英霊たちから修行を受け続けた最後の英雄は、
やがて最強へと成り上がる 美紅(GCN文庫)
無能と蔑まれた青年がスキル覚醒で最強へと成り上がる爽快ファンタジーストーリー。
大枠としてはダンジョン攻略もの。六年前のダンジョン出現により人々がスキルを持つに至った世界が舞台。
スキルの発動ができないがゆえに周囲の人間から蔑まれ、理不尽な扱いを受けていた主人公が
危地でのスキル発動を切欠に力を得ることに成功し、最強への道を走り始める!
という、わかりやすく王道の主人公最強&成り上がりストーリーが読んでいて爽快感抜群。
スキル発動=即最強化ではなく、修行パートがちゃんと挟まれているのでご都合主義感も薄いですし。
ラブコメ面は今のところ進展なし。
主人公は「英霊の宴」というスキルを授かるも、何故かスキル発動までに至れず、学園では無能と蔑まれ
その後、同級生に陥れられ、学園を強制退学させられ、さらに突如現れたダンジョンで命を落としてしまうも
死を切欠にスキルが発動。最強の英霊たちから修行を受けられるようになった、ダンジョン攻略を目指す青年。
お人好しで、たとえ自分にも危険が迫っていたとしても困っている人を放っておけない性格。
大切な人だけは守り抜きたいという想いのためだけに死に打ち克つことができる精神力の持ち主でもある。
ヒロインは正義感の強い幼馴染。
一巻の時点では特に際立ってお気に入りのヒロインはなし。
現時点(一巻)においての評価はC。
主人公を鍛える師匠ポジションな英霊たちが皆個性的かつビジュアルも格好良く、頼もしさバッチリなため
本来ならば退屈になりがちな修行パートを楽しんで読むことができるのがよいですね。
主人公も「意識不明になってしまった弟を助けたい」という強くなるための確固たる動機があり
努力に真摯、かつ性格も良好なので応援のしがいがありますし。
それだけに、そんな彼を虐げていた人間たちへのざまぁ展開がないのはスッキリしないところではありますが…
それは二巻以降に期待と言ったところでしょうか。流石に冤罪捏造した奴らを放置というのはないでしょうし。
本筋は修行の果てに手に入れた力を駆使して試験に合格し、晴れてダンジョン攻略者となった主人公。
しかしそんな彼に黒幕を含むいくつかの勢力が注目を向けて…?