異世界召喚された俺がHできない理由 大城功太(オーバーラップ文庫)
性欲で魔法が発動する異世界を舞台にした、えっちでイケない異世界冒険ファンタジーストーリー。
大枠としては異世界召喚ものですね。特徴は魔法を発動するための源であるMPがマジックポイントではなく
ムラムラパワーであること、すなわち性欲が溜まれば溜まるほど強力な魔法が使えるという点。
性欲を溜めないといけないということは、必然的にヒロインたちのお色気シーンが頻出するわけですが
戦闘時など、イザという時のために平常時はMPを保持し続ける必要があるわけで…
これがタイトルに繋がり、主人公は延々と生殺し状態なわけですな。これはツライw
ラブコメ面はヒロイン二人と関係を持つも、魔王を倒した代償によってEDになってしまい…?
主人公は家族を欲した美少女冒険者ミリアによって異世界に召喚された少年。
ファンタジーが好きな隠れオタクで、ステータスは平均以下だが、MPだけは世界最強クラス。
お調子者でテンションの上下が激しく、勢いで動きがちな割に色恋沙汰にはヘタレだが
自分を一方的に異世界へと拉致したも同然のミリアの願いを笑顔で快諾するなど、根は善良。
ヒロインは真面目照れ屋な冒険者、からかい上手な獣人メイド、耳年魔な幼女勇者、破天荒皇女。
一番のお気に入りはミリアに仕えるカンゼル家の優秀な獣人メイド、ローナ。
跳ねっ毛な白銀の髪、澄んだ眠たげな蒼眼、そして肉感的な身体(上から87・63・89)を持つ獣耳美少女。
物腰柔らかでマイペースな性格をしており、口調も常にふわふわしているが、からかい上手であったり
目的のためには手段を択ばず、力技で強行にに走ることも辞さなかったりと、中身は結構黒い。
その一方で、女の子として褒められて照れるなど、自身の恋路には不慣れで初心なところも。
メイドを務めているだけあってか、料理や菓子作りなど、家事スキルは高め。
現時点(二巻)においての評価はC。
当作品は挿絵を筆頭に、これでもかとばかりにお色気シーンや下ネタが満載されているわけですが
エロ要素に負けないくらいコメディ色が濃いがために、生々しさはあまり感じません。
二つ名、技の名前、武器、スキルに至るまで下ネタだらけと馬鹿馬鹿しさ極まる世界観ですし。
それでいて、作中ではきちんと勧善懲悪が行われるのでストーリーのメリハリはバッチリ。
キャラに関しては、スケベ心全開で異世界を明るく楽しく過ごす主人公が羨ま面白いです。
ヒロインたちも単なるお色気要員で終わらず、女の子としての照れを見せてくれたりと萌えますし。
本筋は二巻にして封印されていた魔王を倒し、完結っぽい雰囲気を出していますが続きは出るのだろうか。