今さら覚醒したおっさん(38)、ハーレム騎士団の剣術師範として無双する
                                                 しんこせい(モンスター文庫)



個性派強カワ乙女と全盛期を更新するアラフォーおっさんが紡ぐ、異世界ハーレム開拓記。
大枠としては剣と魔法のファンタジー世界を舞台にした成り上がり、というか復活劇ですね。
主人公は元々凄腕の冒険者として実力も名誉も持っていたけれど、怪我によって落ちぶれてしまい
しかしアラフォー間近で怪我が治ったことによってかつての、否、かつて以上の力を取り戻し、再び飛躍していく。
という展開になっています。また、彼が剣術師範として所属することになる騎士団は女所帯であるため
最初こそ受け入れられないものの、その圧倒的な実力で着々と信頼と尊敬を勝ち取っていき
女騎士たちに慕われ好かれる、タイトル通りのハーレム騎士団と化していく流れもグッド。
ラブコメ面は今のところ進展なし。ヒロイン側はともかく、主人公は枯れかけてる感ありますし。

主人公はかつて凄腕の冒険者と称されるも、過去の大戦で魔力を生産する臓器「魔臓」を負傷し
余命宣告を受けてしまい、ギルドからCランクの依頼を受けて日銭を稼ぐアラフォーの中年。
怪我の治癒と引き換えに、かつての教え子・エリーゼのお願いを引き受けることに。
かつては意味もなく周囲にかみついたりするくらいギラついていたが、余命宣告をされてからは
あらゆるものに感謝するようになり、野心も野望もないいたって温厚な人間になった。
面倒事が嫌いだが、恩義には厚い性格。戦う以外のことになると途端にポンコツになる。
好きなものは剣、嫌いなものは責任。

ヒロインは師匠LOVEの元教え子、男嫌いな副団長、あざとい剣士、ぐーたら吸血鬼。
一番のお気に入りは白百合騎士団の中でも最年少(十八歳)で三番目の実力を誇る団員、アンリエッタ。
パッチリと大きな二重の目とふわふわとしたツーサイドアップが特徴的な美少女。
明るくノリが軽く、移り気で気分の上下が激しい、要領がよい、と一言でいえばあざとい性格。
幼く見られることにコンプレックスがあり、それゆえにどんな時であってもしっかりと化粧を欠かさない。
可愛くないものを身に着けたくないという理由で鎧をつけていない。剣士としてはかなりの感覚派。

現時点(一巻)においての評価はC。
十代の少年主人公が同年代の美少女たちに囲まれていると羨ましさや妬ましさを感じるけど
くたびれたおっさんが十代の美少女たちに囲まれているとほっこりする不思議!
やはり若い娘が素朴なおっさんに熱を上げる図というのは生臭さを感じにくく非現実感が強いからだろうか…
いやまあ本作主人公の剣の腕や人格は憧れを向けられるに足るだけのものがあるのは確かなのですが。
本筋は順調に魔境開拓を進めていく主人公たち。しかし前途はまだまだ多難なようで…?