誰もが恐れるあの委員長が、ぼくの専属メイドになるようです。   おかゆまさき(電撃文庫)



堅物な委員長が主人公の専属メイドになって尽くしまくるハートフルラブコメディ。
普段はお堅い委員長が可愛らしいメイドさんというギャップ萌え。
ただこの一点のみを追求し、特化した作品です。
なので基本的にストーリーはあってないようなものであり、キャラ萌え特化と割り切るのが吉。
とはいえ、この題材のみで最後まで書ききってるのは凄いと思います、素直に。

主人公はある日突然専属メイドを得ることになった高校生の少年。
いつもぼんやりしていて、言動もやや天然気味。
空気を読む能力を筆頭に、常にワンテンポずれているが、ハズレくじは引かないタイプ。
しかしその一方で意外に熱しやすい性格でもあり、斜め上の方向に暴走することもしばしば。
周囲からは、誰とも当たり障りなく接し接されることができる人畜無害キャラと認識されている。

ヒロインは委員長なメイド、妹なメイド。
タイトル的にヒロインは「周囲に恐れられている委員長」であり「メイド」じゃないといけないようなので…
今後更にヒロインが増えるとしたら、この条件をクリアしないといけないのが難点でしょうか。
一番のお気に入りは妹でメイドな少女、浮原一縷。メイド時の名前はツキノ。
見た目は黒髪ロングヘアーな清楚で可憐な少女だが、振る舞いが天然でオカルティックだったりする。
そのため、外見と相まって貞〇のようなホラーな印象を周囲に与えることが多い。
しかし当の本人は人見知りな引っ込み思案なだけの普通の女の子であり、オカルティックな振る舞いも
一生懸命になると、つい余計なことをしてしまうという自身への自信のなさから来るもの。
また、大のおにいちゃん子であり、困ったことが起きるとすぐに兄(主人公)を頼る傾向がある。
幼少時に病弱だった反動からか、中学生の頃から発育が一気に良くなり、現在のスタイルはかなり良い。

現時点(二巻)においての評価はC。
ヒロインに萌えられれば楽しめると思います。逆を言えばそれが無理なら諦めるべき。
とにかくヒロインが可愛らしい。嫌味がないどころか可愛さのみで構成されているといっても過言ではない。
メイドさん最高だよメイドさん! 委員長モードの時も良いですけどね!
あとはまあ、少々主人公のズレっぷりが気になったりもしましたが、許容範囲かと。
一巻で完結かと思いきや、新ヒロイン投入で続いたのは意外でした。
やるべきことは一巻の時点でほぼ終わってるので、三巻も新キャラ投入なのかな?
このまま主人公専属メイドが増えてメイドハーレムとかになるんじゃなかろうか。いや、望むところですが。