コミュ障高校生、ダンジョンに行く   たろっぺ(オーバーラップ文庫)



無自覚チートな覚醒者(普段は冴えない残念高校生)が世界を動かす冒険譚。
大枠としてはダンジョン攻略ものですね。日本各地にダンジョンが出現した現代日本が舞台となっており
「スキル」という不思議な力を持つ「覚醒者」がモンスターと戦い、レベルを上げながら探索を進めていく。
というゲームさながらでわかりやすい世界観であるため、サクサク読み進めることができます。
特徴は特に制限もなくダンジョンの外にモンスターが出てくるという点でしょうか。
覚醒者による犯罪も問題になっていますし、主要キャラたちのノリだけならば軽めの作風に見えますが
客観的に状況を見れば人類生存圏が脅かされまくりで治安悪めと中々に環境はハード。
ラブコメ面は今のところ進展なし。

主人公は突然特別な力に目覚めてしまった、普通の一般家庭に生まれたごく普通の少年。
雑に強い系覚醒者として「冒険者」となり、クセつよ美少女達とパーティを組むことに。
コミュ障で受け身と典型的なぼっち気質。覚醒者であることも手伝って高校では友達がいない。
目立つのが苦手な小心者でネガティブ思考気味だが、親しくなった相手にはツッコミ気質が表に出る。
ライト層のオタクで浅く狭い範囲のゲームヤアニメしか知らない。

ヒロインは自称忍者なJK、内弁慶型コミュ障なJD。
一巻の時点では特に際立ってお気に入りのヒロインはなし。

現時点(一巻)においての評価はC。
この手の「主人公がレアスキルに目覚めて成り上がっていく」系の話は、大なり小なり
主人公がパーティーのリーダーとして冒険の先頭に立ち、皆を引っ張っていくことが多いですが
本作の場合は仲間となるヒロインたちの癖が強すぎるため、振り回されている姿が目立っています。
しかも才能自体は破格と言えど、いきなり無双できるというわけではないので序盤はコツコツ地道ですし
ツッコミポジション兼苦労人として奮闘する彼の姿には心の底から頑張れとエールを送りたくなりますね。
まあ、変人に目をつけられたのが運の尽きだったのかと。見た目は掛け値なしに美人美少女なんですけどね…
本筋はダンジョンの氾濫に巻き込まれた両親を救うことに成功し、主人公は次なる冒険へ。