勇者が魔王を倒してくれない 逢空万太(GA文庫)
無敵な魔王と色ボケ勇者のロールプレイング&ラブコメディ。
初っ端の異世界召喚、そしてヒロインと主人公が勇者と魔王というお約束設定な話です。
それに加え、主人公最強ものでもありますが、設定上前面で戦うことが難しく、無双要素はなし。
バトル描写そのものもかなりコミカルな感じで、シリアスもほぼ皆無と
基本的にはメタ&パロネタを利用したキャラ同士の掛け合いがメインになっています。
ラブコメ面は今のところメインヒロインの勇者が主人公にベタ惚れ状態ですが…?
主人公はある日異世界の神様に召喚され、魔王として過ごす羽目になってしまった少年。
一人称が僕、中性的な顔立ち、ツッコミ上手。この三つの要素を持っていたがために神様に選ばれてしまった。
基本的に常識人で、恋愛にもサブカルにも人並みに興味と知識がある一般的な男子高校生。
どちらかというと冷静なタイプなのだが、意外と短絡的なところもあったりする。
なお、召喚の際、地上最強の生物としての力を付与されているのだが、運のステータスは激低。
ヒロインは残念系痴女勇者。
一巻の時点では特に際立ってお気に入りのヒロインはなし。
現時点(一巻)においての評価はC。
ノリのいいボケツッコミ会話が基軸になっている、コメディ主体の作品ですね。
世界観もかなりご都合主義かつアバウトで、全体的に深く考えたら負け、な感じの構成になっています。
まあ、出だしからして「神様が身勝手な理由で主人公を魔王として召喚」という理不尽展開ですし
この辺の適当さ、そして神様兼マスコットキャラなナマモノのウザさを受け入れられるかどうかが評価の鍵かと。
ストーリー性のなさも相まって、読みやすさという点においてはこれ以上ないのですが…
今後の展開としては、一応フラグらしきものも立っていますし、やはり仲間の加入話ですかね?
流石に主要人物が三人という現状のままでは話を続けるのは難しいでしょうし。