若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、
社長も使い魔もかわいくて最高です! 森田季節(ダッシュエックス文庫)
黒魔法の会社は、超ホワイト企業だった! な、ゆるく楽しい社会人生活物語。
程度の差こそあれど「ブラックな職場環境や仕事に苦労する主人公」という構図がお仕事系ラノベにおける
お約束なわけですが、この話の仕事(職場)は超ホワイトと珍しさが極まりないものになっています。
労働時間や業務は常識の範囲内、給料は相場より高く、寮も完備、上司や同僚は優しい美女美少女ばかり。
しかも、補助のために召喚した使い魔は美少女サキュバスとか、羨ましすぎてそこを代われと言いたい。
ぶっちゃけ、内容的には主人公が都合よくオイシイ思いをしまくるだけなのですが、その分サクサク読めますね。
ラブコメ面はメインヒロインのセルリアと事実上の夫婦関係が成立するも、浮気OKなので手を出しまくり。
主人公は就活で白魔法の企業に落ち続けた結果、黒魔法の企業に就職することになった青年。
真面目で向上心があり勉強熱心な性格だが、面接コミュ力が低く、そのせいで就活に失敗し続けていた。
人の苦しみや痛みを切り捨てたりせず、身体を張ってでもわかろうとする優しい心の持ち主。
マメで、やらないといけないことをすべて完璧にこなそうとしてしまうところがある。
ヒロインはお嬢様サキュバス、妹的存在なナイトメア、尊大な同期。
サブ(という名のセフレ)に人格者なケルベロス社長、体育会系ダークエルフ、マイペースな先輩。
ボクっ娘ワニ獣人、能天気なサキュバス、依存体質なネクロマンサー、子供っぽい変人博士、他数名なども。
一番のお気に入りは魔法陣を組み込んだ高速編み物を特技とする先輩天才社員、ファーフィスターニャ。
長い黒髪が特徴的な落ち着いた雰囲気の美人で、外見は二十代半ばぐらいに見えるのだが
実は黒魔法で胸のサイズを生贄に捧げることでアンチエイジングをしており、実年齢は推定七十五歳前後。
温厚ながらも常に無表情でテンションが低く、やたらと本音を口にするマイペースな性格をしており
その内気でのんびりした部分が面接で災いして就活に失敗しまくった過去を持っている。
現時点(六巻)においての評価はC。
ファンタジーがベースではありますが、社会構造は現代日本風になっているため世界観を把握しやすいです。
まあ、内容そのものは現代日本では絶対あり得ないご都合主義の連発ですが、ストレスフリーで楽しむのが吉。
キャラに関しては、とにかく主人公が羨ましいの一言に集約されますね。彼自身は真面目で才能もあるから
コイツがこんなに良い目にあうのは分不相応だ、と悪感情を抱くようなことはないのですが…
やっぱり恵まれすぎだろとは言いたくなりますね。ヒロインたちも皆見目麗しく有能で良い人ばかりですし。
本筋は社会人生活二年目に突入。職場環境は相変わらずのホワイトっぷりで、後輩も入社。