美少女宇宙人とふしぎ道具回収のはずが
肌色展開すぎてヤバイ
   遠野渚(オーバーラップ文庫)



主人公と美少女宇宙人が不思議アイテムを回収すべく奮闘するドタバタラブコメディ。
少年ジャンプで連載していた「ToLoveる」をそのまんまラノベ化したような作品ですね。
生々しさよりも、軽さを重視してギリギリのお色気描写に挑戦しているといいますか。
ここまでラッキースケベ展開に特化していると、むしろ感心するレベルです。
主人公の周囲を固めるヒロインたちも、妹、幼馴染、姉貴分とお約束をガッチリおさえていますし
変にひよらずに突き進んでくれるのならば、息の長い作品になるのではないでしょうか。

主人公は物語開始時に行き成り死にかける羽目になった少年。
趣味がテレビゲームのいたって普通の高校生であり、素直でお人よしな性格。
また、身近に仲の良い三人の美少女がいるにも関わらず、ラッキースケベイベントに遭遇すると
鼻血を出したり気絶してしまうほどウブだったりもする。
ただ、初対面の相手を命がけで助けに動いたりと、やる時はやるタイプ。

ヒロインは甘党な宇宙人、お兄ちゃん子な妹、天然ゆるふわ系幼馴染、完璧超人な姉貴分。
一番のお気に入りはツインテールなブラコン妹、三木愛美。
大の怖がりで、兄と一緒でないとお風呂に入れなかったり、夜中に一人でトイレにいけなかったりと
小学五年生にしては少々子供っぽい&兄好きがすぎる性格。
が、それ以外のところでは三木家の家事全般を一手に仕切っているなど、しっかり者な一面も。
実は将来的にグラマー美人になることがほぼ確定していたりする。

現時点(一巻)においての評価はC。
ストーリー性やシリアス成分は皆無に等しいですが、むしろその割り切り感がいいですね。
潔くエロコメとラブコメに徹しようという決意が伝わってきます。
個人的にはこういうスタイルの作品は大歓迎なので、このままの方向性で頑張ってほしいところ。
まあ、時々主人公が羨ましすぎて壁ドンしたくなるのが難点ですがw