レトロゲームマスター渋沢   周防ツカサ(電撃文庫)



不良な少年(主人公)と真面目な委員長(ヒロイン)のレトロゲーム体験記。
……と見せかけて実際のところは委員長を愛でて楽しむのが主な目的な愛玩コメディ。
とにかく委員長が可愛い。それがある意味では全ての作品だと思います。
たまに少量のシリアス話があったりしますが、そんなに深刻なことにはなりません。し
勿論タイトルにあるように、レトロゲームの話題も頻繁に出てくるので年配の読者は懐かしさを覚えるかも。
ただ、今の十代の読者じゃついていけないんじゃなかろうか……
私はある程度プレイ済み年代なので十分楽しめてはいますけどね。

主人公は真面目な委員長をレトロゲームの道に引きずり込んだ不良な少年。
不良とはいっても、成績や素行が悪く、クラスで浮いているだけで悪人というわけではない。
中学校時代は硬派(笑)な不良だったらしく、その頃の自分は黒歴史認定している。
独占欲が強く天邪鬼な性格で、特に委員長に対してはそれが顕著。
というか、その姿は完璧に好きな女の子にちょっかいをかけたがる子供にしか見えないw
普段はポーカーフェイスだが、心中は感情豊かで、言動も結構直情的。
あと、コーヒー牛乳が好き。

ヒロインは堅物委員長、マゾ変態少女、毒舌な委員長のライバル。
このまま、委員長一強状態なのか、それとも変化がおきるのか注目。
一番のお気に入りは優等生な委員長、早坂ちひろ。
厳格な両親に育てられたため、普段は地味・真面目・堅物と三拍子揃った優等生として過ごしている。
交友範囲は狭く、今のところ主人公繋がりで得た友人しかいない。
主人公に手懐けられてからはレトロゲームに嵌ってしまい、感情を表に出すようになった。
レトロゲーム手帳なるものをつけていて、色々なこと(ゲームに関係ないことまで)を細かく記録している。
基本的に素直な性格で、そのおかげで主人公に騙されたりからかわれたりの毎日。
普段の姿が姿なので人気はないが、スタイルを筆頭として素材はいいので着飾れば相当の美少女。

現時点(三巻)においての評価はC。
延々とレトロゲームをしているだけなので、ネタがわからないとつまらないかもしれません。
登場人物も基本的に少数なので、やや閉塞感がありますしね。逆にそこが味でもありますが。
メインヒロインである委員長がとにかく可愛いです。
なので彼女を気に入ることが出来れば多少のことは無視して楽しめると思われ。