せんせーのおよめさんになりたいおんなのこは
みーんな16さいだよっ?
   さくらいたろう(MF文庫J)



初等部の教育実習についた少年が天才幼女たちと戯れる、史上最高難度のロリアンルーレット。
四人の幼女の中に紛れている十六歳の合法ロリを探し出すことが物語の主目的なわけですが
シリアス薄目でただひたすらにロリの可愛らしさが前面に押し出された内容になっているため
幼女趣味がない人は読むのがキツイと思われます。そうじゃないのならストライクなんでしょうが…
なお、主人公が教育実習生という設定ではあるものの、教育描写はあまりないです。
むしろヒロイン側にやり込められるというか、成長させてもらっている場面のほうが多いかも。
ラブコメ面は今のところ進展なし。まあ、相手が小学生だから当たり前なのですが。

主人公は一族から優秀な教育者を輩出する徳田院家当主(義父)から一族入りの条件として
自称許嫁候補の中から一人だけいる合法ロリを見つけ出すという試練を課された高等部二年の少年。
負けず嫌いで自信過剰なところこそあるものの、人よりも正義感が強く、真面目で誠実な性格で
教育者だった両親に憧れ、幼少期から「立派な教師になる」という夢を抱き続けている。
三年前(中学二年生時)に交通事故で両親を亡くし、自身も後遺症で一部の記憶が欠如してしまっており
事故にあうまでは超高校級のストレートを投げる野球のピッチャーだった。

ヒロインはのじゃロリ、天然ぽやぽやロリ、面倒見のよいロリ、小悪魔なロリ、合法ロリ恩師。
二巻にて小説家ロリ、ぼくっ娘ロリ、無邪気ロリ、尽くし系ロリが参入。
一番のお気に入りは二十八歳なのに小学生にしか見えない合法ロリな恩師、一之瀬苺。
ぼさぼさの髪に寸胴のようなスタイル、ぷにぷにの肌、くりっとしたおめめと見た目は完全に幼女で
口調こそ大人ぶってはいるものの、色恋の経験が皆無だったり、褒められるとチョロかったり
頼りにされると嬉しがったり、混乱すると幼児化したりと内面もかなり子供っぽい。
しかし、ところどころで危うさはあるも、生徒に親身で優しい立派な教師でもある。

現時点(二巻)においての評価はC。
ストーリー性がほとんどないので読むのは一度で十分ではありますが、サクサク読めます。
ヒロインたちは主人公が記憶喪失の時に出会い済みで好感度が高いため、ツンがなくストレスフリーですし。
また、彼女たちの見た目ゆえに主人公に対するアプローチも微笑ましく癒されるのがグッド。
一方、羨ましいとは言い切れない状況に置かれている主人公ですが、誠実なところが好感を持てます。
ただ、話の都合上仕方がないとはいえ、周囲の評価程優秀には見えないのが難点ですが。
本筋は二巻にてまさかのロリ増加でヒロイン候補は八人に。三巻出たら十二人になるんじゃなかろうな…