リーディング・ブラッド 田尾典丈(ファミ通文庫)
世界を守る力を次代に繋ぐためのお嫁さん探しバトルアクションストーリー。
目的のスケールは大きいのに、その手段が子作りというアンバランスさが面白いですね。
嫁、といっても誰でもいいわけでもなく、ちゃんと条件や時間制限がありますし。
バトルにしても、キスした相手との子供(未来の可能性)を呼び寄せて戦うというのが斬新。
また、設定的にヒロインが多数になるのが間違いないのもハーレムスキー的には嬉しいところ。
主人公は世界のために十九歳までに子作りをしなければなくなった少年。
お人よしで思いやりがある性格なのだが、異性との会話が苦手で、行動を起こすことに臆病で優柔不断。
容姿も普通。勉強ができるわけでもなく、運動神経は人間離れしているものの体面上隠さねばならず。
更には、女の子そのものに苦手意識ありと、要するに奥手。
ただ、相手を意識さえしなければ割と女の子を口説く才能はある模様。
ヒロインは礼儀正しい転校生、ツンデレ幼馴染、ブラコン実妹、合法ロリな先輩。
設定的にヒロイン候補を次々投入しないと話にならないので今後もヒロインの増加の可能性は高いかと。
一番のお気に入りはブラコンな中学三年生の実妹、相坐紗優。
基本的に無愛想かつ無表情で、丁寧な物腰ながらもストレートな物言いをするクールビューティー少女。
しかしそんな外面に反し、内面は感情豊かな方だったりする。
重度のブラコンであり、その兄好き度は近親相姦に忌避感がないほど。
なお、紗優は嫁条件を満たしているため、彼女が主人公の子供を産むのは親族的にはOKだったりする。
現時点(三巻)においての評価はB。
バトル面があっさりしすぎている印象はあるものの、その分話のテンポは小気味いい感じです。
挿絵も梱枝りこさんということでヒロインの可愛らしさが引き立てられてますし、ラブコメパートもグッド。
三巻終了時点で、ハーレムエンドがほぼ確定しているのも素晴らしい。
iPS細胞のおかげで、男相手でも子供召喚ができるのは恐ろしいですがw
ただ、第二部開始が売り上げ次第とのことなので、事実上続巻が絶望的なのが…