怠惰な悪役王子に転生した俺、悪のおっぱい王国を築く   どまどま(モンスター文庫)



巨乳ヒロインにモテまくる最強悪役王子の勘違いハーレムファンタジーストーリー。
大枠としては異世界(ゲーム世界)転生ものですね。転生先はお約束の誰からも嫌われる悪役キャラ。
少し変わっているのは主人公の方向性で、この手の作品の転生者は保身から破滅回避に動くのが常ですが
本作主人公の場合は転生先の身分が大国の王子であることを利用し、己の欲を満たすため
理想の悪役を目指すという清々しいまでの開き直りっぷりを見せてくれます。
まあ、本作は悪役ムーブをしているつもりが何故か勘違いされて慕われまくるというコミカル路線の話なので
作風とマッチしてはいるのですが。ヒロインたちも基本チョロインばかりですし。
ラブコメ面はネームド以外にも身体を捧げることすら厭わない女性が多くできてしまった主人公ですが、さて。

主人公はやり込んだゲームの世界で誰からも嫌われる悪役王子エスメラルダに転生した中年社畜。
他人のために生きて、他人のために死ぬ。そんな思うように生きられなかった前世に絶望していたことから、
悪役としての立場を思う存分利用して、今世こそ自分の欲望のままに生きていくことを固く胸に誓い
それゆえに己の憧れる悪役キャラを演じ、それを貫き通そうとしている。
ゲーマー的な資質が強く、目的のためであれば延々と同じことを繰り返すことも厭わない。
女ともっと遊んでこなかったことを後悔しているが、向こうから恥じらいもなくグイグイこられるのは嫌。

ヒロインはヤンデレなエルフ王女、忠義厚き剣帝、盲信的なエルフ女王。サブにファザコンな秘書官。
二巻にて元テロリストな剣士が参入。
二巻の時点では特に際立ってお気に入りのヒロインはなし。

現時点(二巻)においての評価はC。
タイトルからわかるように、登場するヒロインたちは皆巨乳美人&美少女なので目の保養はバッチリな作品。
主人公からすると少しばかり「なんか思ってたのと違う!」状態になっていますが、別に問題はない気が…
この状況で嘆くのは生粋の貧乳派だけでしょう。というか、そうであったとしてもどうにでもなりそうですし。
そもそもご都合主義全開&ストレスフリーな展開の連続なので、深く考えたら負けですしね。
本筋は秘密結社「神聖ちっぱい党」の野望を粉砕し、また一歩己の野望に近づいた主人公。