無限の魔術師   レオナールD(角川スニーカー文庫)



最強の魔力で全てを手にする、無限の成り上がり譚。
大枠としては異世界転生ものですね。追放(自分で出ていったようなものですが)ざまぁ要素もあります。
不遇な環境にいた主人公が、ヒロインたちを助けたことを切欠に明るい未来への道が切り開かれて…
という、王道の成り上がりストーリーが気持ち良い。ざまぁ対象も後腐れなくキッチリ成敗されますし
タイトル通り、主人公は無限の魔力というかなりのチート持ちであるため痛快な最強っぷりを魅せてくれます。
ラブコメ面は侯爵家の美人双子姉妹を婚約者とするも、更に人員は増えていく模様。

主人公はとある理由から実力を隠していたがために不遇な幼少期を過ごしていたが
ローズマリー家に引き取られて人生が一変することになった、無限の魔力を持って生まれた転生者の少年。
物腰穏やかで落ち着きがあり、我慢強く勤勉な性格だが、前世でも今世でも親から虐待されて
十分な愛情を与えられなかったことが原因で、チートな力を保有していながらも自己評価が低い。
その一方で、唯一自分を愛し慈しんでくれた今世の母親のことは大切に思っており
彼女と、良くしてくれた司祭を悲しませるようなことはしないと己を律している。
もたざる者であったがゆえに、追い詰められるほどに力を発揮できるタイプ。
家族が欲しい。家族を守れる力が欲しい、という願いが全ての根幹。
前世も含めて異性と交際したことがなく、恋愛経験が皆無なため異性との交流には不慣れ。

ヒロインは社交的な双子姉、大人しい双子妹、聡明な公爵令嬢、天真爛漫な侯爵令嬢。
一番のお気に入りは宮廷魔術師の家系である侯爵家の双子の妹、プリムラ・ローズマリー。
銀の髪をロングに伸ばしている、楚々としてたおやかな美しさを持ち合わせている巨乳美少女。
普段は大人しく気が小さいが、大切なところは絶対に譲らない頑固な性格。
幼少時から打算や下心を持った目で見られることが多いため、邪年のある視線には敏感で、男が苦手。
また、姉より大きい胸がコンプレックスだが、好きな異性に対しては積極的で大胆なところも。

現時点(二巻)においての評価はC。
危機に陥ったヒロインを助けたことでフラグが立つのはお約束ですが、美少女姉妹に対して同時に
というのは羨ましすぎる幸運である。まあ、ありきたりとはいえヒロイン視点だと完全に素敵なヒーロー見参!
なシチュエーションなのだから恋心が生まれても仕方がないことではあるのですが。
有能な婿をゲットできたとはいえ、愛娘二人とも掻っ攫われることになったお父さんはご愁傷さまですけども
結果として損をしているのは主人公の元家族くらいなので無問題ということで。
本筋は魔境の主である魔獣を撃破した功績で子爵の地位を与えられた主人公。
しかしその裏では馬鹿王子が担ぎ上げられて国に反乱を起こし…?