戦乙女たちと築く元・底辺村人の最強ハーレム 下等妙人(富士見ファンタジア文庫)
元・底辺村人の少年が、美少女たちとともに世界を取り戻すべく戦う、規格外にHな人類復興ファンタジーストーリー。
女性ばかりの中に一人だけ紛れ込んでいる男、いわゆる黒一点が主人公、という作品は珍しくありません。
男には発現しないはずの力を得たがゆえに女子校へ、男の数が極端に少ない貞操逆転世界だから。
このあたりがよく見かけるパターンでしょうか。本作の場合は男が消滅した終末世界が舞台となっているため
現存している男が主人公一人という、詰み寸前の世界観が特徴。そりゃハーレムもやむなしですわな。
生き残っている女性たちは性に飢えている上、主人公には女性を性的に興奮させることで強くする力がある。
これだけお膳立てされていてハーレムにならないわけがない。いいぞもっとやれ。
ラブコメ面はメインヒロインのソフィアを本命としつつも、他の戦乙女たちにも手を出すハーレム状態。
主人公は暮らしている村で病原菌と蔑まれ、村八分にされ続けてきた少年。
ある日目を醒ますとそこは数百年後の世界で、戦乙女たちから「大賢者」として慕われることに。
戦乙女を性的に興奮させることで、能力を向上させる特殊な魔力を身に宿している。
生来の臆病者だが、物腰穏やかで理知的な性格。ムッツリスケベでもある。
ヒロインは勝気な幼馴染エルフ、凛々しき獣人、真面目な戦乙女、快活な戦乙女。
一番のお気に入りは戦闘力の低下を余儀なくされた第七世代の戦乙女、シャロン・エステリス。
黒髪のショートヘアと愛くるしい顔立ちが特徴の、胸は小さ目の美少女。
真面目な性格で、戦乙女には珍しく主人公に非好意的でツンツンした態度をとっていたが
彼に最愛の相棒を救ってもらってからは素直に好意を示すように。
現時点(一巻)においての評価はC。
邪神討伐と人類復興。お題目だけならこれ以上ないほど正義と希望に溢れている王道の輝ける物語なのに
主人公の能力が能力であるがゆえに、性的なシーン(挿絵含む)が多くなっているのが良い意味で酷い。
本来なら「主人公羨まけしからん!」となるところですが、彼の境遇と状況を考えれば……
それに当事者たちは一応いたって真面目ですしね。女性側は若干性欲に流されている感がありますが。
本筋は因縁の邪神を撃破し、人類復興へ大きな一歩を踏み出した主人公たち。
しかし未だ思い出せないままの主人公の過去には何やら不穏すぎるものがあるようで…?