クラスメイト・コレクション 森田季節(GA文庫)
生徒会長に命じられ、出席拒否をしているクラスメイトたちを登校させることになった主人公のお話。
正常な学校生活をおくるために、正常じゃない生徒たちを集めるという設定が面白い。
会話のテンポもいいですし、文章も軽めでシリアス要素も殆どないのでサクサク読めます。
ただ、突飛なのは設定だけで、良くも悪くも他はキャラクターの個性任せな感がありますね。
主人公は転校早々委員長に任命され、生徒集めをする羽目になった少年。
童顔で中性的かつ草食系な風貌、なよなよした態度に控えめで守りに入りやすい性格。
また、動物園好きで趣味はお菓子作りだったりと、一言で纏めれば男らしくないキャラをしている。
本人もそれを気にしているため、新環境となる本編では男らしくなることを目標に置いている模様。
しかし彼の考える男らしさはどこかズレているため、一向に報われる気配はない。
ただ、どんなことにも筋を通すという一点においては男らしいと言ってもいいかもしれない。
ヒロインは内気な生徒会長、霊感少女、沼の精霊。
二巻にて、眼帯歴女とバンギャが参入。また、サブポジションに悪霊や酒飲み担任教師なども。
一番のお気に入りは霊感体質なクラスメイト、潮来深月。
一見すると、清楚な雰囲気と気品を持ち合わせている感じの美少女。
しかし、霊感が強いため、普段から悪霊を寄り付けないように服に魔除け呪文を書いていたりと妙なところも。
なお、オカルトが嫌いというわけではなく、むしろその手の話題を好んでおり、知識も豊富。
外見に反し、何気にアグレッシブな性格をしており、独占欲も結構強めだったりする。
現時点(二巻)においての評価はC。
ボケとツッコミの応酬が小気味良く、慣れてくると癖になる感じの作品です。
まあ、内容を見るとぶっちゃけ中身がないというかかなり薄味ですが、雰囲気は良い感じかと。
登場するクラスメイトがそれぞれ個性的なので、生徒集めしてるだけなのにバリエーション豊かですしね。
二巻からは人数も増えて、学校生活らしいことも徐々に描写され始めたのも良い感じ。
あと、ヒロインが皆やたらとチョロいのはハーレムスキーとしてはプラス点なのですが…
難易度が高い奴らばかりという男子生徒の扱いがどうなるのか気になるところ。