ちょっぴりヤバめな秘密のある女の子が恋人ってどうですか? 空埜一樹(HJ文庫)
秘密を抱えた美少女たちとのバレてはいけないドキドキラブコメストーリー。
ガチストーカー、人前で自慰にふける露出狂、百合盗撮魔と、ちょっぴりどころではないというか
普通に法律に引っかかるレベルの変態しかいないヒロイン陣の秘密(性癖)を知ってしまったがゆえに
頭のネジの外れた彼女たちの欲望発散に付き合うことになってしまった主人公はご愁傷様の一言。
まあ、読者視点からすると愉快極まりないですし、主人公自身も大概ではあるのですが。
ラブコメ面は次々とフラグを立てていく主人公ですが、彼にはずっと好きでいる女の子がいるらしく…?
主人公は重大な秘密を誰かに撮影されてしまったがゆえに犯人捜しのために生徒会に入り込んだ高校生の少年。
感情を表に出しやすいため、からかいや揺さぶりに弱いところがあるが、性根は誠実な性格で
困っている者や悲しんでいる者のために損得抜きで身体を張ることができる優しさ。
そして、自分にも秘密があることもあってか、他者の秘密を受け入れる寛容さを持っている。
抱えている秘密は「女装をして、別人になったつもりで街を歩くことが好き」というもの。
ヒロインは義姉な生徒会長、癒し系な副会長、お嬢様な風紀委員長、ミステリアスな書記。
一番のお気に入りは生徒会で書記を務める後輩、姫白香雪。
緑がかった銀色の短髪に名前の通り雪のような真白い肌と、幻想的とも言える外見の小柄美少女。
常に無表情で素っ気なく、誰に対しても淡白な反応しか返さないが、自身の対人能力や性癖に悩んでいたりと
内面は年頃の女の子らしく色々考えている。また、すぐに弄ぼうとしたりとお茶目なところも。
父が牧師なので性に関することには厳しく育てられていたが、中二の時、たまたま下着をつけるのを忘れて
学校へ行ったことが切欠で露出趣味に目覚めた。その熱意は街の露出スポットを自力で探索するほど。
なお、自分の肌を見せるのは良くても、異性の肌を見るのは駄目で、初心な反応を見せる。
現時点(一巻)においての評価はC。
ヒロインたちが変態すぎて、エロイベント込みで考えても主人公の立場が全く羨ましくない…
というか毎回よく我慢できるなこの主人公。相手は手を出しても責められないレベルの変態揃いだし
そもそもタイミング次第ではヒロイン側も受け入れてくれる可能性大だというのに。
安易に彼女たちの異常性癖を否定せず、受け入れて手伝いまでする姿勢と言い、人格者すぎではなかろうか。
いくら外見は美少女で、たまに真っ当な可愛さを見せることもあるとはいえ、変態性強すぎですし。
本筋は他人の秘密で雁字搦めになりつつある主人公。秘密の目撃者も未だ確定せずと、今後も苦労が続きそう。