ある日から使えるようになった転移魔法が万能で生きるのが楽しくなりました
まるせい(富士見ファンタジア文庫)
転移魔法でやりたい放題な、ほのぼの日常無双ファンタジーストーリー。
数ある魔法の中でも、実際に手に入るなら欲しい魔法ランキングでトップ争いをするであろう転移魔法。
この作品はその転移魔法が主題となっており、主人公は現実世界だけではなく、異世界でも活躍を繰り広げます。
まあ、転移のみとはいえ、応用が利き過ぎるというか、段々「転移魔法とは一体」状態になっていきますが
バトルやシリアスではなく、あくまで転移魔法のチートっぷりを魅せる作品だと考えれば許容範囲かと。
ただ、ちょっと展開が早すぎるというか、話が唐突に都合よくポンポン進みすぎる感はありますが…
ラブコメ面はアイドルに事実上の告白をされたり、狐娘の婚約者になったりとモテモテに。
主人公はある日、転移魔法が使えるようになって日々が大きく変わった大学一年生の青年。
自分に自信がなく、コミュ力も高くないほうだが、転移魔法を手に入れてからはその点は改善された。
温厚で落ち着きがあり、与えられた仕事はキッチリこなす責任感の持ち主だが、思慮深さがあるようで
その実自身の価値観を軸に後先を深く考えずに行動してしまうなど、やや客観視に欠けた面がある。
高校時代、男子校で女っ気のない生活をおくってきたためか、女性に対するデリカシーがない。
ヒロインは人懐っこいJKアイドル、気弱素直な狐娘、妖艶な魔道士。
一番のお気に入りは主人公に交通事故の危機から助けられた大人気の女子高生アイドル、湯皆翼。
助けられた際、主人公の転移魔法に気がついて彼を自身のマネージャーとして誘うことに。
艶やかなストレートの栗毛に整ったプロポーション(胸は慎ましい)の美少女。
普段は礼儀正しく非の打ち所がない完璧な女子高生アイドルを演じているが、素は天真爛漫で小悪魔な性格。
色恋にはかなり能動的で押しが強いが、不意打ちや受けに回ると弱かったりと根は純情。
幼い頃のトラウマから、雷が苦手。
現時点(二巻)においての評価はC。
公私にわたって転移魔法を便利に使い倒し、果てには異世界にまで進出する主人公が実に羨ましい…
まあ、いくらチート能力を得たからといって、降って湧いた力を当てにした不用意な判断や言動が多いのは
少し引っかかるものがありますが、元はただの大学生ですし、そもそもそうしないと話が進みませんしね。
ヒロイン側もかなりチョロいというか、切欠こそあれどご都合主義的に好意を寄せるようになるわけですし。
作品の方向性がほのぼの日常無双ファンタジーである以上、ガチで痛い目に合う展開とかはないでしょうし
そういう展開を持ってこられてもぶっちゃけ困りますしね。そういう作風なのだと割り切るのが吉。
本筋は現実では商業界のボスとのコネができ、異世界では邪神教団の陰謀を防いだ主人公ですが…?