食べるだけでレベルアップ! kt60(富士見ファンタジア文庫)
食べた物の能力を吸収するチートスキルを手にした少年による悠々自適な異世界満喫物語。
大枠としては異世界召喚(女神同伴)ものですね。主人公の能力ゆえに食欲をそそる食事描写が多く
バトルにおいても、序盤に少し苦戦した後はひたすら主人公無双が続くのでサクサク読めます。
ヒロインたちのお色気シーンもバッチリなので、目の保養に関しても申し分ないですしね。
まあ、その分ストーリー性や緊迫感に欠けるため、読み応えという点では物足りないかも。
ラブコメ面は今のところ進展なし。主人公もヒロイン側もお互い満更ではないようですが…
主人公は異世界に召喚され、食べるだけでレベルアップする「魔吸収」のスキルを手に入れた少年。
慎重かつ冷静でありながら、臆病で猜疑心が深いわけでもない、信頼は出来ないが信用はできるタイプで
貧乏性なところこそあるものの、頭が回り、口がうまいというか人心掌握に長けている。
ただ、一度キレると味方すらも排除して暴れてしまう、危ない一面も。
かなりスケベな上、Sっ気の持ち主でもあるため、女の子にゲスな行為を働くこともしばしば。
特技は軽く見て八年は鍛え続けて会得した、人外の領域に入る芸術レベルの片手卵割り。
ヒロインは巨乳駄女神、貧乏気弱な兎耳赤魔術士、お酒好きな宿主人。
一番のお気に入りはウサギの獣人と犬の獣人のハーフな赤魔術士、フェミル。
兎耳と犬の尻尾を併せ持っていることが特徴的な美少女で、服に隠れているが結構胸はボリュームあり。
生真面目で献身的な性格をしているが、気弱で押しに弱いため、損をすることが多く
また、学生時代からずっと貧乏生活をおくってきたがゆえに、贅沢に耐性がない。
たまに語尾に「ぴょん」をつける癖があり、首輪(勿論身につける)が大好き。
現時点(一巻)においての評価はC。
メインヒロインのローラが駄女神と評されていたり、シリアス少なめなゆるい異世界観だったりと
全体的に「この素晴らしい世界に祝福を!」に近い感じの雰囲気が漂っている作品ですね。
と言っても、大枠は似ていても細部にはハッキリとした差異があるので退屈を覚えることはないかと。
キャラに関しては、心の赴くがままに異世界生活を楽しそうに満喫する主人公が良い感じで
ヒロインたちも、ポンコツ臭こそ漂いまくってはいるものの、その駄目さ加減が可愛く見えてグッド。
本筋は現状倒すべき敵も果たすべき目的もなしと、しばらくはその日暮らしな冒険ライフが続きそう?