが当時のあやりだったとは気拭いていない。
ヒロインはツンデレな後輩。サブにバイク乗りJD。
一番のお気に入りは遅刻常習犯である主人公に何かと絡んでくる風紀委員を務める高校一年生、鮎川あやり。
色白の肌にくりっとした可愛い目、うなじの長さの銀髪が特徴的な美少女。
風紀委員らしく、真面目で潔癖な性格をしており、親は医者、家は金持ち、成績は学年トップ。
料理上手でルックスは他校からわざわざ見に来る者がいるほど、と運動神経以外のスペックが非常に高い。
極一部の親しい友人を除いて敬語で喋り、いついかなる時も冷静冷徹を心掛けているクールキャラだが
結構抜けたところや、好きな人に素直になれない面倒くささなども持ち合わせている。
考える時「ン」と唇に人差し指をあてる癖がある。
現時点(一巻)においての評価はC。
後輩であるあやりのことをうるさい奴だと思いながらも、ちゃんと面と向かって相手をする主人公。
口を開けば先輩である主人公にツンツンしながらも、健気な面も見せる鮎川あやり。
うん、実にお似合いな二人である。第三者(読者)視点だと、見ているだけでも飽きませんね。
それにしても、助手席に美少女を乗せて夏の長旅とか主人公羨ましすぎである。
あらすじや表紙の時点でわかっていたことですが、爽やか青春物語な雰囲気が全開過ぎて眩しい…
本筋は二人きりの夏旅がスタート。まずは船旅を終えて、目的地である北海道に上陸。