快適な異世界スローライフは、山小屋で。   東田悠里(角川スニーカー文庫)



快適空間で田舎暮らしを堪能する、おっさんの異世界セカンドライフストーリー。
大枠としては異世界転生ものですね。珍しいのは主人公がスローライフを貫いている点でしょうか。
この手のスローライフを銘打っている作品の大半は看板に偽りありというか、すぐに荒事に首を突っ込んだり
更には村や街、果てには国や人類を救うような活躍をしたり、下手すれば領主や王様になったりもしますからね。
転生特典である山小屋を拠点とし、チートな才能が付与されていようともライフスタイルは崩さず
心身共に疲れ果てたヒロインたちと共に過ごすのんびりとした癒し生活は見ていて安心安全気楽の極み。
まあ、バトルシーンがないわけではなく、ドラゴンを倒したりすることもありますが、楽勝ですし。
なお、作中ではメシテロ要素もありますが、お酒を飲んでいる割合が多いため酒テロ?
ラブコメ面は今のところ進展なし。メインヒロインのエリカとは良い雰囲気ですが…

主人公はブラック企業を辞めて自然に癒されるために山に登るも、神様の手違いで死亡し
チートな山小屋と異世界でも生きていける能力を与えられて異世界へと転生することになった二十八歳の青年。
物腰穏やかで温厚、懐が広くお人よしな性格。押しに弱いところも。
色恋には鈍感気味で、前の世界では女姉弟だったため異性への耐性はそれなりにある。

ヒロインは酒好きなS級冒険者、生活力皆無な天才魔術師、ノリが軽いギルド長。
一巻の時点では特に際立ってお気に入りのヒロインはなし。

現時点(一巻)においての評価はC。
チートな山小屋で次々とやってくる美女美少女たちとストレスフリーなスローライフ。
やっていること自体はただのんびりと過ごしているだけという退屈極まりないものなのですが
癒されるがあまり読んでいるうちに「こういう話があってもいいよな」と思えてくる不思議な魅力がある作品。
ストーリー性がないため伏線や裏を気にする必要もなく、ただ至れり尽くせりな環境を楽しむ様を堪能すべし。
現代日本物品で異世界人を驚かせたりもしますが、異世界に影響を与えてはいないので問題なしということで。
本筋は小旅行に出かけたりしながらも、仲間たちとスローライフをおくる主人公。