君の足のためなら死ねる   刈野ミカタ(MF文庫J)



元天才足フェチサッカー少年×足は綺麗でもワケありな少女達が繰り広げる青春スポコメストーリー。
大枠としては教官ものになりますが、それ以上に美少女たちの「足」にかける情念が凄い作品。
主人公のキャラからして足フェチですし、挿絵にしても、足を強調しているカットが盛りだくさんですしね。
とはいえ、スポ魂と銘打ってあるだけあって、特訓&試合シーンの描写はかなり熱いです。
ヒロイン五人は全員学校にも通えていない問題児ということもあり、心のぶつかり合いも描かれていますし。
ラブコメ面は今のところ進展なし。というか、この主人公まともに恋愛できるのか…?

主人公は五人の足が綺麗なJCのフットサルコーチをすることになった元天才サッカー少年。
スペイン帰りの元プロサッカー選手で、足を観察し、足の囁きを聞くことで、能力を正確に数値化できる。
変態レベルの足フェチ(ただし性欲の対象ではない。サッカーに適しているかが評価点)
直情的で熱くなりやすい性格をしており、足を見すぎるがゆえに人を見ていないことしばしば。

ヒロインは対人恐怖症なJC、サッカーオタクJC、関西弁ギャルJC、飽き性な天才JC、腹黒野心家なJC。
一番のお気に入りはサッカーオタクで、現役時代の主人公の大ファンだったJC、花咲晴。
硬そうな雰囲気の、黒髪パッツン(元はロングだったがフットサルのために切った)着痩せ系美少女。
真面目で実直な性格だが、感情的になりやすいという悪癖を持っており、普段はなるべく冷静で
いられるように標準語(丁寧語)で喋っているが、熱くなるとすぐに地(関西弁)が出てしまう。
サッカーに対する愛と高い志、知識はチームでも一番だが、ボールを意識したプレイは超がつくヘタクソ。
主人公マニアだっただけに、実物が足フェチの変態だということを受け入れられないでいる。

現時点(一巻)においての評価はC。
主人公が足フェチっぷりがインパクト強すぎ問題。お巡りさんコイツです。
客観的には危険人物でしかないですし、そりゃヒロインたちもドン引きするし、警戒もするわなw
これでU−20W杯でMVPをとるほどのサッカー選手だったというのだから、現実は無情である。
いやまあ変態であってもコーチとしては有能ですし、決めるべき時はしっかり決めてくれるのですが。
一方ヒロインは全員JCということで序盤のクソガキ感は強めながら、それぞれの魅力はしっかりしていますし
敗戦を切欠に纏まっていく様はいかにも青春スポ魂といった感じでグッド。
本筋はフットサルチームのコーチとして奮闘する主人公ですが、五人の教え子(妹)たちは曲者揃いで…?