お世話した王女様、ずっとくっついてくる 夏乃実(富士見ファンタジア文庫)
独占欲強めな王女&令嬢たちとの甘々学園ハーレムストーリー。
大枠としては階級社会全盛な中世ヨーロッパ風の異世界を舞台にした学園ラブコメですね。
本編開始時点で主人公は既にヒロイン三人のうち二人(残り一人も意識はしている)にフラグ成立済みなため
鈍感な男を落とすためにあの手この手で頑張る美少女たちの恋の争奪戦といった色が濃いです。
独占欲を発揮し、ただただ恋い慕っている人を独り占めしようとするヒロインたちの可愛らしさに萌えるべし。
なお、本作は魔法もモンスターも存在しない世界観であるため、バトル展開はありません。
ラブコメ面は高貴な美少女たちに求められまくる主人公ですが、さて。
主人公は第三王女・テトラの世話係に就くことになった伯爵家の末っ子である青年。
十七歳で生家を出て四年、二年ずつ別々の令嬢のお世話役を務めたことがあり、テトラは三人目にあたる。
単純なスペックに加え、落ち着きがあり、未来予知レベルでよく気が回ったりと、世話役としての能力は破格。
その一方で自己評価は低く、謙遜が多いが、人を見る目には自信を持っている。
恋愛をし、将来は温かな家庭を作ることが強いて言えばの私的な望みだが
幼少期から「主人を支えることが自分の役目であり、その役目はすべて主人に作っていただいている」という
固い教えを受けてきたため、主人から特別な感情を向けられる、という概念を持っておらず
また、見た目の良さと優秀さからご令嬢からの人気や信頼が凄まじいことにも自覚がない。
ヒロインは強がりな王女、大人びた公爵令嬢、病弱な伯爵令嬢。
一番のお気に入りはかつて世話係だった主人公のことをとても慕っている公爵家の三女、フローリア・ミステア。
ウェーブのかかった艶のあるグレージュの髪、翡翠色の大きな瞳、雪のように白い肌。
均整のとれたくびれのある身体を合わせ「人形のように美しい」と呼ばれる容姿を持つ「ですの」口調の美少女。
大人びた容姿でいつも人目を惹いており、公爵家の令嬢という高貴な立場でありながら
身分関係なく相手に接するため周りから尊敬されているが、同性からやっかみの視線も向けられがち。
心優しく面倒見のよい性格だが、好きな人の前では甘えん坊で、甘え始めたら止まらなくなってしまう。
現時点(一巻)においての評価はC。
主人公の令嬢キラーっぷりが凄い。いや、世話役としての有能さを考えれば当然というか
世間慣れしていない箱入り娘の傍に置いちゃいけないだろってレベルのスパダリですからねこの男。
これで彼自身には玉の輿狙いや出世欲みたいな下心は一切ないのだから色々な意味でヤバイ。
まあ、恋心に翻弄されて苦労することになるヒロインたちはご愁傷さまですけども。
本筋は共に過ごすうちにテトラの信頼を得ていく主人公ですが、契約期間後はどうなるのか。