憑かれたカノジョいわく、勝手にカラダが俺に甘えちゃうらしい
                                                辻室翔(富士見ファンタジア文庫)



ちょっぴりえっちで、じれったいオカルト系同居ラブコメストーリー。
大枠としてはオンリーヒロイン系の同居ラブコメですね。霊媒師が存在していたりとオカルト要素がありますが
登場する怪異を含めて作中のノリは軽めであり、ホラー感はほとんどありません。
また、本作の特徴は何といってもメインヒロインである黄泉之凛のラブコメ要素積載過多っぷり。
霊媒師であり、主人公の推しキャラそっくりであり、推しキャラのフィギュアに憑りついている怪異に憑かれて
体が勝手に動いてしまうことがある上、主人公は怪異に好かれる体質なためやらされるのは彼への甘え行為。
しかも、実は当人も彼への好意ありという、もはや主人公特効の塊ですし…
ラブコメ面は今のところ進展なし。メインヒロインの凛と事故や事件解決のためのキスはしていますが。

主人公はゲーム「アイドルランナー!」の大ファンでありオタクな高校二年生の少年。
自身の人生を照らしてくれた推しである宮崎燦のフィギュアを肌身離さずに持ち歩いている。
生まれつき怪異と呼ばれる霊的な存在を引き寄せる体質で、その影響から幼い頃より不幸に見舞われがち。
そのため、自分が不幸になるだけで周りの人が無事ならそれでいいと思っており
自己犠牲に躊躇いがなく、自分よりも他人を優先しがちなところがある。
他人を不幸に巻き込まないために、人との関わりは最小限にしていたため、親しい人間は特にいたことがない。
「諦めるのは勿体ない」がずっと持ち続けているモットー。料理・掃除・洗濯と家事は基本一通りできる。

ヒロインは超ビビリな霊媒師一家次女、呪いの人形。サブに感情危篤状態な三女、シスコン拗らせ長女。
一番のお気に入りは主人公の同級生であり、有名な霊媒師一家の次女、黄泉之凛。
やや低めの身長に、紅い簪を用い緩く下のほうで纏められた黒髪お団子ヘアが特徴的な美少女。
ゲーム「アイドルランナー!」に登場するキャラクター・宮崎燦の実写版のような外見をしている。
霊媒師なのにホラー耐性がなく、超ビビリな落ちこぼれで恥ずかしがり屋な性格だが
チャレンジ精神は旺盛で、土壇場での神経は図太いため、得意分野に関しては臆することなく進んで動くし
苦手分野に関しても滅茶苦茶嫌がり辛い顔こそすれど、逃げようとはしない。
実は中学一年生の時に主人公とは出会っており、その際に悩みを解決してもらっている。

現時点(一巻)においての評価はC。
体質が原因な不幸人生には同情の一言しかない主人公ですが、凛が呪いの人形に憑かれてからは
羨ましさしか感じないですね、ラッキースケベイベント満載な上、凛のほうも満更ではないですし。
まあ、彼自身もオタクであれど、推しにソックリな見た目の凛に対して願望を押し付けるようなことはせず
個人を見て、その上で素直な気持ちで接するなど、人格的な部分に不快感がないので
凛(+呪いの人形)との恋模様はただひたすらにニヤニヤしながら楽しむことができるかと。
本筋は陰謀によって起きた暴走事件を解決し、主人公は転入生として新たな学校生活へ。