紅炎のクロスマギア 花房牧生(HJ文庫)
竜と魔術が紡ぐ、覚醒のファンタジーバトル英雄譚。
正に王道を行くファンタジーの英雄物語といった感じの世界観&設定が良いですね。
スケールも大きく、読んでいてページをめくるワクワク感を与えてくれます。
展開そのものは特に目新しさがあるわけではなく、バトル描写も期待値に足りずといったところですが。
一巻の時点ではヒロイン候補こそ複数いるものの、ラブコメ要素はほぼ皆無。
主人公はつもりつもった借金返済のため、日々各種依頼を受けまくる魔術師の少年。
借金で苦労しているためか、普段の態度は斜に構えたようなところがあり、金銭関係にうるさい。
が、決して守銭奴というわけではなく、損を承知で人助けに動く一面も持っている。
女運がすこぶる悪く、変な女を呼び寄せる力がある模様。
ヒロインは聡明なお嬢様、猫義姉、災厄の魔女、生意気毒舌な従者娘。
後世の歴史書からして、ヒロイン候補(?)はまだまだ増えると思われる。
一巻の時点では特に際立ってお気に入りのヒロインはなし。
現時点(一巻)においての評価はC。
一巻はプロローグの見本のような展開だったので、評価は難しいところ。
ただ、掴みという点ではほぼ満点の出来だったと思います。
今後の流れとしては、革命軍に入って偽王を倒す戦いに身を投じるんでしょうかね?
主人公のパワーアップのための人探しもありますし、単純な戦争ものにはならないっぽいですが。
後は主人公の女難体質からなる、ヒロイン増加&ラブコメ展開にも期待したいところ。