だから俺は魔力供給を断れない   なめこ印(富士見ファンタジア文庫)



美少女魔導師ハーレムで毎日魔力を吸って育って異世界最強になっていく少年の学園ファンタジーストーリー。
大枠としては異世界召喚ものですね。魔神王を倒すという王道の目的が提示されているのがわかりやすい。
その一方で、主人公の能力が「魔導師の女の子の魔力を吸うことで最強になる」というものであり
なおかつ吸いつく部分が相手の女の子の胸であるため、とにかくお色気シーンが多発します。
とはいえ、ひたすら美少女のおっぱいを吸うだけでパワーアップという絵面を想像すると結構間抜けである。
ラブコメ面が最強の魔導師になるため、という大義名分の下、ハーレム(現在四人)を拡大していく模様。

主人公は魔神王を倒す救世主として異世界に召喚され「吸精」の能力を得た少年。
テンションの浮き沈みが激しいところがあるものの、義理堅く、思い切りが良い性格。
前世ではバカで運動音痴でおまけにスケベなダメ野郎だったことから家に引き籠っていた。
そのため、自分を認めてくれる人のためならば、相手を信じ、勇気を出して頑張ることができる気質を持つ。
大のオッパイ星人で、長い年月鍛え上げた選乳眼は服の上からでもバストサイズを当てられる。

ヒロインは年下天才教授、恥ずかしがり屋な優等生、ドジっ娘級友、生真面目な風紀部部長。
一番のお気に入りは姉の仇を倒すために努力を続ける優等生な孤高の魔導剣士、イヴ。
声が小さく、いつも無表情でクールな態度を見せているが、実際はちょっと感情表現が苦手なだけであり
素は恥ずかしがり屋でエッチなことに対する耐性が全然ない。エッチになるポイントはお尻。
魔導師として二流の証である小さな胸をコンプレックスに思っている。

現時点(二巻)においての評価はC。
やたらと吸精描写に気合が入っています。とにかくおっぱいに対する情熱が凄い作品。
魔力は胸で作るから優秀な魔道士は胸が大きい子が多いという都合の良い理屈付けも一周回って感心の一言。
キャラに関しては、変にエロ行為に物怖じせず、己の煩悩に正直な主人公が好感触。
普段は三枚目だけど決めるべき場面では王道の熱血キャラとして正面突破を見せてくれるのもグッド。
ただ、ヒロインたちは主人公の能力上仕方ないとはいえ、チョロく胸を差し出し過ぎではなかろうか…
おかげで外見や性格や抱えている背景よりも、胸を吸われて喘いでいるシーンばかりが印象に残るのですが。
本筋は三年経って学園を卒業し、プロにならないと魔神王退治に行けない、というルールがあるため
確定事項として魔神王と戦う英雄となるまでの前日譚な学生時代の物語が描かれていく様子。