クラスのクォーター美少女が義妹になった。
知らないうちに口説いてた。 浮葉まゆ(富士見ファンタジア文庫)
一つ屋根の下、無自覚攻略ラブコメストーリー。
大枠としては一つ屋根の下での同居ものですね。タイトル通りメインヒロインは義妹となったクラスメイト。
また、主人公には幼馴染もおり、今後彼女を加えた三角関係ものに展開していく可能性も?
基本路線はタイトルの後半通り、無自覚に義妹である七瀬クロエを口説く主人公という構図になっています。
彼自身はあくまで家族愛のもとに友好的に接しているだけなわけですが、客観的に判断した場合
そして、クロエの主観からすると、完全に恋愛感情ありきで異性を口説いているようにしか見えないわけで…
このお互いの認識のズレがこの作品の肝であり、面白くニヤニヤできる部分だと思います。
ラブコメ面は主人公への恋心を認識したクロエ。未だ無自覚な幼馴染・香澄の参戦はあるのか否か。
主人公は父の再婚相手の連れ子がクラスメイトの美少女・クロエだったことで日常が一変した高校生の少年。
目つきが悪く大柄なため誤解されがちだが、中身はいたって常識人であり、平穏な高校生活を望んでいて
そのため、いつも周りのことをよく観察している(両親の離婚が強く影響している)。
幼馴染である香澄の家の武道場で武道を習っていることもあり、荒事には強い。
ヒロインはクォーターな義妹、お嬢様な幼馴染。
一番のお気に入りは親同士の再婚により、突然主人公の義妹となったクラスメイト、七瀬クロエ。
背中まで長く伸ばしている艶やかなブロンドの髪、くりっとして愛らしい翠緑の瞳、新雪のように白い肌。
それに加えて、小柄なのに豊かな胸の双丘が目を惹くロリ巨乳クォーター美少女。
物腰丁寧で人当たりが良く、真面目な性格だが、悪戯心を時折見せるお茶目な一面も。
日本人離れした容姿のみならず、押しに弱い面もあってかよく告白をされている。
困ると髪をくりっといじる癖がある。料理上手でお菓子を作ることも。
現時点(一巻)においての評価はC。
高嶺の花、クォーター、金髪、見た目は幼いけど巨乳、義妹と属性盛りまくりなクロエの可愛らしさが目立つ作品。
もう一人のヒロインである十文字ヶ丘香澄も、気さくなお嬢様、武道経験者、幼馴染と強属性が多く
主人公も誤解されがちな外見という特徴がありますが、皆キャラの濃さに反して良識はしっかりあるので
波乱万丈になりそうな設定の割にはドタバタ感は薄めというか、大きな動きや派手なイベントはない感じ。
新鮮さやワクワク感はないですが、その分安定安心、ほっこり爽やかな読み味が楽しめるかと。
本筋は家では義兄妹兼友達として、学校でも友達として接していくことになった主人公とクロエですが、さて。