きみって私のこと好きなんでしょ? 望公太(GA文庫)
付き合ってるのにからかわれる、憧れの先輩からの悶絶イチャイチャ満載な両想い&激甘青春ラブコメストーリー。
内心を極力見せず、思わせぶりな言動で男をからかい、相手がアタフタするのを見て楽しむ。
ラブコメではそれほど珍しくはない存在、いわゆる小悪魔系なヒロインにスポットを当てている作品です。
この手のタイプは年下に多いイメージがありますが、年上であっても、むしろひとつであっても年上だからこそ
存分に魅力が発揮できているとハッキリわかるのが、この作品のセールスポイントかと。
主人公が一方的に弄られるだけでなく、ヒロイン側の照れ(特に挿絵で)もシッカリ描かれているのもグッド。
ラブコメ面はメインヒロインである白森霞のオンリーヒロイン路線で確定と見て間違いない模様。
主人公は片思いを見抜かれ、大好きな先輩である白森霞と付き合うことになった文芸同好会所属の少年。
陽キャに嫉妬せず、誹謗せず、周囲に求めるのは静寂と無関心という美学と哲学を持った陰キャで
自尊心が高くコミュ障。自意識が強く理屈屋でひねくれ者、それでいて自己評価が低い性格をしている。
中学時代、プロ作家として一冊だけ本を出したことがある(その本は売り上げ不振で一巻で打ち切られている)
白森霞への好意は初めて会った時からのほとんど一目惚れで、更にそこからの一年でベタ惚れに。
ヒロインはからかい好きな先輩。
一番のお気に入りは校内美少女四天王の一人に数えられる超絶美少女にして文芸同好会代表、白森霞。
ふわりと広がったダークブラウンの髪に長い睫毛に縁取られた双眸を持つ、温和で大人びた雰囲気を持つ美少女。
大人びた顔立ち、高身長でスタイルも良しと女子高生離れした色気を纏っていることから二つ名は「人妻」。
有名人であり、それでいて美しい外見を鼻にかけない社交性を持ち合わせているため、男女問わず人気が高い。
人当たりの良い性格で、主人公に対しては鬱陶しくデリカシーがなく、パーソナルスペースにガンガン踏み込み
スキンシップにも遠慮なしと独特のテンションで考えが読めない言動が常だが、空気は割としっかり読める。
趣味は読書で、漫画やアニメなども普通に楽しむなど、いわゆる物語・虚構が好き。
現時点(一巻)においての評価はC。
主人公はからかわれているとは言っても、お試しとはいえあっさりとお付き合いが成立していますし
彼自身の主観で恥ずかしい思いをしているというだけで、客観的に見ればひとつ年上の美少女な恋人から
様々なアプローチをかけられているだけなわけだから不快感はなく、羨ましさしか覚えません。
そもそも、常にマウントを取っているように見えても、ヒロインが主人公を大好きなのは明白ですし…
内容のほうも、単に恋人がイチャイチャするだけで終わらず、シリアスな過去話があったりと
緩急が利いているので読んでいて退屈になるということもなく、サクサクと読み進められますしね。
本筋はお前らさっさと結婚しろよと言いたくなるレベルの順風満帆なお付き合い模様ではありますが
美少女四天王の一人の恋愛相談に乗ったことが切欠で恋人との仲に亀裂が…?