吾輩はオークである。女騎士はまだいない。 内田俊(MF文庫J)
オーク(ときどき)と女騎士(志望)と異族(だらけ)のゆるゆる文芸部ラブコメストーリー。
分類としては特殊部活動ものということになるのでしょうか。世界観はファンタジー混じりですけども。
一応「正反対な主役コンビが理想の女騎士を追い求めて試行錯誤する」という軸こそありますが
基本的には他愛のない、まったりグダグダとした平和な日常が続くだけの話になっています。
ラブコメ面は今のところフラグが立っているのはメインヒロインの岸アリサだけのようですが…?
主人公は文芸部(豚の騎士団)の部長(団長)にして、興奮するとオークになる体質を持つ少年。
常に、いくらかの余裕を持って生きることをポリシーとしている。
良く言えば細かいことを気にしない大らかな性格だが、悪く言えば適当かつ刹那的でデリカシーがない。
その一方で、意外と気が利くし、付き合いもよく、責任感もそれなりにある。
好きなものはトンカツ、趣味はクソコラ作成、特技は動画編集、欠点は絵心がゼロなこと。
ヒロインは女騎士志望の新入部員、あざとい不死鳥、怠惰な留年悪魔、寒がりな雪女。
一番のお気に入りは女騎士と呼ばれるに相応しい人物になることを目指している同級生、岸アリサ。
輝く金色の髪に、凛々しい瞳を持つ、いかにも女騎士っぽい外見の美少女で
性格も真面目で礼儀正しく責任感があり、律儀で聡明、そして常識人。
それでいて、だまされやすく怖がりで意地っ張りという、ポンコツな部分も併せ持っていたりと
正に絵に描いたようなテンプレ的女騎士っぽいキャラ要素の塊(周囲からもそう認識されている)
現時点(一巻)においての評価はC。
主要キャラの大半が異族であるということ以外はよくあるトーク主体の部活ものですね。
メタネタ、パロネタ、下ネタなど、数々のネタが渾然一体となったカオスな掛け合いが楽しめます。
まあ、基本的に会話のほとんどは中身がないので一回読めばもういい感が強いのですが。
キャラに関しては、メインとなる部活メンバーは皆子個性的で存在感抜群ではあるものの
今のところ折角の異族設定があまり活かされていないのが残念なところ。次巻以降に期待。