カメラ先輩と世話焼き上手な後輩ちゃん   美月麗(オーバーラップ文庫)



理想のおっぱいを持つ美少女を求める少年のドタバタ青春ラブコメストーリー。
主人公の行動原理が「理想のおっぱい写真を求めている」というお馬鹿極まりないものということもあり
コミカル系にかなり寄っていますが、撮影関係の描写は結構ガチな感じなのがギャップになってます。
才能の無駄遣いを体現している上、やっていること自体は客観的にほぼ変態そのものなのですが
その真剣さと熱意、そして天才的な撮影技術ゆえに憎めない主人公が良い味を出しているかと。
なお、テーマがテーマなのでヒロインは美巨乳ばかりですし、挿絵もおっぱいが目立つものが多いです。
ラブコメ面は今のところ進展なし。フラグは複数立っており、主人公の心情的には後輩ちゃんが優勢の模様。

主人公は天才的な撮影技術を持つがおっぱいを撮ることにしか興味がない高校生の少年。
究極の美である「おっぱい写真」を撮ることを目標としている。
おっぱいのこととなると途端にバカ丸出しになるが、真面目で誠実な性格であり、カメラには常に真摯。
父はカメラマン、母は画家、先祖を遡れば有名な芸術家がちらほらいる家計の出身で
当人も幼い頃からカメラの才能を認められており、一時期はカメラの天才少年としてプチ有名人だった。
四六時中肌身離さずカメラを身に着けているがゆえに、カメラを手放すと心身共に弱体化してしまう。

ヒロインは演技上手な後輩、令嬢な幼馴染、大和撫子な同級生、ピュアな教師、アイドルな後輩。
一番のお気に入りは陸上部の全国レベルエースにして、茶道の家元の娘でもある同級生、風見奈々枝。
艶やかなポニーテールの黒髪、涼し気な目元に凛とした佇まい、170センチ近い身長のGカップ巨乳美少女。
茶道の家元の次女として生まれ、幼い頃より礼儀作法を学んできたがゆえの大和撫子らしい静の魅力。
そして、スポーツマンらしい力強さと夏風のような爽やかさという動の魅力を併せ持っている。

現時点(二巻)においての評価はC。
お馬鹿に、しかし真摯におっぱいへの情熱を燃やす主人公がただひたすらに清々しい。
対象がおっぱいといっても性欲主体ではなく、芸術としての拘りが強いなので話の内容自体も健全ですしね。
そりゃ撮影対象になるヒロインたちも熱意に押し負けて撮影を許しちゃいますわな。
おかげでテーマがおっぱいなのに、爽やかな青春物語風になっているのが凄いというか感心します。
是非、主人公には理想のおっぱい写真に辿り着いてほしいですし、その時の挿絵にも期待したいところ。
本筋は遂に理想のおっぱいを撮影することに成功。ありがとう、おっぱい。