俺は彼女の犬になる! 淺沼広太(MF文庫J)
一目惚れした少女は悪魔で、その上彼女に犬になる呪いをかけられてしまったラブコメディ。
主人公がオープンスケベでヒロインが淫魔という設定だけに無駄にエロいですこの話。
下ネタからかなりギリギリなところまで、各所にエロい描写がてんこもりだったり。
ヒロイン側も、メインヒロインの姫宮瑠璃以外の女の子は変態ばかりで常に桃色空間が形成されています。
ラストは本命のヒロイン瑠璃と結ばれてハッピーエンド。
他ヒロインは実質的に賑やかし程度の扱いだったので、ハーレムスキー的にはちょっとガッカリ。
主人公は一目惚れした先輩を振り向かせようと奮闘する高校生の少年。
ただし良くも悪くも自分の正直な性格で、思ったことをそのまま行動に移すことが多い、要はオープンスケベ。
そのためいつも変態的言動や先走りばかり起こし、物語の主人公としては問題ないが人間としてはかなりヤバイ。
基本的に下心で生きていて、瑠璃への恋心でそれをセーブしたりしなかったりという難儀な日常を送っている。
多分、実際にいたら見る分には面白いと思う。
どんなことがあっても、最終的には恋した少女のために意志を貫ける姿勢は結構感心できるのですが。
ヒロインは淫魔な生徒会長、犬嫌いな巨乳眼鏡さん、ド変態偽妹、ちっちゃいもの好き格闘少女。
ただしこの中でまともなのは実質的にメインヒロインである瑠璃だけだったりする、淫魔なのに。
一番のお気に入りは眼鏡巨乳な(元)風紀委員長の黒川真森。
お堅い性格で、キツイことでも言いたいことをハッキリと言い、虚栄心が強いタイプ。
大の犬嫌いで小型犬ですらダメ、しかし主人公が変身した犬にペロペロされたことでそれが癖になってたり?
ドSに見せかけて実はM。そしてムッツリ変態。
二巻で徐々にデレはじめている姿が可愛い。でも同時に変態さも出てきてたりしますが。
評価はC。
変に捻られていない、わかりやすい設定と変態な登場人物たちがワイワイと楽しげで読みやすかったです。
まあ、かなり度が越えているというか、皆ギリギリな意味で変態すぎる気もしますが。
悪魔という設定が色々応用が利きそうだったのに、三巻で終わってしまったのは残念なところ。
とはいえ、主軸が主人公とヒロインの関係におかれていた以上、妥当ではあったのですが。
延々とくっつくかくっつかないか、みたいなのを続けられるのも困りますしね。
もうちょっと他のヒロインが頑張ってくれればよかったのですが…
ひたすら変態な部分ばかりが押し出されてて、ヒロインとしては瑠璃一択だったからなぁ。