あやかしちぇんじ!   栗栖ティナ(オーバーラップ文庫)



ヒロイン全員が訳アリ人外なスクールデイズラブコメディ。
シリアス要素はほぼ皆無。お約束イベント&ラキスケ満載のドタバタラブコメものですね。
悩みを抱える人外が多数登場しますが、基本明るいノリで進行して行くので読みやすさは抜群。
イラストの可愛らしさと相まって、キャラ萌え特化の作品といえるでしょう。
しかしこの作品、ラッキースケベ率が高すぎである。いいぞもっとやれ(ぇ

主人公は転校早々あやかしの美少女たちと関わることになってしまった少年。
霊感体質かつ莫大な霊力の持ち主であり、それが原因でまともに友人もできないぼっちだった。
かなりのお人よしで、開き直ると突っ走り、土壇場で直情的になってしまう性格。
そのため、怖がりでヘタレなのにトラブルに首を突っ込んでしまうことが多かったりする。
異性に対しては理性的ではあるものの、実はムッツリスケベであり、ラキスケ発動率もかなり高い。

ヒロインは魔法が使えない魔法少女、ほわほわ人狼娘、チビっ子吸血鬼、男が苦手なサキュバス。
二巻にて、引っ込み思案なメデューサが参入。
一番のお気に入りは血(というか赤い液体)が苦手な吸血鬼、空詠・W・エヴァ。
フランス人形のような顔立ちと体形で、その愛らしさからファンクラブが存在している。
が、本人は年齢にそぐわぬ背の低さを気にしており、そこに言及するのは地雷。
普段はプライドが高く尊大で、口調や態度も常に高飛車。
しかし、色恋沙汰に弱い、素直で騙されやすい、褒められると図に乗りやすいなど、チョロイ面も。

現時点(二巻)においての評価はB。
中身というか、シナリオはスカスカと言っても過言ではないですが、だからこそ面白いタイプ作品ですね。
サクサク読めますし、深刻な展開があるんじゃないかと構えずにすみますから。
ただ、難を言えば主人公が設定詰め込みすぎというか、活かされてない設定が多い感じでしょうか。
ヒロイン達はややチョロい感はあるものの、それぞれラブコメ的に映えるキャラばかりなんですが。