つきツキ! 後藤祐迅(MF文庫)
ある朝目を覚ましたら、金髪巨乳美少女(悪魔)が下着姿で隣に寝てたよハートフルラブコメ。
実にあざといというか、わかりやすい出だしな作品です、だがそれがいい。
基本的にはヒロイン達の可愛らしさを前面に押し出すタイプの話ですね。
シリアス分もそこそこあるのですが、長々と続かず単発イベントな扱いが多いのでサクサク読めます。
巻を経るごとにエロ描写が増していき、八巻以降は最早全年齢で出していいのかレベル。いいぞもっとやれw
主人公はボケもツッコミもスルーもできる、ある意味コミュ能力的には万能な高校生。
この手のラブコメ主人公にしては珍しく、結構掴み所がないタイプ。
女の子に対しては、気障な台詞や容赦のない言動、及びセクハラ発言などを平気でするも、実はシャイ。
更に、受身にまわると弱かったりと、ぶっちゃけ、口が上手いだけなのではないかと思われる。
祖父から古武術を習っており、かなり強いが周囲の面子が人外ばかりなのであんまり意味がない。
顔は目つきが悪いため強面であり、級友たちからは怖がられているが、好かれてもいる、どっちだ。
あと、美少女に囲まれてお色気イベント多発状態で理性を保てるのは凄い。鼻血は出してるけど。
ヒロインはお姉さんな悪魔、ツンデレハーフ悪魔娘、自称神、クールビューティー退魔士、変態メイド。
他にも、巨乳幼馴染やちょっと不思議ちゃんな妹の親友、男嫌いなファザコン少女。
後はヒロインポジではないものの、天真爛漫な実妹や、十二巻で登場した銀髪無表情猫好きメイドなども。
一番のお気に入りはエリート退魔士なクラスメート、五行聖。
男女問わず人気のあるクールビューティー、しかしその実態は恥ずかしがり屋で初心で弄られ気質。
動物(特に犬)好きで雷が苦手。また、退魔士でありながらも悪魔を見逃したりと心優しい性格でもある。
料理が上手く、古風な性格も相まってお嫁さんに欲しいタイプの女の子。
主人公との交流や、姉的存在であるメイドの悪教育から、むっつりスケベとして覚醒しつつある。
ちなみにEカップらしい、ナイスおっぱい。
現時点(十二巻)においての評価はB。
ストーリー的に特に突出した部分はないというか、中身スカスカで同じことを繰り返してるだけなのですが…
女の子達が皆目に付く欠点もなく、挿絵も清潔感があり、相乗効果で可愛いのがいいですね。
特に、戦闘力の高いヒロインばかりなのに、理不尽暴力を振るう娘がいないのは大きな評価点。
主人公とヒロインたちのテンポのよい掛け合いも毎度楽しくて良いです。
ラブコメ的には、本命確定で他の娘にもその意思が伝わっているにもかかわらずハーレム状態は維持されている。
という大変珍しいというか、それでいいのか状態ですが、この作品の雰囲気的には問題ない気がしてくる不思議!
いよいよ次巻で完結しそうな気配ですが…?